オーストラリア英語研修渡航を終えて 6/5~6/20
AC 大西 弘
今回は通常の文化交流と友好親善を中心としたクラブ間交流に英語研修と言う特別のテーマを加えた新しい交流プログラムを実施しましたが、予想以上に素晴らしい成果を上げる事が出来たと喜んでいます。成功の鍵は次の2点にあると感じました。
1 英語研修と言うテーマを設けた為に、渡航参加者全員が積極的に英語を話す努力をする上にホスト側も事前に特別プログラムを準備するなど、意識して英語を話す環境づくりをしてくれたこと。
2 文化交流の一つとして、日本文化紹介のプログラムを付け加えた事(日本料理体験、書道、折り紙、日本の踊りなど)
今回の奈良クラブの試みが、今後日本のクラブに一つの新たな交流の在り方を提起し、マンネリ化しがちな渡航プログラムの活性化に一石を投じる結果につながる事を願っています。
渡航した皆さんの感想
大西 弘・博美 二つの異なる体験
パースクラブのホストファミリーで一つ感心したことがあります。それは長年に亘るお隣さんとの実に親密な関係を目の当たりにした事でした。滞在中のある夜、お隣の大学生が何かのパーティーで仲間達と大騒ぎし、真夜中まで続いたのですが、我がホストは何も言わないので、聞いてみたところ、この子は小さな頃からよく知っているし、いい子なので、たまにこんな事があってもお互いに許し合っているのだとの事。翌朝、その大学生が昨夜はご免なさいとちゃんと謝りに来ました。その数日後今度は我がホスト宅でフェアウェルパーティーがあったのですが、お隣の大学生とお父さんがテラス用の暖房器具を買ったので、使って下さいと言って重い器具を二人で抱えて持って来てくれました。何とも心温まる微笑ましい関係だなあと感心しました。このコミュニティーでは年に数回共同で催し物をし、お互いに住みよい環境づくりを心掛けているとの事。そこには、程よい距離感を保ちながら、お互いに気持ち良く暮らして行こうと言う優しさ溢れるコミュニティーライフが感じられました。
一方、マウントバーカーでは、オランダ人夫婦で実に合理的な生活ぶりに感心しました。自分達で設計したとの事でしたが、北側と東側が全面窓ガラスで一日中日の当たる大変明るいお家でした(オーストラリアは南半球なので、太陽は一日中北側から差し込んできます)。生活用水は通常雨水を大型のタンクにため込んだ水を使用、暖房は薪ストーブと言う超合理的なご夫婦でした。
佐々木啓子
ホストのYvonneさんは、愛犬2匹と暮らすシングルの方。Perth市内やSwan Riverに近く、緑の多い素晴らしい環境の広い一軒家、垣根に咲くオレンジトランペットの花が目印です。昨年秋に新聞で知って入会したばかりとのことで、「受入れをするのは初めてだから、私は貴女からいろいろ教えてもらうのよ」と最初に言われてしまって「あら、大変、そうですか!」と返事したような?
私は今回Perthでの1週間だけのホームステイだったので、夕食を自宅で頂いたのは2度だけ。そのうちの1回はレバノン料理レストランでのThanks dinner の翌晩で、何と、その時持って帰って来た「ドギーバッグ」の焼肉をレンジで温めた物。私はてっきりステラとアルフィーへのお土産だと思っていたんですが。なるほど、事前のメールのやり取りで、お料理はあまりしませんとのことでした。出かける時に持参する野外用の椅子も今回の為に素敵な物を新調してくださっていたり、近くのメンバーとの毎日の連携プレーも行き届いていて、何の不自由も無く安心して楽しんだ1週間でした。
木村洋子
“多くの移民がそれぞれのコミュニティーを築きながら共存している現実を目の当たりにし、比較的聞き取りやすい英語、そうでない英語も経験しました。また帰国の飛行機ではインドの女性と隣り合わせになりここでも苦戦。まずいろんな人の英語に触れてさらに自分の考えを英語で伝えることが私の課題だと感じています。研修を除けば“ホストはパートナーの男性と暮らしています。到着後ホストと写真を撮る段になり、男性は自分はFFの会員ではないからと写真撮影を拒否。が『一緒に…』と誘いどうにか一緒に撮影完了。それからは全行程に付き合ってくれ、最後の日には二人のなれそめや思い出話までしてくれるほど心を開いてくれ,居心地よく過ごせました。保守的な考えの人でしたが日本の印象が良いと嬉しいです。“
阪井敏江
今回のPerth/Mount Barker ClubとのExchangeは、両クラブ共、“英語研修”というテーマを意識して、英語を自然に学べるようなプログラムを多数組んでくれていた。
1:小グループで、家族の写真を見せて紹介、その後ホストだけが席を変わり、入れ替わった人達と英会話、それを繰り返す
2:市場や商店街で、買い物をしながら英語クイズに答える
3:毎日覚えたNew Wordを書き込める単語ノートを配布
4:ホストが英語の同音異義語のプリントを用意(うちのホストのみかも)、また、わかりやすい英語でゆっくり話してくれるなどなど、毎日英語研修に来ているんだということを嫌でも(?)確認でき、有意義なExchangeを体験できた。
濱田 延子
語学研修には今回初めての参加でした。パースのホストはKevin(81)とMarjorie(82)。お二人はFFの渡航を含め3度来日された経験からご高齢なのに日本からの受入れということでホストを引き受けてくれました。13歳半のダルメシアンを飼っていてとても賢い犬でしたが車の中が犬の毛だらけで口の中まで毛が入ってしまったのには困りました。Kevinは空軍のパイロットを引退した後ヤマハの楽器店をしていたそうです。パースでの研修はショッピングモールで買い物リストの30品目を探してチェックするというものでした。マウントバーカーのホストはAlex.彼女も8月末で81歳になるご婦人でしたが肌がきれいでお洒落なせいか70代前半にしか見えなかったです。又お料理も得意で家の中も素敵なインテリアで纏めていました。夜は冷えるからと日本の湯たんぽと同じものを用意してくれる等、細かい心遣いがある優しい方でした。彼女は移民に英語を教えるという仕事をされているので私達にも折に触れexpressionやphraseを教えてくれて発音を直してくれたり教材で使っている同音異語(homophones)の例を書いたプリントをくれました。パースでもマウントバーカーでも「語学研修」という事で色々な質問を考えてプリントを作って下さったり担当された方達は準備が大変だったと思います。
浅田喜美子
国際色豊かな街パースでのSue & Les Farkasとの出会いは素敵な巡り合わせを感じました。2人はイギリス、ハンガリー生まれで、臆することなく馴れ初めから今に至るまでの心境を語ってくれました。お隣のスリランカ人ご夫妻に招かれた時、Phase というカードゲームを楽しみ国際人の要素や素敵な姿を見ました。Sue と私はイタリアの画家、カラヴァッジョに魅了される共通点を見つけ、7月彼女がその作品を見に行きますので、情報を心待ちにしています。早速face book で繋がりお互いに近況を交換しています。マウントバーカーではホストのLorna は怪我をして運転ができないにも拘らず引き受けてくれたことに感謝しています。親の代からのFFメンバーで心の広さを感じました。朝食を自分たちで用意し、トーストの匂いで彼女は起きてきました。毎日デーホストが決まっておらずどんな人が来てくれるか想像と期待そして皆と行事に参加できるか心配でした。電話番号をお互いに交換してないので空港まで誰が送ってくれるか、フェアウェルパーティーで直接 John に頼みました。Lorna のドイツ訛りは単語も違うし、分からない単語もありましたが辞書を横に置きすぐに解決していました。新しい発見はドイツ村、Harndorf で19世紀宗教上の理由で移住してきたヨーロッパの歴史の一部を知ることができました。
池上 世子
奈良クラブとして、初めての語学研修交換はどのようなものになるのか、興味深い気持ちで参加しました。すでにNZで語学研修プログラムに参加していたので、大体の予想はしていましたが、受け入れクラブとのマッチングなど基本的な準備が少々遅くなり、A/Dとして担当された大西さんは苦労されたことと思います。パースクラブはクラブ創立からのベテラン会員を中心に滞りなくプログラムが進み、会員の信頼が厚い、H/CのSueさんとRonさんのベストなアテンドに参加したみなさん全員が満足された様子でした。2週目のMt.Barkerでは初日にお互いの会員同士のことを知りあえるよう工夫されたインタビュー用紙を渡され、一度にホストとアンバサダーだけでなく、他のホストとも知り合える機会があってとてもよかったです。歴史的な観光名所・アボリジニ―の美術館、学校訪問もただの観光だけではなく、訪れた先々での、クイズ形式の問題用紙にホストに助けてもらいながら記入する企画は面白く、より興味を持って見たり、話したりできたようです。
自ら積極的に英語を使って話しかけることによって、より自分の方に話題を持っていけるのがコツかもしれませんね。オーストラリアでは何かの記念に植樹をする習慣があるそうで、子供が生まれたときなどきちんと手続きをして植樹をする人が多いと聞きました。日本にもそんな習慣があればいいのになあと思います。
田中征子
”FFに入会して初めての渡航でしたが、ホストのLorraine さんは、Friendlyでとても優しく、お料理も上手な方で、本当に毎日楽しく過ごすことが出来ました。Taeko-、Yukiko-,と呼ばれている声が今もまだ耳に残っています。Swan River, Kings Park, Indian Ocean, Perth の街並みなどとても美しく、印象的でした。”
渡邊妙子
この度は初めて気心の知れた奈良メンバーとの渡航で安心して日々過ごすことができました。PerthのLorraineはお洒落でお料理上手、Mt,BarkerのPatは良妻賢母、Brianは優しくてお茶目。ホストの方々にほんとに良くしていただきました。沢山のプログラムを楽しみましたが、たどたどしいながら、会話を通してお互いに分かり合えてると思える瞬間は嬉しくて楽しい時間でした。
畑邦子
6月17日FF Mt.Bakerのスケジュール表に、バスツアーと明記してあり、楽しそうと楽しみにしていました。当日の行程の中で特に私が興味が持ったのは、歴史が日本と比べ浅いと言われているオーストラリアですが、Goolwaに立ち寄り、歴史を感じる落ち着いて雰囲気の町並みを楽しみ、South Coast Regional Art Centre,Goolwa Tce Goolwaで開催されているアボリジニの画家・Cedric Varcoeの作品展示を鑑賞。日本人のガイドさんが絵の説明、その後、ご本人から作品の説明を受けました。今までは、アボリジニの絵は、大概ドットで表現している作品が多いなか、絵文字的な作品で、彼の意思・従来の画法にこだわらない、でもかれらの長い歴史のある伝説を大切にして絵にそのメッセージを含め、そして、彼独自の新たなアイデアが、豊富に含まれたストーリー性のある作品が、新鮮で大変興味深かったです。全般では、今回は天気がもう一つだった時もあり、今まで何回もオーストラリアの各地を旅してますが、雨のオーストラリアもしっとりして良いなと思いました。冬季の為との事で、ハエを手で払いのける必要もなく(農園にも行きましたが、いつもハエを飛び交うのを手で払っていました、今回はその必要もなく)冬のオーストラリアを十分味わいました。皆さんありがとうございました。
鈴木喜美子
パースでは振り袖姿のカレンダーをリビングに掛けていて、昨年宮城で着た振り袖姿の写真を見せて下さいました。アデレードでも傘の破れた町娘の日本人形を大事にされていました。日本をとても愛してくれているのは、全国のFFメンバーのお陰だと思います。今回初めての参加で、人の繋がりを強く感じました。
秋山 好永
初体験って❗驚きの連続。まず小学校で子供たちに折り紙を教えながら質問に答える、それが英語ですって❗参りました。私のやるべき事は英語の勉強、コミュニケーション、不完全燃焼でした。
山足和生、茂子
ACの大西さんが随分前から2クラブと綿密に連絡を取って下さいましたお陰で、先方でも初めてのLanguage Journeyとしての受入と言う事で、単なる研修的な内容ではなく、色々なプログラムを考案・準備して下さっていました。例えば、マーケットやアボリジニ博物館、また旧い建物や雰囲気も残るドイツ村を尋ねたりの中での解答探しで、正直難しい問題も多かったけれど、何も無ければ見過ごしてしまう様な事も認識することが出来たし、何よりこの間両ホスト共私達に優しくヘルプや対応をして下さり、一層親しみも深まったと言えます。ただ今となっては、英語研修に行ったのだから、もっともっと積極的に語り掛けて行けば良かったと多少後悔をしています。
パースでは、一人住まいで大変優しかったホストのリッキーとカリフォルニアロールと焼鳥を作り、私達の帰国後お孫さんと一緒に作って楽しかったとのことです。マウントバーカーでは、奥さんのドーンはまだフルタイムで働いている為、夫のブルースが食事他付きりで世話をして下さったのには、正直驚くやら感謝の気持ちでいっぱいです。
畠中愛子
去年の8月同じ目的でニュージーランドに19日間滞在しました。他のクラブの人と一緒でしたが良い経験でした。二度目のパースはIt is getting old かなと思いましたが、とても楽しい1週間でした。パース最後の日、着物で小学校に訪問しました。5年生くらいの少年達が Japanese girl と指さして興奮した様子。Girlなんて60年ぶりかしら?バーバに慣れた私、異文化交流最高!!
道上恵子
今回パースでは初めて一人でホームステイすることにとても不安を感じていましたが、ホストのジュリーさんは私と同じ広報担当ということで、学ぶべき事がたくさんあり、そのことでとても良い交流が出来ました。そして2カ所の交流を通して、私たち日本人はホストをした時、余りにも構えすぎなのではと思いました。今回は英語研修ということだったので、英語がうまく話せないことに負い目を感じることなく、話せなくて当たり前見たいな気持ちで、分からないことはどんどん聞けたのが良かったです。そして2カ所とも奥様はほとんど料理しないというのも驚きでした。
福田 和美
パースでは毎朝5時に起きてスイミングプールに連れて頂きました。冬の朝5時は寒いし真っ暗ですがホストマザーは毎朝欠かさず行かれます。とてもアグレッシブな方で、見習うべき事が多すぎでした。彼女のボーイフレンドと、その友人ご夫婦と私の4人でゴルフをしたり貴重な体験が満載の1週間でした。2週目のマウントバーカーでも温かいホストのご夫婦と、リビングでコーヒーを飲みながらの会話はとても勉強になりました。私は牛肉、豚肉は苦手ですがハンバーグやウインナーは大好きと云う、ちょっと変わった食の嗜好がありまして、ホストマザーはそこにえらく突っ込んでくるんです。英語で idiosyncrasy という単語があり特異体質、風変わりな言行という意味だそうです。私を変人扱いし、それを電話で友人に大笑いしながら喋っておられました。おかげでその夜の友人のディナーホストに招かれた時は、ハンバーグの煮込みや野菜のお料理など美味しく頂けました。英語の上達は叶いませんが笑いの絶えない2週間で、奈良クラブのまとまりの良さを改めて確認しました。ありがとうございました。
山城 武夫、やよい
ブッシュダンスの日、野外活動に必要なお茶や手作りケーキ、湯沸かし器、机などどうして持ってきたのか不思議でした。なんとこんな便利なカート(下の写真)をFFで所有していることにびっくりしました。集まりのある所必ずたっぷりの手作りのケーキやお茶、イギリスからの文化でしょうか。日に日にウエストがきつくなるのを恐れながら ついもう一つ・・・。美味しかった! どちらのホストも新しいパートナーと幸せそうでした。人生いろいろ、勉強になりました。
*上の写真、写っているのは山城さんのご主人とLinda さん。 パースの広報担当のJulieが、彼女が撮った写真の中でこれがベストのショットだと、バックをぼかして加工した素敵な写真です。
松本 朱美
一人でホームステイすると自分しかいないので、自分の英語能力が如実に分かって良かったです。パースでホストが「色々な国の人たちは自分と違った習慣や文化や個人的な性格があるけれど、同じ所を見ることがすごく面白い。」と言っていたのが印象的でした。