KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

大学院における「看護理論」の講義

2017-07-17 10:49:25 | 日記
7月12日(水)~16日(日)

猛暑が続きますね。

この度、2つの看護系大学院における「看護理論」の講義をお引き受けし、行って参りました。
まずは播州赤穂市にある「関西福祉大学大学院」です。
徳島から岡山に渡り、そこから新幹線と在来線を使って「播州赤穂駅」に……。途中、岡山までアンパンマン号に乗りました。


子どもたちがいたら、大喜びしそうな車両です。カメラを向けている人たちがたくさんいました。

さて、大学院修士課程の「看護理論」の講義ですが、ほとんどの大学院では、アメリカで醸成され、研究され、使われ、進化している理論を学びます。この内容はほぼ定番になっていますので、この路線をはずす先生はまずいないでしょう。
その中で、私の講義内容は“ナイチンゲールKOMIケア理論”です。ナイチンゲール思想は、看護界では大事にされていますが、大学院で学問として教えるときには、現代看護論として再構築が必要です。再構築したものは、特に日本の臨床で活用しやすいように視点が据えられています。アメリカ看護理論との大きな違いは、学習するときに翻訳本を読まなくても良く、日本語で思考可能なところにあります。「看護は文化」です! だから、日本の看護臨床は、日本文化の土壌で醸成された理論を知る必要があります。これが私の信念であり、日本で誕生させたKOMIケア理論存在の意義です。
6~8時間の授業ですから、概要はお話しできます。そして理解していただけるだけの時間をいただいていると思います。


終了後にサイン会があり、院生さんと阿部先生と一緒にパチリ!

播州赤穂は、有名な赤穂義士(浪士とは言わないそうです)の町です。講義が終了したあと、阿部先生が車で「大石神社」に案内してくださいました。願い事が叶う神社だそうです。


赤穂城跡も見学し、日本の歴史を感じたひと時でした。

翌日は「山口大学」の大学院生さんと学びました。
大学院では、学生数が少ないのが特徴で、お互いの気持ちや立場や悩みが伝わり、研究の方向性や実践の方向性を確かめながら学び合っています。
日本の看護研究が、若い世代の看護師たちによって大きく発展していくことを心から願って止みません。

徳島に戻り、大学の仕事を終えて帰路につきました。
飛行機の中からとった富士山の写真です。どんな気候の時でも富士山が見えると心が落ち着きます。