KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

小南ゼミ開始

2008-10-09 00:15:00 | インポート

Img_0003_4 10月7日(火)小南ゼミ「看護覚え書を読む」が始まりました。

これから毎月第一火曜日の13時から16時まで、5ヶ月に渡って開催されます。

本ゼミは、KOMI理論研究会本部主催で、毎年定員をオーバーするほどの申し込みがありましたが、今年は10名と少なく、こじんまりと始まりました。正に「少人数のゼミ」です。今年は私も参加しました。

『看護覚え書』とじっくり向き合うのは、実は久しぶりです。

『看護覚え書』は、1860年1月~1861年4月にかけて、初版本・改定版・労働者版と、立て続けに3版の異なる版が出版されています。ナイチンゲールがどのような思いで版を重ねたのか? この日の私は久々にナイチンゲールに思いを馳せました。

何と言っても、「改定版」が決定版で、これを読まずしてはナイチンゲールの真意は汲み取れないのですが、世界のナースたちは、まだこの改定版が存在することすら知らないでいます。日本においては、1968年には改定版が翻訳され、多くの学生たちやナースたちのバイブルとなっています。しかしこの日本においても、本書の真の価値がわかる人はそう多くはないでしょう。

小南ゼミの価値は、『看護覚え書』に書かれている内容を、その本質レベルで解いていくところにあります。小南吉彦の40年にわたる研究の成果が、教室中にみなぎります。

これぞ歴史的な時間と空間の共有です。ここからどんな発展を期待できるのか。楽しみです。