あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

フランス旅行記 その6(モンサンミッシェル見学・後編)

2012年10月31日 | 旅行記

モンサンミッシェルは尖った山に建てられていて、山のてっぺんには教会や修道院が、
中階層や低階層には、礼拝堂や修道僧たちが使う部屋などが配置されています。

 

この回廊は中階層にあります。
光が降り注ぐこの場所は、修道僧たちの瞑想の場になっています。
二重に建つ円柱をわずかにずらすことによって、柱が延々と続くような錯覚を起こさせる工夫がされています。

 

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アーチによる連続のデザインが美しく、天と地をつなぐ空間になっています。

 

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壁には植物などのレリーフが彫刻されています。

 

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ここは修道士たちの食堂です。
建物の重さを抑えるために、天井は木製になっています。

 

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光が差し込むよう59もの小窓があります。

 

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食堂と次の迎賓の間に移動する途中に彫刻があります。
大天使ミカエルがオペール司教の頭に指を触れ、聖堂を建てるよう命じている様子です。

 

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迎賓の間は巡礼に訪れた貴賓を迎える部屋で、ルイ9世やフランソワ1世など、多くの国王も訪れました。

 

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地下礼拝堂は円周5mもある10本の円柱で、教会を支える役目がありました。
修道院で裁きを受ける人の、控えの場として使われていました。

 

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大車輪は外からの荷物を引き上げるもので、監獄時代の19世紀に食糧運搬のために設置されました。
6人の囚人で、1日に2tもの荷物を引き上げていました。

 

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死者のための礼拝堂、聖エティエンヌ大聖堂です。
19世紀まで死者の安置所だったチャペルです。

 

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このあと修道僧の遊歩道と騎士の間を通りましたが、写真がありません(涙)

 

そして外に出ました。
ここでも大天使ミカエル様に見守られ、見学終了となりました。

 

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帰り道は行きに見逃したサン・ピエール教会を外観だけ見学。
入口にはジャンヌ・ダルクの像があります。

 

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うまく写真が撮れなかったり、見逃した場所もありますが、モンサンミッシェルの内部見学はこれでおしまいです。
でもまだ続きます。次回は参道やホテルの様子などご紹介します。

 

 

 

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フランス旅行記 その5(モンサンミッシェル見学・前編)

2012年10月30日 | 旅行記

モンサンミッシェルの中に入る前に、ガイドブックからその歴史をおさらいしておきます。
モンサンミッシェルはフランス西海岸サン・マロ湾に浮かぶ小島で、モンは山を意味し、
「ミカエル」はフランス語読みにすると「ミッシェル」になり、「聖ミカエルの山」ということになります。
708年、ノルマンディ大司教が、大天使ミカエルの「この島の頂上に礼拝堂を造るべし」という3度に及ぶお告げを受け、修道院が建設されました。
その礼拝堂が10世紀にはベネディクト教会の修道院となり、11世紀から500年かけて増改築。
14世紀には英国との百年戦争により、国境近くの修道院は閉鎖、要塞として使用されました。
18世紀のフランス革命後は監獄となり、修道院として復活したのは20世紀に入ってからで、歴史に翻弄された聖地に、再び巡礼者が訪れるようになりました。

 

尖塔の先には島を見守る大天使ミカエルが輝いています。
ミカエルはキリスト教において、最も偉大な天使の一人で、戦いを司る最強の存在であり、
英仏戦争の英雄ジャンヌ・ダルクを導いたとされています。

 

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モンサンミッシェルのあるサン・マロ湾は潮の干満の差が大きく、15m以上にもなります。
最も大きい潮の満ち引きは、沖合18kmまで引いた潮が、猛烈な速度で押し寄せるそうです。
そして1979年に「モンサンミッシェルとその湾」として、世界文化遺産に登録されました。

 

修道院の入口までにも階段がたくさんあります。
階段の途中で一休みした場所からの湾の風景です。

 

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それでは修道院の中に入っていきます。
コースは決まっていて、日本語のできるフランス人のガイドさんが案内してくれました。

 

 

 

修道院の入口の「哨兵の門」です。百年戦争ではここが要塞になりました。
この階段を上がります。

 

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途中雨水をためて生活用水に使ったという、とても大きな水道の蛇口を見かけました。

 

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「大階段」かつてはここを巡礼者が列をなして上がっていたそうです。

 

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大階段を上がりきると、そこは「西のテラス」です。広場になっていて景色が楽しめます。

 

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山を覆うように建っている様子がわかります。

 

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工事中の場所の様子もよくわかります。
いずれここに橋がかかって、道が撤去され、島の周りは海になるんです。

 

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テラスの敷石には当時建設に携わった石工の個人の印が刻まれています。
これによって賃金がもらえたとか。

 

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海の反対側に目をやると、修道院の付属教会です。
ここから中に入っていきます。

 

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教会の中に入ってきました。
11~12世紀に完成した教会は、その後何度か崩壊と修復を繰り返したため、
ロマネスク様式とゴシック様式両方からなっています。
ここは半円アーチと太い柱のロマネスク様式のようです。

 

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モノトーンなステンドグラスがおごそかな雰囲気です。

 

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祭壇脇にある聖ミカエルの像で、15世紀に作られたもので、魂の重さを計っています。

 

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今日はここまでです。次回は修道院の様子です。

 

 

 

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フランス旅行記 その4(モンサンミッシェルに到着)

2012年10月29日 | 旅行記

2日目のホテルはトゥールという町にある、駅前のホテルです。
いかにもヨーロッパのホテルという雰囲気。

 

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トゥールの駅は重厚な建物で、パリのオルセー美術館(昔のオルセー駅)の建設をした建築家が設計したそうです。
日本でいえば新幹線の高速鉄道TVGの停車駅にもなっています。

 

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市庁舎も歴史的建造物のようです。

 

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一夜明けてトゥールの街は雨でした。
モンサンミッシェルの日だというのにテンション下がり気味でしたが、バスに乗ること4時間、移動距離
290km、だんだんと雲が切れ晴れ間がのぞいてきました。
ようやく車窓からモンサンミッシェルが見えてきました。

 

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そして離れた駐車場からのモンサンミッシェルです。

 

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モンサンミッシェルの周辺は現在工事中です。
かつて海に囲まれた島に建つモンサンミッシェルには、潮が引いた時だけ、人が歩いて行くことができました。
今から120年ほど前に、島に通じる道路ができてから、潮の流れがせき止められ、砂が堆積してしまい、
かつての美しい姿でなくなってしまいました。
そこで橋をかけ、道を撤去して、美しい風景を取り戻す工事が始まっています。
2015年には完成するそうです。

 

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そんなわけで島から離れた駐車場でバスを降り、シャトルバスに乗り換えて、島の近くまで行きました。
バスを降りた場所からは、天気は晴れて、青空にそびえる美しいモンサンミッシェルの全景が見えました。

 

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向かって右側には、修道院に続く道の両側に、お土産物屋さんが並んでいます。
まるでメルヘンの世界です。

 

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正面入り口近くには、今日のホテル「ラメールプラール」が見えます。

 

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さて次回は修道院の中に入っていきます。見所がたくさんありました。

 

 

 

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キサらぶガールズ

2012年10月28日 | イベント

今日はフランス旅行記はお休みして、地元の公民館の文化祭の様子です。
ご当地ユニット「キサらぶガールズ」が来てくれました。
このグループはNPO法人木更津駅周辺地域活性化推進協議会の募集により昨年結成され、
デビュー1周年になりました。
名前はたぶん「きさらづ」と「らぶ」を掛け合わせているのでしょうね。
元気いっぱいのステージでした。

 

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フランス旅行記 その3(ロワールの古城)

2012年10月27日 | 旅行記

フランスで一番長いロワール川の流域には100近い古城があります。
世界遺産のお城から、個人所有の小さなお城までさまざですが、
今回の旅行ではアンボワーズ城を川をはさんで見学、シュノンソー城を入場見学しました。
どちらも世界遺産です。

 

これはアンボワーズ城です。
古代ローマ時代の砦をもとに、15世紀の末に、シャルル8世が完成させました。
フランソワ1世は、フランス・ルネサンスを高めようとレオナルド、・ダ・ヴィンチを招聘しました。

 

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レオナルド・ダ・ヴィンチは様々な設備を設計して、国王のためにアンボワーズで晩年を過ごし、
1519年にこの地で没しました。
今日もお城を眺めています。

 

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次にシュノンソー城を見学しました。
森の小道を歩きます。

 

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そして見えてきたのが、マルク家の塔です。
お城はシェール川をまたいで建っています。

 

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1513年に着工して、21年に完成した城で、16世紀から歴代女性が城主で、愛憎劇の舞台となった
城と言われています。

 

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お城に向かって左側に、アンリ2世の愛人のディアーヌ・ド・ポアティエの庭園があります。

 

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向かって右側はアンリ2世の本妻のカトリーヌ・ド・メディシスの庭園です。
愛人の方の庭園が2倍以上の面積があるのは、権力の違いでしょうか。

 

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お城の中には様々な部屋があり、ひとつずつ見て行きました。
写真は部屋の名前がわかったものを集めてみました。

 

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このお城の見学は、日本時間なら夜の11時頃、まだ時差ボケ中で、眠くてもうろうとしながら見学していました。

 

 

 

 

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