あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

大人の修学旅行 日光の旅(その4 輪王寺大猷院後編)

2016年06月01日 | 旅行記

輪王寺大猷院の3つ目の門、夜叉門まで来ました。
赤いブレザーの人が、堂者引きで、私たちをガイドしてくれました。








夜叉門は霊廟に悪鬼が侵入しないように、4体の夜叉が守り固めています。

東は「阿跋摩羅(あばつまら)」金色の肩掛けと白虎の毛皮を腰に巻き、おしゃれな姿ですが、表情は威圧感があります。









西は「犍陀羅(けんだら)」右手にこん棒を持ち、柄の腰布をまとい、水玉模様のブーツをはいています。
ひょうきんな表情をしています。









南は「毘陀羅(びだら)」肩から金色の布をまとい、わかりにくいですが膝当ては、ナマズが顔を出しています。









北は「烏摩勒伽(うまろきゃ)」左手に弓、右手に破魔矢の原点である矢を持ち、像の膝当てをしています。
「膝小僧」とはこの姿から生まれた言葉だそうです。

それから四体の後ろの壁面のほか、欄干、扉の羽目板部分に牡丹唐草彫刻がいっぱいで、別名「牡丹門」とも言われています。
美しい牡丹の彫刻もご覧ください。









4番目の門は唐門です。
拝殿の入口にあるこの門は、高さ3mと小規模ながら、繊細な彫刻、金や白の採食が施されています。









両側の袖塀には百間百体の鳩の彫刻があります。









いよいよ国宝の金色に輝く拝殿です。









左側の拝殿、真ん中の相の間、右側の家光のご尊像が祀られた本殿と連なる権現造りです。
たくさんの金彩が使われているので、別名「金閣殿(きんかくでん)」と呼ばれています。

拝殿の内部に入ることもできました。
内部には、狩野探幽(かのうたんゆう)の描いた唐獅子、天井には140枚の龍の絵、家光公が着用した鎧などを見ることができました。

ここで一番のハイライトは、徳川家康公400年御遠忌を記念し、大猷院の創建以来、非公開とされてきた秘蔵の「家康公の御位牌」が公開されていました。









5番目の最後の門は皇嘉門です。
家光の墓所がある奥の院の入口で、中国・明朝の建築様式を取り入れて、竜宮門とも呼ばれています。
ここから先は非公開のため入ることができませんでした。





尊敬する家康を凌いではいけないとはいいながらも、これだけのきらびやかな建造物の数々を見ると、家光も周囲の人たちから尊敬されていたのだと感じました。
天界からのパワーをもらった気がしました。

次回はいよいよ日光東照宮です。
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