古都奈良・修学旅行と世界遺産の街（その２８１３）

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「本庶佑さん」について。---------

“日経新聞（2024.6.1～）/私の履歴書”に本庶佑氏が登場している。----------

本庶佑（ほんじょたすく1942.1.27生れ）氏は、1966京都大学（医学部）卒/東大（医学部）助手/1979阪大（医学部）教授を経て/1982京大（医学部）教授。2018ノーベル生理学医学賞受賞。現在は京大名誉教授/2020京大（がん免疫総合研究センター）初代センター長。----------

私の履歴書の書き出しは次の通り。2018.10.1夕/研究室にある私の部屋で数人のスタッフと論文の校正作業をしていた。午後5時頃だったと思う。普段/論文校正の最中には/電話を取り次がないようにと言ってあるが/此の時だけは秘書がルールを破って飛び込んできた。----------

“先生/出て頂かないと困ります”。ノーベル生理学医学賞を選考するスウェーデンのカロリンスカ研究所からの電話だった。“ノーベル賞を受けますか”との問い掛けに“勿論（もちろん）”と答えた。---------

燃え盛る木の壁が目の前で焼け落ちた。炎に包まれた家から息せき切って逃げ出す母の背中に私はいた。未だ3歳半だったが/此の時の情景は78年が経った今も鮮明に覚えている。最初の記憶と言えよう。1945.8.1太平洋戦争が終わる2週間前/米軍による一般市民を標的とした爆撃が富山市を襲った。市街地の99％を焼き尽くし/11万人が被災したとされる富山大空襲である。---------

2022.2.22本庶佑氏は京都市内で車の運転中に/バスと衝突し/現在は半身不随で車いす生活でリハビリ中であると云う。でも健気に回復に向かっていると仰っている。戦争の最中でも/研究生活でも幸運に恵まれてノーベル賞に辿り着いたと。その節目節目を書いて下さるとのことで興味津々である。