goo blog サービス終了のお知らせ 

Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

古都プラハ

2011年08月10日 | 中欧旅行2011
無事に帰って来ました。
暑いですねえ…
中欧では、15~28℃くらいの非常に涼しい日々だったのです。
戻ってきてこちらの酷暑に身体が悲鳴をあげています。



プラハでの一日目は最高気温18℃の雨混じりの曇り日で、この日は寒すぎ。
体感としては10月の終わり頃の気温か。
私は薄いワンピースにニットのボレロを羽織って震えていたのでした。
細かい霧雨の中に悄然とたたずむ古都プラハはしかし、非常に美しかった。
古くはロマネスク、ゴシック、近代のアールヌーボーと
様々な建築様式の荘厳な建物が石畳の上に重なり合うように立っている。
中心となるのは9世紀から建築が始まったというプラハ城。
城といっても、教会や宮殿、修道院などいくつかの施設を含む建築複合体です。
中でも、ゴシック様式の「聖ヴィート大聖堂」は堂々たるものでした。


城の門の前には微動だにしない衛兵が。
ガイドさんの説明によると、衛兵になるには以前は容姿体格年齢とかなり厳しい審査が
あったようなのですが、最近では随分ゆるくなったのだとか。
確かによく見ると、少々歳がいっていたり、身体が少し揺れていたり。
しかし世界中の観光客に見られながらああして立ちっ放しというのは
つらいものでしょうねえ。


プラハの石畳については、その美しさと独自性について読みかじっていたつもりですが
本当に美しかった。
大小様々な形と色があり、それが扇状に広がったり、碁盤状に並んでいたり。
しかしこれ、ガタガタボコボコで非常に歩きにくいのです。
私は旅行用の楽な靴なのでよかったのですが、ピンヒールだったら挟まっちゃうだろうなあと
思うところが何か所も。
しかもその上を車や電車が通ると、もの凄い音がする。
馬車であれば非常に様になるのですが。
中世の街並をそのまま残すというのも大変なことですね。


旧市街の旧市庁舎には15世紀に造られたという有名な天文時計があり、
600年経った今もなお、時を刻み続けています。
毎正時に死神が鐘を叩く音に合わせてキリストの12使徒が顔を出すというからくり時計で
世界中の観光客が集まっていましたが、
人形は非常に小さいし、40秒ほどで終わってしまうのです。
実にあっという間の、歴史的からくりショーではありました。


歩き疲れて、市民会館の1階にあるカフェでお茶をしました。
1911年にできたという、アール・ヌーボー様式の市民会館も素晴らしいが
そのカフェも、高い天井といい、壁・天井のレリーフといい、ステンドグラスといい、
豪華絢爛、舞踏会の間のようです。
市民会館の建物やその中のカフェに感動するって
日本では考えられないなあ…
残念ですが。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中欧の不思議な国

2011年07月28日 | 中欧旅行2011
カレル・チャペックの「長い長いお医者さんの話」という本が
子どもの頃、好きでした。
今、手元にないのでうろ覚えなのですが
ほのぼのとした童話で、魔法使いや王様、郵便屋さん、おまわりさん、妖精、
そしてカッパが出てくるのです。
遠いヨーロッパの国にカッパ!?
カッパといえばキュウリと人をからかうのが好きで、包丁の金気が嫌いでという、
私にとってはなんとも日本的なイメージで
古い石のお城やお姫様や真鋳の鎧の騎士がいるヨーロッパのイメージとどうにも合わない。
チェコスロバキア(その頃は分裂していなかった)って
一体どういう国なんだろう?と子ども心に不思議に思ったものです。

大人になってから
チェコ語というのは、名詞が男性、女性、中性の三つに分かれ、
さらに単数と複数があり、それぞれに7つの格変化があると聞いて
チェコには近寄らないようにしようと思ったのでした。

あまりにも有名なカフカの「変身」は好きではなかったし
ミンデラの「存在の絶えられない軽さ」もその面白さが分からなかった。
どちらも妙にカッコをつけた「不条理」さばかりが鼻について。
私はやっぱりチャペックの「ダーシェンカ」などのほのぼのとした童話の方が好きだなあ。

私にとっては身近とは言い難い、
そんな遠くて不思議なイメージのチェコの都、プラハ。
そして音楽の都、ウィーン、ザウツブルグ。
明日から10日間ほど行ってきます。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする