北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
年始の風物詩--------
奈良県北中部/京阪神へ通うサラリーマン家族(100万人)の住むベッドタウンを東西に貫(つらぬ)く近鉄奈良線の最寄駅に向かう30分の徒歩行(とほこう)の途中/目にして気になった事象がある。-------
最寄り駅に近付くにつれて/段々と敷地面積の大きいお邸(やしき)が増えてくる。スタート地点では70坪程度だが/途中100坪となり/徒歩10分圏内となると300坪から500坪の邸宅も見受けられる。-------
立派なお庭と門塀を構えていても/建築年代が古くて/当時のモータリーゼーションを察するに/一家に一台の自家用車の駐車スペースを掘り込みシャッター車庫形式で設(しつら)えるのが主流であった。----------
最寄駅からバスで通う徒歩30分圏外/以遠の住宅地では/その土地開発と建築年代が比較的新しい場合/お庭を設ける替わりに/駐車スペースを2台分確保して/ご主人と奥様の自家用車を停(と)められるようにする例が増えているようだ。---------
このような私鉄沿線/住宅地では路上駐車は厳禁であり/停めておくと直ぐに警察に誰か(主に暇な老人)が通報するので/致し方ない。無断駐車するにしても離れた処を物色せねばならない。--------
漸く/年始の風物詩であるが/この時期(年末年始/年内3日/明けの正月3日間)/路上駐車してもお目溢(こぼ)しに与(あずか)れる。東京方面から息子や娘たちが車で帰省してくるに際して/実家に1~2泊する間/傍に路上駐車することは/お互いさまなのだろうが/近隣同士で許し合うのだ。--------
車のナンバーを見ると/所沢/相模/横浜/群馬/富山/富士山などがあり/奈良県育ちの子息/子弟たちの就職先が京阪神の経済圏だけではないことが如実に分かる。----------
最寄駅に近い大邸宅の方が/お庭の立派さに較べて駐車スペースが貧弱であるのも/こうした年始の風物詩的により深く分ったりするのである。
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