ニュージーランド 英語研修ホームステイレポート
2017年8月19日(土)から9月5日(火)まで18日間、「英語研修ホームステイ」でニュージーランドに渡航しました。私たちは、北島にある「ワイララパクラブ」と「ハミルトン・ワイカトクラブ」のふたつのクラブでホームステイし、その後、マオリ文化の中心地であるロトルアを観光しました。今回は奈良クラブが主催で、奈良から7名、愛知3名、静岡1名、郡山1名、宮城1名の計13名が参加しました。
8月20日(日) ウエリントンに到着 (合田サワ子 記)
22:30成田空港を出発し、メルボルンで乗り換え、ウエリントン空港には、現地20日の16:00に到着しました。約16時間半の長旅でした。風が冷たくて、日本と逆の季節を感じながら、マイクロバス2台に分乗してホテルに到着。部屋のキーをもらって、入室すると孫とダブルベットが1つだけ、・・男性2人組も同じ、すぐフロントに申し出て、ツインベッドに変更してもらうというハプニングがありました。ひと休みして、夕食に出かけましたが、ほとんどの店が閉まっていて街並みも暗く、人も少なくてびっくり。土日は4時半頃に閉める店もあり、日本との違いをまず知らされました。
8月21日(月) ホテルからホスト宅へ移動 (西井昭子 記)
少し肌寒い天気でしたが、朝食後近隣を散歩して、「TEPAPAミュージアム(NZ国立博物館)」に行きました。入場は無料でした。
ホテルを後にして、大きな荷物を持ち15分くらいでウエリントン駅に着き、NZ最初で最後の電車に乗りました。約1時間半後マスタートン駅に着き、各ホストが出迎えて下さいました。
ホストの車の中からの風景は町から田舎へと。そう『世界の車窓から』のように牧草地の緑に変わっていきました。一旦ホスト宅へ行き荷物を置き、畠中さんのホスト(Kevin)宅でWELCOME TEAを頂き、双方の顔合わせとなりました。 暖炉があるとても素敵なお宅でした。「いよいよ始まる」とワクワク、ドキドキしました。その後、各ホスト宅へと分かれ、Homestayの始まりとなりました。
8月22日(火) 小学校訪問、習字、生け花を実施 (畑邦子 記)
9時にホスト宅を出発し、「South End School(小学校)」を訪問しました。10;30頃、学校のHallへ。子供達がマオリ伝統の踊り(Kapa Hakaを含む)を私達の前で、力強く披露してくれました。その後、子供達の勉強している教室に入りました。9歳~12歳まで約20人が自分のしたい教科を自分で選択して、それぞれ好きなスタイルで、勉強しているのを見学しました。全校生徒数は約140人で、授業は朝の9時から15時まで行われているとのことでした。
14;00頃に、Philippaさん、Ken Edwardsさんのお宅を訪問。会員手作りのサンドイッチのランチを食べながら、オーナーさんがキルト・編み物・骨董品等の作品と自宅の紹介をされました。その後、日本から持参した道具で、「書道」と「折り紙」をホストの皆さんと一緒に行いました。
16:00頃St. Luke’s Church(Greytown) で行われたThe floral Art Clubの月例集会に参加。到着すると、既に現地の人達が生け花を作り始めており、私達も自主的に参加しました。花材・花器などが、沢山揃えてあり、生け花を楽しみました。生け花は、私のもっとも好きな習い事で、花材もバラエテイにあり、自分流の生け花ができ、楽しい一時を味わいました。
8月23日(水) 羊の毛刈りショーとキャッスルポイント見学 (辻井良行 記)
今日は最初にマスタートン市の「The Wool Shed」 という場所へ行きました。ここは、羊に関する博物館で、羊の毛刈りの実演を行う他、羊に関する資料が多数展示してありました。スタッフの男性による羊の毛刈りショーを間近で見学。わずか3分ほどで羊は丸裸となりました。年に2回毛を刈るそうです。裸の羊は約1週間で寒さに耐える脂肪がつくそうで、冬の時期は、数日間屋内に留めてから外に戻すそうです。
マスタートンから車に分乗し、東海岸に位置する「キャッスルポイント」という観光名所に行きました。この日は快晴で、青い空と灯台の白が映え素晴らしい眺めでした。これほどの景観にも拘わらず、観光客がいないのは驚きでした。
8月24日(木) パウアファクトリーとメンズシェッド訪問 (畠中愛子 記)
10時から「パウアファクトリー(Paua Factory)」を訪問しました。ここは、土産物として宝飾の貝を加工・販売所でした。パウア貝というのは、ニュージーランド先住民のマオリの言葉で特定の種類のアワビを指すそうです。
午後、「Henry Mens Shed」という工房を訪問。ここは、定年後、生き甲斐や友人を見つけたい年配の男性や心に悩みを抱えている男性を支援する公共の施設でした。約150人のメンバーが登録され、毎日20人ほどがやって来て木材を加工し、おもちゃや実用品を作ります。
その後、ビンテージカーの再生・販売場を見学しました。こちらでは、クラシックカーの修理・再生を趣味とする人が多く、自然や古い物を大切にする文化を感じました。
8月25日(金) ファームハウス、マウントブルース訪問、フェアウェルディナー (阪井敏江 記)
午前、「Cymglym”Farmhouse」 を訪問。ここは、チーズの販売と鉄道模型を展示・販売する店でした。鉄道模型はほとんどがイギリスからの輸入品で、トーマスのソドー島のモデルもあり、次回はトーマスが大好きな孫を連れてきたいと思いました。
午後、「Pukaha/Mount Bruce(国立野生動物保護区)」を訪問。 Piwakawaka、Tuiなど、NZの野鳥を観察。中でもハイライトは、世界でたった一羽しかいないという「White Kiwi」。見れるか見れないかの運命の分かれ道、皆で祈りながらKiwiハウスに。運良いことに、その日は人目に触れるところで、ばっちり鑑賞出来ました。その後、巨大ウナギの餌つけやKakaという野鳥の餌付けを見学しました。
17:00 ホストのLynn & Ivan Pillar さん宅で、ポットラックパーティがありました。愛(畠中)さんと私(阪井)は、着物を着て参加。私のホスト夫妻は着物を見るのが初めてで、大変喜んでくれました。NZの家庭料理とスイーツをおなか一杯堪能。もちろんNZワインも。宴もたけなわの頃、日本の春の歌3曲を我々が披露し、最後にHCのHelenさん 、ACの辻井さんの締めのスピーチで終了。
8月26日(土)快晴 ハミルトンへの移動とフカフォール見学 (舟生俊夫/宮城クラブ 記)
今日はWaikato・Matertonでのホームステイが終わり、いよいよHamiltonへの移動の日である。集合場所のSlowtonのバスプールへ8:30 a.m.までに到着し、皆さんそれぞれのホストと名残を惜しんでいました。感情豊かな愛子さんは既に片隅で泣き始めていました。
1:10p.m.休憩と給油のため、「Mt.Ruapehu(北島では一番高い山、2797mの火山)」を遠くに眺めるレストエリアに立ち寄る。4:00pm「Huka Fall(Taupo湖からながれるWaikato川にある)」に到着し滝を見学。滝の落差はさほどないものの水量は豊富で轟音を立てていて豪快でした。
8月27日(日) ハミルトン・ワイカトクラブ 2日目 (松本実奈子/静岡クラブ 記)
午後、私たちはバスを使わず、全てホストの車でドライブしながら、ハミルトン周辺にある高校や大学の施設を車窓から眺めたり、早春の花々が咲きだした住宅街の柔らかな色彩を堪能したりしました。暑い日本の夏から、一転して今年2度目の春を体験するのは不思議な気持ちがしました。特にシャクナゲやモクレンの大木が、今を盛りとばかりに花を咲かせている姿は、圧巻でした。ニュージーランドの気候が、そこに住むあらゆる生き物に、のびのびゆったり生きることを教えてくれているようでした。ジェトゥさんの家の目の前のジャンセン公園を、朝、散歩している時に、男性が、まだ子供のアルパカを散歩させていた。そうした光景がちっとも不思議でないのが、ニュージーランドの自由度を表しているのかもしれません。
夕食は、ホストディナーのドロシーさんの家に、大越さんとマリアンさんと共に伺いました。私達が日本からやってきたことに配慮して、日本の扇子をダイニングテーブルに飾ってくださったり、2匹のよくしつけられた犬を、食事も済んでソファーでくつろぐ時までは、みんなの前に出さないようにしてくださったりして、そのさりげないおもてなしが、素敵だなと感じました。 ゆったりと食前酒をいただきながら、互いのことを知りあうようおしゃべりを交わしあい、その後、ディナーの席へと場所を移す。そしてさらに、会話を楽しみながら食事をする。主役は、あくまでも料理ではなく、人と人とのリレーションシップを取ることにあるのだと、改めて思いました。
8月28日(月) ハミルトンガーデン訪問 (宮池恭子/愛知クラブ 記)
朝から小雨が降ったり止んだりの中、レインコートと傘を持って10時に「ハミルトンガーデン」に集合。ここは、世界の庭を展示しているところで、イギリス、イタリア、中国、アメリカ庭園の他、本格的な日本庭園もありました。ガイドのKeithさんがすごく丁寧に2時間半ガイドして下さいました。雨が激しくなったので午後はそれぞれ別行動となりました。宮池家はデイホストのキャロルさんにミュージアムとアートポスト、ハミルトンレイクに連れて行ってもらいました。
8月29日(火) 手芸とパットさん宅訪問(大越紀代美/郡山クラブ 記)
天気はあいにくの雨となりましたが、私達の気持ちは、今日は何を体験させて頂けるのだろうというわくわく感でいっぱいでした。この日は男女別メニューで、女性は朝10時にJan Aldertonさん宅に集合、モーニングティーとケーキを頂いた後、次の3つの体験をさせて頂きました(男性は、鉄道模型と自動車博物館の見学に行かれました)。
1.羊毛を毛糸にする作業。①ブラシを使って ②ふわっと広げ ③両手を使って毛糸にします。
2.花びらを使った飾り作り。造花の花びらを使い、ハワイのレイのような飾りを作りました。
3.イースター用の毛糸編みのにわとり作り。金色の卵型チョコレートをお腹に入れました。
午後はPat Mathew さん宅へ移動し、とてもかわいらしいグリーティングカードやペーパーバッグを作りました。その後、Patさんのお庭やお家の中を見せて頂きました。
8月30日(水) コミュニケーションセンター訪問とフェアウェルパーティー(辻井良行 記)
9:30「ウエスタン・コミュニケーションセンター」を訪問しました。この施設は、ハミルトンの住民の生活の質向上を目的に、様々なプログラムを用意しユニークな活動をしていました。私達が教室に入ると、アフガニスタン、パキスタン、カンボジア等からの移民、難民の皆さんがずらりと並んでおられて少し驚きました。最初に移民の皆さん、それから我々が一人ずつ自己紹介を行いました。教室の横のテーブルには、郷土のお菓子が並べられ、それらを頂きながら、皆さんと英語で話し合いました。
お昼前に「ハミルトン動物園」に行きました。あいにく雨模様で、しかも温度もかなり下がり寒かった。ここは日本の動物園のように、動物が檻に入れられ人間が檻を覗くのではなく、動物が広大な敷地内を自由に移動し、人間がその間をぬうように通路と歩くという設計になっていました。
午後6時、Aberdeen Reformed Churchに集まり「Farewell Party」が開かれました。ハミルトン・ワイカトクラブのメンバー約30人が6つのテーブルに分かれ、私たちは手作りの食事を楽しみながら歓談。ホストクラブの皆さんがNZの歌を歌い、次に私たちがホストのひとりがひいてくださったピアノ伴奏に「さくら」「花」などを歌いました。最後に私が代表でお礼の挨拶を行い、ホストクラブのHCのスーさんとジャン会長が挨拶をされ閉会。パーティーは大いに盛り上がり、楽しい思い出のひとつとなりました。
8月31日(木) アバンティドームとローレンソン・ヴィレッジ訪問 (合田サワ子 記)
10時、「アバンティドーム(Avantidone)」を訪問。ここは、競輪のスポーツセンター、初めて見る施設でその大きさと設備にビックリ、それにとても綺麗でした。すり鉢状になっているレーンはとても勾配がきつく、こんなところを自転車でレースするとはとても信じられませんでした。競技のない時は、市民にも開放されていて、当日は体の不自由な人たちがリハビリのために三輪車に乗って回っていました。又、リハビリ用のトレーニング設備も置かれていました。
12時、「Laurenson Village」を訪問。ここは、65歳以上の人達のまさに、「やすらぎの郷」。170戸、約200人の人達が穏やかに暮らしておられました。立地や様々な設備は素晴らしくて、パッチワーク、刺しゅう、木工細工等、それぞれの趣味やスポーツ、サークル活動を楽しんでおられました。私も卓球、インドアボール( Carpet Bowls)を一緒に体験しました。
9/1(金) トロルア ホビトンムービーセット見学 (西井昭子 記)
ホストと最後の朝食を済ませ、お礼と名残惜しいお別れをしたら、何かしら胸が熱くなりました。11日間の英語研修?が終わり、奈良県出身の川野さん(ニュージーランド23年在住)のガイドでロトルワへと向かいました。そこは湯けむりが出ており、どこか日本の温泉街に来たような気がしました。
「ロード・オブ・ザ・リング」の映画セットで有名な「Hobbiton Movie Set Tour」を訪問。素晴らしい天気でロトルアの青空と草原と大きな木と鳥の鳴き声で瞬間に映画の中に引き込まれているようでした。平日でしたので観光客も少なくほぼ貸し切り状態の場面が多くありました。独り占めして『あ~~』と大声で叫びたくなるような、贅沢な時間でした。
夕食は全員でホテルから外へ出て、近くの「Eat Street」の「Atticus Finch」でとりました。アルコールも入り、和気あいあいで食事と会話を楽しみましたが、親睦という名のもと、関西の笑いへ連れ込んだと言っても過言ではありませんでした。
9月2日(土) ロトルア アグロドーム訪問、マオリフードと踊りを堪能(畑邦子 記)
「KIA ORA!」マオリ語で今日は!
13:30バスで、「アグロドーム」へ移動。ここは、シープショーが見られる有名な観光スポットで、オープンして45年経過しているとの事。シープショーでは、訓練された19種の羊が次から次へと登場し、メリノ種がひな壇の一番上に上がりました。ショーマンが吹く犬笛に従って、牧羊犬が羊やアヒルを追う場面は迫力がありました。乳牛の乳しぼり、子羊の授乳などの体験もあり、ショーがスタートした時に、私もショーマンから壇上にどうぞと招かれ、思いもかけなくショーに参加し、記念に残る日となりました。
夕方6時頃、ホテルに隣接している「Matariki Hangi and Concert」会場へ行きました。ここで、マオリの食事(Hangi)を楽しみながら、マオリの歌とダンスを鑑賞しました。その後、私たちは壇上に招かれ、女性はポイダンスに、男性はハカに挑戦しました。
9月3日(日) ロトルア散策、レッドツリーウォーク、山上レストランでディナー (辻井良行 記)
ロトルア観光も最終日となった午前中は自由時間ということで、各自思い思いの時間に起床し、私はロトルア湖周辺を散策。ロトルア湖周辺はとてもきれいな所で天気も良く、どこにカメラを向けてもとっておきの一枚が撮れました。
午後、「Red Tree Walk」 という樹齢100年を超えるセコイア杉の上に作られた自然遊歩道を歩くという体験をしました。杉の大木に23本の吊り橋が6~12mの高さに架けられており、約500mを約10名ずつのグループに分けて歩きました。
夕方、市内から約15分位車で走り、スカイライン・ゴンドラに乗ってNgongoaha 山に上がりました。そこにあるStratosfare レストランで夕食。レストランの大きなガラス窓を通して、夕暮れから暮れ行くロトルアの夜景を眺めながら、お互いに終わりに近づいた旅の思い出を語らい、素晴らしいひと時を過ごしました。
9月4日(月) オークランドから日本へ
朝8:30 Ibis Hotel で朝食後、荷物をパッキングしてロビーに集合。11:00にアンさんが運転するベンツのマイクロバスが到着。ここで、3日間案内して頂いた奈良県出身の川野さんとお別れ。約3時間でオークランド空港に到着。18:00 カンタス航空 QF148便でシドニーに向けて出発。
9月5日(火) 帰国
予定通り、シドニーからのカンタス航空QF25便は、早朝5:15羽田空港に着陸。私たちは、無事到着した安堵感と長かった渡航の余韻にひたりながら、名残惜しさと再会を願って握手し、18日間の「ニュージーランド英語研修ホームステイ」は終了。この渡航では、ホストはもちろん、たくさんの方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。
*研修に参加された皆様の感想文がこの記事の後ろに続きます。このまま下にスクロールしてご覧下さい。
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