北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「ごめん~青色LED開発者最後の独白(中村修二著・ダイヤモンド社2005.7刊)」を読んだ。---------
中村修二(なかむらしゅうじ1954生れ)氏は、徳島大学(工学部/電子工学科)卒。1979日亜化学工業入社。開発課で半導体の研究開発を開始。1993高輝度青色発光LEDの実用化に成功。
本田賞/朝日賞/仁科賞/ベンジャミンフランクリンメダルの科学省を受賞。2000.2よりカリフォルニア大学(サンタバーバラ校)教授/工学博士。2014ノーベル物理学賞受賞。----------
この本「ごめん」の目次は次の通り。“今回の裁判結果が齎す影響とは(金額の多寡よりも重要なこと/和解したことは今でも納得していない)”、“私が発明した青色LEDとは(404特許は青色LEDの基本技術だ/404特許には代替技術など無い)”、“日本の司法制度は腐りきっていた(裁判では公平と正義が貫かれるべきだ/国民主権の日本で裁判も国民のためにある)”、“これからの日本が心配だ(4年間の裁判を振り返って/資源のない日本が生き残っていくには)”---------
この本「ごめん」の内容紹介文は次の通り。“200億円”と云う金額と“中村修二は欲の皮が突っ張っている”と云う僻み/技術を理解しない報道。偏った司法。結果/技術立国日本の終焉が証明された。日本の技術者はサラリーマンなのでお金が無い。アメリカの優秀な技術者は技術の分る大金持ちになる。ためにアメリカでは/技術ベンチャーに投資が出来て/新たな知的財産が生れていく。--------
“日本では偶々取り組んだ研究が実を結ぶ。青色LEDもそのような幸運の産物である”と/中村修二氏は白状している。でも宝くじを引き当てたのなら/高額の褒賞があって然るべきだと強調する。2005から20年経つが中村修二の予言通り/日本の技術はずっと低迷している。
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