KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

久々に社大で講義

2014-07-19 16:30:51 | インポート

201477月19日(土)

今日は、久々に日本社会事業大学において講義を行いました。1年生対象の「社会福祉総合科目」の1コマです。選択科目ですが80名ほどの学生と、近隣の住民の方々が聴講に来ておりました。学生の数よりも年配の方々の姿の方が目立つほどです。皆さん、関心があるのですね。

テーマは、「介護の専門性と実践のエビデンス」です。

私が社大を退職して、有明大に移ってから7年が経過しています。 清瀬市にある社会事業大学は、厚労省の管轄にある福祉系大学ですが、緑豊かな土地にキャンパスを持っています。看護と介護の連携と協働の世界を築くには、今、何が必要なのか・・・? この20年来の私自身のテーマの原点は、このキャンパスから発しています。そしてここで「KOMIチャートシステム」が誕生したのです。

介護の専門性についての話は、学生のみならず、聴講してくださった市民の方々からも、多くの反応をいただきました。超高齢社会を安心で、豊かにものにするためには、まだまだ多くの知恵と実践が必要です。介護・福祉を担う若者たちが、自分の頭で考え、納得のいくケアの世界を創っていってほしいと思います。

古里に戻ったような気持ちで講義ができました!


7月27日・J-waveで放送

2014-07-17 15:08:48 | インポート

Photo7月9日(水)

この度、FM放送・J-waveの「the human」という番組で、ナイチンゲールが取りあげられます。

その収録のために、六本木ヒルズの中にあるスタジオに行って参りました。

放送は、7月27日(日)午後8時からの予定です。

ナビゲーターは、西尾由佳里さん。西尾さんが台本に合わせて約30分ほど語った後で、ゲストとして話してきました。

知られざるナイチンゲールの姿をお伝えしたところ、担当者の方々は皆さん、とても関心を持ってくださって、“目からうろこ”状態とか・・・。

放送は日曜日の夜8時ですから、この時間、ゆっくりとラジオに耳を傾けるというわけにはいかないかもしれませんが、お時間があり、興味がある方は、是非聞いてみてください。

私としてはドキドキです。上手くおしゃべりできていればいいのですが・・・。


英国への旅

2014-07-10 11:38:04 | インポート

PhotoPhoto_26月23日~7月2日

夫と二人で、長年希望していたナイチンゲールのお墓詣りに行ってきました。

私たちは人生の大半をナイチンゲール思想研究に費やしてきました。まだまだ研究は続けますが、これまで二人でナイチンゲールのお墓に詣でることはありませんでしたので、研究の一区切りの段階で、季節の良い時期を選んでの旅となりました。

ナイチンゲール病棟は、外観を残してすっかり変わってしまっています。北ウィングに「ナイチンゲール病棟」という表示の病棟ができていましたので行ってみると、これは急性期の病棟にナイチンゲールの名前を付けただけのものでした。

クレイドンハウスとエムブリースクールも訪ねました。それぞれ1日をかけてゆっくりと回りました。これまで見逃していたものや知らなかったことに、あらためて触れることができ、豊かな訪問でした。

聖マーガレット教会では、ナイチンゲールの生涯を描いたビデオを見せていただき、新しく赴任されてきた牧師様とお話ししました。「フロレンスのバラ」がきれいな花をつけていました。

2020年には、生誕200年祭が開催されます。

私たちも健康を保ち、生命ある限りナイチンゲール研究に携わっていきたいと思います。


ナイチンゲールKOMIケア学会・第5回学術集会開催

2014-06-09 17:41:02 | インポート

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6月7日(土)~8日(日)

ナイチンゲールKOMIケア学会・第5回学術集会が、名古屋市の今池ガスビルホールで、約300名の参加者を得て開催されました。当日参加の方が多かったことも特徴の1つでした。

今年のテーマは、「人々に第一級の看護を届けよう」です。

ナイチンゲールは、1876年の論文「貧しい病人のための看護」の中で、「在宅の貧しい病人に、これまで経験したことのない第一級の看護を贈る」と記述しています。これは心に響く言葉です。私たちKOMIケア学会のメンバーも、この言葉を継承し、第一級の看護を形にして、現代の看護介護を必要としている人々に届けたいと思っています。

そのビジョンの元で開かれた学術集会の一般演題においては、第一級の実践の姿が浮き彫りになりました。

ナイチンゲールKOMIケア理論は、歴史研究において新たな知見を獲得しましたし、基礎教育や卒後教育分野での実践者たちは、KOMIケア理論の実践の姿を披露してくださいました。さらに近未来に期待されるコミュニティケアのあるべき方向性を明らかにした集会となりました。

質の高い、そして面白い学術集会でした。1つひとつの発表をワクワクしながら聞きました。

来年は6月に千葉での開催です。

また来年、さらに進化した内容をご披露したいと思います。

ご参加くださった皆さま、有難うございました!


石巻港湾病院主催・第11回市民医学講座

2014-04-22 09:53:47 | インポート

Img_0201_2Dsc_00642_2 4月17日(金)

石巻港湾病院主催の第11回市民医学講座が、270名もの参加者を得て、石巻グランドホテルで開催されました。

大震災直後の写真(左)と、今の様子を写した写真(右)をいただきました。いずれも小高い山(日和山)から撮ったものです。現在は一面平らな大地と化していました。ここは公園にする予定だそうです。講演会の日は、ちょうど桜が満開でした。これまでは桜見物の人で賑わう場所だったそうですが、今は、ライトアップもせず、ひたすら大地の痛みを癒すことにエネルギーが使われている様子でした。

石巻港湾病院は東日本各地にリハビリテーションを活動の主軸におく、「健育会グループ」に属しており、ナイチンゲール精神を大事にした看護活動を展開されています。

グループの病院(地域活動も活発ですが)全体が、同じ理念のもと、超高齢社会の真ん中にあって、先進的な取り組みをなさっています。これからも末永くお付き合いいただきたいと願っております。

「快なる状態創り」こそが、ケアの中心にくる発想であると強調した90分でした。