2月24日(日曜日)の例会で
「FFサロン」が開催されました!
交流グループが企画・主催する「FFサロン」が、今年度から新たに始まりました。第1回目は、“山田流 絵の見方”です。
講師の山田博司画伯は、2001年4月にFF奈良が誕生して以来の会員のおひとりです。
「幼いころから絵を描くのが好きだった。・・・会社勤めの折、洋行の機会を得て、絵を学ぶチャンスに恵まれた。現在、日本では容易に絵を見ることが出来いいことだと思う」と話を始められ、続いて次のように話を展開されました。
①絵を見る―まず白紙で接する。何の前触れもなく入るとよい。関心がないのも好機である。観察も重要(目を肥やす)
②展覧会の見方―まず一回見る、次に,惹かれたものをもう一度見る。最後に解説文を読む。
③絵に親しむ、描くことの良さー年齢を重ねてもできる。人に迷惑が掛からない。体の感覚と美(感性)の感覚の両方磨ける。体力、知力に良い。
④絵を描いている幼児にーまず褒める、ダメだしをしない、自分が感じた美を幼児に伝える。
*後期印象派の絵は光と影をテーマにして万人向きで好まれるが、その後、オリジナリティ(思想、美など)を追求し抽象派が生まれる。
*今日、写真が高度なレベルに達しているが、見て描くのではなく自分の手、感性で描くことが大事である。オリジナルの絵が本物である。
*自画像を描くことは絵の本質を追求できる。
「“風景を描いて奈良の山田でいたい”、と話して下さった先生はシャツの中にちらっとみえるアスコットタイがとてもすてきで、愉しいお人柄の方でした。洋服もアート、お家のインテリアにも工夫が大事と話され、人と交流し、芸術を語ってほしい、絵を知ってほしい」と、メッセージをくださいました(以上、黒字/広報・ホームページG. 吉岡三枝記)。
山田博司画伯 講演会コメント
◎たまたま連れて行ってもらったフランス絵画の展覧会。そこで出会った「糸杉」の絵に、作者も分からないまま、惹きつけられてしまった中学生。実はそれこそゴッホが好んでモチーフに描いた「糸杉」の作品の一つだった。その出会こそが山田画伯の絵画人生の原点だ。
講演も、今年80歳を迎えられるという方とはとても思えない、若さ溢れる、少年時代を髣髴(ほうふつ)とさせるような仕草と語り口。
「画家は自画像で勉強する。なぜなら本当の心を自画像の中に追求するからだ。」と「山田流 絵の極意」を披露される傍ら、私が若く見えるコツも教えましょう。「絵にアートに関心を持ち続けているからです」とサラリとおっしゃる。
それは、楽しい!楽しい!・・・お話。満員の会場は、熱い感動と笑いの渦に満ちた至福の時だった。※笑いが溢れる満員の例会会場
*「皆さんが笑顔で聞いてくださったのが、本当に良かった!」(写真左より二人目、奥さんのコメント)
※以上青字 コミュニケーションG.藤井英雄記 敬称略
※では、次回の「FFサロン」も楽しみに待ちたいと思います。