LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

10月19日福岡ミーティングの報告

2014年11月08日 | ミーティング
10月19日福岡ミーティングの報告

 10月19日、今年度3回目のミーティングを開催しました。今回は初参加者や県外からの参加者も多く会場一杯になりました。

 午前中は、『社会の中のLGBT~個人史と団体代表の視点から~』というテーマでRainbow Soup共同代表の小嵒ローマさんの講演を聞きました。国内外におけるLGBTを取り巻く現状について話していただきました。国内でも社会の中では確実にTV・新聞等のマスメディアで取り組みが広がってきています。しかし、諸外国に比べると、日本はまだまだです。今からもLGBTの取り組みを確かなものにしていくことが必要であると語られました。また、ローマさんのライフヒストリーでは、自分がレズビアンと気づくまでの葛藤、悩みを話していただきました。そんな自分の体験を通して、LGBTの子どもたちにどんなサポートが必要か、具体的な提起と職場での課題についても提起がありました。今、家族の理解と支えにより、精力的に活動しているローマさんです。

 午後のミーティングでは、いろいろな親の悩み、思いが語られました。
「仕事のこと、体のこと、毎日心配でたまらない。」「ありのままの自分で生きることは、隠して生きる事より大変ではないか。」「頭では理解しているが、どうしても乗り越えられない部分がある。」等々。親として“心配がなくなる”ということはないが、悩みを受けとめ話せる親に、子どもの支えになる親になりたい。そんな強い思いが伝わってきました。そのために、つなぐ会に来て、先輩の親の話を聞くことで、自分と子どもと向き合いながら学んでいるということが出されました。悩みながらも前を向いて進んでいこうとする親の思いに触れ、社会も同じように変わっていかなければと考えさせられました。

 一方、当事者の方からは、ありのままで生きることが一番生きやすい生き方だということに気づき、自分を受け入れて、楽になったという声が聞かれました。友人の結婚式にスーツで参加できた喜びや、カミングアウトしてからは、社会の変化につながると信じ、友人や講演会などで話すようにしていることが出されました。また、もっと子どもを信じて見守ってほしいという当事者からの声も聞かれました。

 今回は、県外からの参加も多く、色々情報交換をすることができました。
 地方では相談する窓口すらなく、悩んでいる人が多くいること。手の届くところ、目に付くところに情報があるとうれしいし安心すること。
 初参加してくださった助産師さんからは「自分たちは、『女(男)のお子さんですよ。』と生まれた時に立ち会っているけれど、その後の生き様にも寄り添う責任があると思っています。」と思いを話していただきました。

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