21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

山口 税率の問題

2016年01月22日 13時59分12秒 | Weblog
 公明党の山口党首が強硬に主張したことで、消費税率は8%と10%に分かれることになった。 「山口税率」の問題である。

 対象となるものが明確に分かれていれば、税率が分かれていても問題がない。しかし、現実ではどちらの税率を適応するべきか不明確である。 当然、節税、脱税、免税などなど、不公平感が生まれてくる。

「山口税率」の実施には、何かと問題が多い。


 新聞の税率は低く、雑誌・書籍の税率は高い。 でわ、新聞の定義とは?
 持ち帰りの税率は低く、外食の税率は高い。 でわ、持ち帰り品を外で食べたら? 外食で一部を持ち帰ったら?
 
 表向き、「山口税率」は低所得者支援、ってことになっている。
しかしながら、高級ミネラル水の税率は低く、水道水の税率は高い。
総漆塗りの箱に入った高級おせち料理なども、「持ち帰り」なので税率が低くなる。


”高額消費者は納税額が多いため減税額も多くなる” との説明通り、「山口税率」は高額消費者の負担額を抑えるための制度だ。 そして、高額消費者の負担額が減る分だけ、国民全体を対象とする社会保障費の財源は薄くなる。

 高額消費者は、子供の教育資金も十分にあり、自分の老後資金も潤沢にある。 国の社会保障制度は必要なく、その財源が不安定化しても問題がない。 「山口税率」の導入で負担額が減れば、社会保障制度が弱体化しても、高額消費者には影響がないのである。 そのため公明党は「山口税率」の導入を求めている。
 大多数の一般消費者にとって、「山口税率」の導入は不利益が多い。 毎月の消費税負担額が少しだけ少なるなる一方、社会保障制度が不安定化することで、将来への不安が増大する。 客観的・長期的にみると「山口税率」の導入は、大多数の有権者にとっては不利益の方が大きい。



 財源も含め、多くの課題を抱えながら解決策の見えない「山口税率」には問題が多い。 「山口税率」の導入は決まったが、詳細な適用内容は見えてこない。

 多くの問題を抱えながら、建設の決定のみが決まりかけた国立競技場の問題と、根本的な問題点は共通であると思う。 国立競技場の問題は、首相の英断で白紙からの再設計が決まった。
 「山口税率」も白紙化するべきだと思う。 税制は簡素であるべきだ。 消費税率は一律であるべきだ。

「アベ売り」 を止められるか?  首相施政方針演説

2016年01月22日 11時16分40秒 | Weblog
 安倍首相が経済政策を発表する毎に日経平均株価が下がる。 これが「アベ売り」と呼ばれる。
2016年は年初の記者会見直後から、また国会演説中まで株価が下がり続け、年明け3週間で日経平均株価は3000円以上下げた。 昨年の取引時間中最高値から見ると、5000円近く下落している。 実に25%以上だ。  (話はそれるが、株式投資で積立金を運営している年金財源が不安だ)



 2016年1月22日・午後には、安倍首相の施政方針演説が予定されている。 今回も「アベ売り」は発生するのだろうか? 22日も日経平均株価が下落で終われば、今月に入ってから2日間しか株価が上昇していないことになる。

 1月21日は、午前中に300円近く上がっていた日経平均株価が、黒田総裁の国会内での発言をきっかけに700円以上下げ、終値では400円近くの下落となった。

 1月22日の午前の終値は、500円以上のプラスである。 安倍首相の施政方針演説が株価に与える影響が気になる。

 現実から離れた空想的な経済政策を出てくるのであれば、いつも通りの「アベ売り」が起こるだろう。  一方で最近は経済政策に興味を失って「改憲議論」に集中しているように思える。 演説の中心も改憲論ばかりで、経済政策が出て来ない可能性もあるかな?

 世界の経済情勢が不安定なのは常だ。 不安定な世界経済情勢の中、欧米経済は順調な成長路線を取っているように見える。 日本経済が不安定な原因は、日本の経済構造にある。 海外の諸問題に責任転嫁をすることを止め、国内で経済成長・新規起業を阻害している要因の排除に努めるべき、なんだろうけどね。


さて、どうなるかな? アベ売り

シャープ 株価上昇の不思議

2016年01月22日 10時45分31秒 | Weblog
お上が中心になってシャープの再生が進められることになった。 のかな?

それにしても、シャープ株価が上昇しているのが不思議でならない。 誰が買っているのかな?

カネボウやJAL、ダイエー等の例でもわかる通り、「少数個人株主」はお上の前ではゴミと同じだ。 ある日突然減資されたり、株式を低価で買い上げられたり、権利を無視されることが多い。 持ち株を安く買いたたかれるだけならまだしも、JALのように株券が紙切れになる可能性も否定できない。

それとも、すでに再建計画の詳細が決まっていて、株式価値はある程度保障されているのかな?

シャープ株式を買い入れている人達は、どうやって株式価値を維持するつもりなのだろう?? 泣く子と地頭には勝てない。