あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

大人の修学旅行 日光の旅(その8 東照宮No4)

2016年06月05日 | 旅行記

日光東照宮の陽明門を過ぎると、次は本殿に通じる国宝の唐門です。
全体が貝をすりつぶした胡粉(ごふん)という白い塗料で塗られ、陽明門より多い611体の細かい彫刻が施されています。









家康が尊敬し、目標にしていた古代中国の皇帝である舜帝が、中央に彫られているのがわかります。









柱には願いをかなえに昇龍。









願いをかなえて降龍の彫刻です。









屋根には恙(つつが)という霊獣が、足を金の輪ではめられて動けないようになっています。
恙は虎よりも凶暴で足を抑えておく必要があったそうです。
「つつがなく」という言葉は、凶暴な生き物の恙のいない、問題のない状況の事を言うようです。









唐門の奥には拝殿、石の間、本殿と続く権現づくりの国宝の本社があります。
本殿には家康が神格化したといわれる東照大権現が安置されています。
また唐門から東西に延びる東西透塀(すきべい)も国宝で、塀の中がすかして見えるので、そう呼ばれています。
国宝オンパレードです。









そして奥宮への入口の東廻廊に有名な眠り猫の彫刻があります。
とても小さくて、見逃してしまう人が多いためか、案内の張り紙がありました。









江戸時代の伝説の名工、左甚五郎作と伝わる眠り猫、これもまた国宝です。
見る角度によって表情が違って見えるということで、正面から見た表情、斜めから見た表情という見方もあるようですが、テレビのぶっちゃけ寺では、「前足が見え、耳は立ち、目が吊り上がっている」表情を取り上げていました。









そばで見ると前足が見えなくなり、おだやかな表情をしているように見えます。









眠り猫の裏には、2羽の雀の彫刻があります。









雀にとって猫は天敵ですが、そんな心配のいらない安心して遊べる平和な世の中を願って彫られました。



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