第27回ミーティングのご報告

長らく夏休みをいただいてしまいました、すみません・・（汗）でもいろいろとあった夏休みでしたので、ご報告することがたくさんあります。

まずは７月２６日に行いました第27回ミーティングから。
参加者は22名。初めての方は、6月にＭＴＦ（男性→女性）だとわかったお子さまをお持ちのお母さまがお一人と、友人の大学生がお二人、法律家の当事者の方がお一人、そしていつも参加してくださるお母さまがこの日は初めてＦＴＭ（女性→男性）のお子さんと一緒に参加してくださいました。また前回はるばる九州から東京の会に参加してくださった高校の先生をしておられるというゲイの方が、今回は初めて神戸に参加してくださいました。他にも三重や京都と、遠いところからのご参加、ありがとうございました。

この日も話題は満載で、法律の世界のお話からメディア、教育に至るまで、それぞれの持つ経験や悩み、今後の課題など、いろいろな思いを交換しました。ある法律家の方は「現在は企業を相手に仕事をしているが、ＬＧＢＴについては法律が関われることがたくさんあるので、今後は自身の問題にも取りくんでいきたい」と。またもう一人の法律家のレズビアンの方からは「Ｇ８の中で同性の結婚に関して何の法的保障もないのは今やロシアと日本だけ。日本の当事者があきらめているのでは？とも思う。できることをしていきたい」また大学生の友人の方からは「自分は高校生のとき友人からカミングアウトされて知ったけれど、大学で教員養成課程にいる学生が何も知らないで先生になっていくことが心配。知らないことをわかろうとする先生になってほしいと思う」

また先生をしておられるお母さまから大変面白いお話がありました。「じつは以前家族でサンフランシスコに3年間住んでいたことがあり、自分は何度か行ったカストロの街が大好きだった。花屋さんやカフェが多く、どの店も親切できれい好きでセンスが良く、活き活きとして居心地のいい街だった。そういえば男性同士が手をつないで歩いていたのを見たように思うが、そのときはあまりに自然で何とも思わなかった。その街がゲイタウンだったなんて、子どもにカミングアウトされてミルクの映画を見るまでは知らなかった。こんなところで縁があったんだと思うと不思議・・」と。昨年12月のカミングアウト以来、いろいろと学んでこられたお母さまは、今では悩みなど感じさせない明るいお話ぶりで、みんな爆笑しながらお聞きしました。カストロっていい街なんですね。私も行ってみたくなりました。

また初めてご参加のお母さまからは「ＭＴＦ（男性→女性）の子どもが自分と社会のギャップの中にいて、現在仕事ができない状態でいることが心配」というお話があり、カミングアウトした後のサポートは、親も当事者の子どもも共に必要だと思うというご意見も出ました。このお母さまは何かの役に立てるよう、貢献できるようになりたいとおっしゃっていました。子どもが元気に、幸せになるためなら何でもしたい、という親心ですね。うれしいお言葉でした。

そしてあるＭＴＦ（男性→女性）の大先輩（笑）の方からは「若い人たちには焦らないでほしい。セクシャルマイノリティであることが人生にとってプラスであると前向きに受け止めて、自信を持ってほしい」というお話があり、若い人たちから共感の声がありました。他にもメディアの仕事をしておられる方から「今後はこの問題を企画に取り入れていきたい」などなど、お伝えしたいお話はまだまだありますが、今日はこの辺で。生で全部聞きたい（笑）という方は、どうぞお気軽にご参加くださいね！！


★ところで今回、ＭＴＦ（男性→女性）、ＦＴＭ（女性→男性）と書いたのは、じつはこのブログを読んでくれている友人から、ＭＴＦやＦＴＭでは世間の人はまだまだわからない、その都度書いてほしい、という助言をいただいたからです。おっしゃるとおり、私も最初はこんがらがっていましたから、わかりませんよね。このブログを誰が読んでもわかるようにしなければ、社会に向けて書いている意味がありません・・
いつも読んでくれている友人には感謝！！です。誰かと話しているとき機会があれば「こんな人たちがいるんだよ・・」とこの話題を持ち出すようにしてくれているとのこと。ほんと、うれしいです。ありがとう！！
ＭＴＦ，ＦＴＭとはＧＩＤ（性同一性障害）ＴＧ（トランスジェンダー）の方々の性自認（つまり体が男性であっても心が女性であると感じているのか、またはその逆か）のことです。会にはさまざまなセクシャリティや立場の方が参加しておられることお知らせしたくて書いています。