古都奈良を訪れる修学旅行生には、従来からボランティア・ガイド(ガイド料無償但し実費有償)が活躍しているようだ。一方、世界遺産を観に来る外国人観光客をガイドする通訳案内士(国家資格・ガイド料有償)の確保には無理があったのか、奈良県では観光立県の施策として「奈良公園特区・通訳案内士」の認可を観光庁より受けて、平成25年より、中国語や韓国語に対応する観光案内業務の充実を図っている。流石(さすが)にボランティアに頼るのではなく、外国人観光客のためのサービスに応(こた)えるために人材的な観光投資をすることになったようだ。勿論、これもセレブな外国人観光客ならば有名な旅行会社に所属する通訳案内士が、日本各地の世界遺産めぐりに随行しているのも事実であるのだが。案内所の箱モノがあっても、英語は勿論のこと、最大の外国人観光客である中国人や韓国人に対する、大切なリップサービス(通訳)が重要であると、此処に来て漸(ようや)く、分かり始めてきたことは喜ばしいことなのだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます