私の周りの映画好きな友人からやたらと評判の良い映画。
カンヌ国際映画祭で主演男優賞、エキュメニカル審査員賞受賞、そしてアカデミー賞国際長編映画賞の日本代表となったと聞けば、これは観ない訳にはいかない。
トイレの清掃員として働く平山(役所広司)の日々の生活を淡々と描いた作品です。
古ぼけた木造アパートで目覚め、缶コーヒーを買い、トイレの掃除を黙々とこなし、銭湯に行き、小さな居酒屋で夕食をすませ、文庫本を読みながら眠りにつく。
そこまでは予告編や友人の感想から大体分かっていたのですが、それで何故感動するのか?
普通で言ったらつまらなそうな毎日だが、平山は風の動きや木漏れ日の光の様子など小さなことに喜びを見つけ、その世界を楽しんでいるように見える。
「こんなふうに生きていけたなら」というキャッチコピーが、ピッタリと納まる。
特にラストシーンのロングショット、平山の泣いているのか喜んでいるのか分からない表情、それが絶賛されるのも分かるような気がします。
しかし誤解を恐れずに言えば私は、そこまでは感動しませんでした。
10点中8点というところか。
(アヤちゃんにその言い方やめろよ!と叱られそうですが)
アニマルズの「朝日のあたる家」、そしてそれを浅川マキ風に歌う石川さゆりの歌、ニーナ・シモンの「feeling good」にはグッと来ましたが…
私はやはり、起承転結がある、メリハリの効いたストーリーの方が好きだなあ。
渋谷区内の公共トイレを世界的な建築家やクリエイターが手掛けた「THE TOKYO TOILET プロジェクト」。
そのPRの一環としてまずは短編映画の企画が立ち上がり、役所広司とドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースの参加が決まってから、長編劇映画として再構想されたのだそうです。
その伝で言えば、この作品は完璧に成功している。
こちらに出て来る美しい公衆トイレに、私は殆ど行ったことがあります。
特に好きなのは小さな男の子が泣いていた、木の板を寄せ集めたような造りのトイレ。
あれは松濤の鍋島公園の中の、隈研吾の作品。
そしてピンクや黄色の透明なガラスの壁でできており、中に入って鍵をかけると不透明になるという不思議なトイレは、富ヶ谷の代々木深町小公園の中。
そしてトイレだけでなく、東京の下町、公園、銭湯、隅田川、スカイツリーといった、新旧取り混ぜた東京の魅力を、十二分に発信している映画だと思います。
「パーフェクトディズ」公式HP
どんな人でも同じ毎日はないのだから
毎日をしっかり生きていかなくちゃならない
みたいな感想を話してました。
映画とは別に一日・一年がホントあっという間
なので今年は一日一日を大切に~とは
思っています。
因みに年末に
「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」
久久映画館で見ました。
ジョニデのウォンカが好きなせいもあり…
↑面白いんだか面白くないんだか…微妙
でした(笑)
ヒューグランドのウンパルンパは最高でしたけど(笑)
でもやっぱりスキズキはあるようです。
珍しく夫と一緒に観たのですが
夫は2時間返せ!と怒っておりましたw
確かに日々の生活への愛おしさのようなものは
伝わって来たのですけどね。
ヒューグラント、以前はラブコメの常連だったのですが
暫く見てないと思ったら…
ウンパルンパとは!?
今日観てきました、8割の入りで8割シニアでしょうか、私の正直な感想はご主人様と同じです。
でも役所広司は品性があり目が優しいですね。
定点観測カメラ?のシーンで、ハーベイ・カイテルの「スモーク」を思い出しましたが、あれくらいお話も面白くなくてはね……夫を誘わなくてよかったです。
これは評価が分かれる作品ですよね。
我が夫と気が合っちゃいましたかw
「スモーク」の映画を昔観て、原作も読みましたが
あの原作を訳した柴田元幸が、写真屋の不愛想な親父として出演していましたよ。
面白い情報有り難うございました。得した気分です。
レコード店のお兄さんの方がまだマシだったかな?w
どういった経緯で出演することになったのかは存じませんが
ちょっと笑えました。