セルビア人研修生の日本文化体験
「JICAの研修生に日本文化体験プログラムの提供をしました」
生駒市に「社会福祉法人いこま福祉会かざぐるま」という、たくさんの事業所を運営する大変歴史と実績のある法人があります。そちらの統括施設長から、「内戦後のセルビア共和国にJICAの事業で2年間支援をするので、施設研修に来るセルビア人研修生に日本文化を体験させてもらえないか?」との依頼がありました。海外の方への文化体験プログラムは私たちFF奈良クラブの得意とするところ、そして地域の公的私的機関とつながり交流していくことはFFの理念に叶うことからスムーズにお話が進み、このプログラムが実現しました。
2月1日、まずはセルビア人研修生の女性2人と男性1人に、着物の着付けと茶道体験。生駒市の高山竹林園は、美しい日本庭園と茶室、そしてお道具を借りてお茶会をすることが出来ます。当日は、美男美女で体格がいいセルビア人研修生に着物を着せて、和菓子と抹茶を差し上げました。あんこは苦手、と聞いていましたのでイチゴ大福にしたところ、「おいしい」と喜んでペロッと食べられました。何がなんでも日本流ではなく、相手が喜びそうなものに変えて紹介するのも必要なおもてなしだと思います。着物は本当に嬉しかった様で、屋内でも室内でも何度もポーズを変えてたくさんの写真を撮っておられました。正会員と準会員9人が参加しました。プログラム終了後は、かざぐるまさんのはからいで、生駒駅近くの障がい者の方たちが働く「ゆうほ~」という喫茶レストランで、一緒にランチを頂きました。手作りのおいしいご飯と、お互いの活動状況の情報交換、またお仕事されている障がい者メンバーとの交流を楽しむことが出来ました。
2月5日には、法人の所有されている「和屋(なごみや)」という古民家で、習字と折り紙の体験。こちらはメンバーを変えて9人の正会員がお手伝いしました。このプログラムにはかざぐるまの利用者さん5人も加わり、セルビア人研修生と同じく習字や折り紙を楽しんで下さいました。
それぞれのお名前を、あらかじめ選んでおいた漢字から好きな組み合わせを選んでもらい、何度かの練習の後色紙に清書したものと、折り紙を作品にしあげたもの、そして会員が作っておいたお土産を一緒にプレゼントにしてお渡しするととても喜んでおられました。自分で書いたり作ったりしたものを持って帰れるというのは、大人でも子供でもとても喜ばれます。時間ギリギリまで、利用者さんも研修生も楽しんでおられました。
終わってからは、またかざぐるまさんのおもてなしで、おいしいケーキとコーヒーを頂き、和やかな団欒のひと時を持つ事が出来ました。
かざぐるまのスタッフの皆さまからは、すぐに心あたたまるお礼のメールを頂き、両日とも当初の計画通り素晴らしい交流の機会になったことは、本当に良かったです。又10月に今度はセルビアの施設から施設長さんご一行が来日されるというお話もあり、是非またこのようなコラボレーションが出来るといいなと楽しみにしています。ご協力頂きました関係者の皆さま、本当にありがとうございました。 浦林直子
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