あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

大人の修学旅行 日光の旅(その5 東照宮No1)

2016年06月02日 | 旅行記
                                                                                                  
日光を旅行したら、誰もが訪れる日光東照宮です。
以前行った時は、三猿を見て、陽明門のきらびやかさに感嘆して終わったような気がします。

今回の旅行では、出かける前にテレビ番組の「ぶっちゃけ寺」でお正月頃と2月の再放送で、その神秘さや見どころなど、とても詳しくやっていました。
それを録画して出かける前、帰ってからも見ました。

まず東照宮とは江戸幕府の初代将軍徳川家康を祀る神社・霊廟です。
なぜ日光なのかというと、日光は江戸城の北にあり、北極星を神とする北辰信仰に基づき、北極星と共に江戸を見守るということです。

そんな家康の遺言を受け、元和3年(1617)に二代将軍秀忠が創建した時は質素な堂でした。
三代将軍家光は家康を尊敬し、「寛永の大造替」できらびやかな建物に建て替えられました。
境内には国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の建造物があります。

前置きが長くなりましたが、何しろ見どころ満載で、東照宮だけでも何回で終わるかわかりません。

今日は入口から表門までです。

長い参道を歩き、まず見えてきたのが、石鳥居です。
掲げられている文字は「東照大権現」で、それは「家康」であり「神」であることを意味します。

鳥居は高さ9m、15個の石を九州から運んで、ピラミッドと同じ方法で作られました。









柱に刻まれた文字は「黒田筑前守藤原長政」とあり、黒田官兵衛の息子の寄贈ということがわかります。









耐震構造となっていて、柱は継ぎ足してあります。
昭和の震度6の地震では、継ぎ目がわずかにずれただけでした。









梁の部分は三つに分かれ、震度7の地震に耐えることができるそうです。









鳥居の手前の石段の一つの石に注目。
これは照降石(てりふりいし)といって、湿度により石の色が変化し、お天気を占える石です。









鳥居をくぐるとすぐ左手に、文政元年(1818)の再建の五重塔があります。









初層には十二支の彫刻があります。
正面(東)の彫刻は徳川三大の干支で、画像がはっきりしませんが、右から家康の寅、秀忠の卯、家光の辰となっています。
東照宮には動物・霊獣の彫刻がたくさんあります。
全部で26種類あるそうですが、鼠、蛇、馬はこの五重塔にしかいないそうです。









そして「完成した瞬間から崩壊が始まる」という考えのもと、何か所かで未完成の部分がありました。
それが五重塔の最上の5層目の垂木です。
4層目までは平行にならんでいますが、5層目は扇形になっています。









高さ36mの塔の内部には直径60cmの心柱が吊るされ、特別公開されていました。
柱の下の部分は宙に浮き、地震の時の揺れを吸収する仕組みになっていて、これはスカイツリーの制振システムに応用されました。

心柱は撮影禁止なので、説明書きです。









最初の門は表門です。中に入って、振り返って撮りました。
正面には地面を踏み鳴らし悪気を抑えるという像の彫刻があります。
脇には夢を食べる霊獣バクがいます。
バクは鉄と銅(武器)も食べ、平和をもたらすという意味が込められています。



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