21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

苦労と努力

2016年01月27日 17時19分18秒 | Weblog
仕事はマラソンに例えられることがある。
成功のためには「努力」が必要だけど、「苦労」は避けないといけない。

42.195キロ競争に例えると、
「苦労」は、長距離走のトレーニング
「努力」は、自動車学校に通うこと


例え話として、
表計算ソフトでできる経理処理を電卓でしたり、
テレビ電話で済む会議のために、遠くまで移動したり、
コピーすれば良いメモを手書きしたり
するのは「苦労」



「マラソン」であれば、ルールで自動車を使えないけど、ビジネスでは制限はない。
当然、コンプライアンスやフェアトレードの原則は守らないといけないけど。

仕事に求められるのは「努力」であり、「苦労」じゃない。

努力は、仕事を簡素化することである。
努力は、仕事をシステム化することである。
努力は、マーケティング・技術革新を起こすことである。
努力は、ITやロボット、AIを導入することである。



 政治家に働きかけて、新規事情者の参入を阻害したり、新規技術の導入を止めたりすることは「努力」じゃない。

 「苦労」をして仕事を「守る」
そんな事をしていたら、先進的な企業について行けないい。国際競争から取り残される。仕事を「守る」ことを目的とする企業ばかりが増えたら、国として衰退していくだろう。



ITを使ったタクシー配車を妨害する
ITを使った宿泊の仲介を妨害する
ロボットの技術開発を妨害する
ロボットの使用区域を縮小する
AIを使った教育を妨害する
AIを使った医療診断を妨害する

そんなことで既存事業者を守っていたら、国家としての衰退は進むばかりだ。
日本経済の「失われた25年」は「失われた30年」と呼ばれるようになるだろう。


「努力」をして仕事を「作る」人達が評価を得られる日が来ますように。




イソップ物語の例を引っ張り出すと、
額に汗して夏中音楽をかき鳴らしていたキリギリスが「苦労」
のんびりと夏中かけて食料を備蓄していたアリが「努力」