フェアリーフライ

毎日テレビを見て、ときどき感想を書いています。

『イン・ハー・シューズ』

2006年05月03日 | 映画
レンタルDVDにて。

◆解説
ベストセラー作家、ジェニファー・ウェイナーの第二作の映画化。キャリアはあるが、自分を抑え続けて生きてきた姉、ローズ(トニ・コレット)と、ルックスだけで人生を切り抜けてきた妹、マギー(キャメロン・ディアス)、そして、娘の死を背負い続ける祖母、エマ(シャーリー・マクレーン)という3人の女性が、それぞれにぴったり合う自分だけの靴に出会っていく。祖母の、ふたりの孫を支えつつ、自分の心の重荷も消化させていく姿が印象的だ。監督は、『L.A.コンフィデンシャル』『8Mile』のカーティス・ハンソン。繊細で厚みのある映像でドラマをもり立てている。

◆ストーリー
弁護士のローズは、義理の母親に家を追い出された妹、マギーを仕方なく自宅に居候させるが、当のマギーは、仕事も決まらず勝手し放題。挙げ句、ローズの恋人とベッドインした所を目撃され、家を追い出されてしまう。行き場を失ったマギーは、亡くなったと聞かされていた祖母エマを頼りに、フロリダへ向かう。孫娘の突然の訪問に喜ぶのもつかの間、マギーの奔放さに辟易したエマは、彼女を老人たちの施設で働かせることに。そこでマギーは、新たな自分を発見していく・・・。

◆感想
キャメロン・ディアス演ずるマギー、可愛いです。チャッカリしているところもチャーミングに見えて、許してしまえそうです。後半、舞台がフロリダに移って、ぐっと胸に迫る場面が多いです。さりげなく日常的で、突き放したようにさえ感じさせます。老人が若者によって活性化させられる以上に、若者が老人によって勇気づけられるのです。成長と喪失。明るく楽天的で積極的。常に攻めの姿勢が根底にあります。アメリカ映画の好きなところです。マギーが詩を声に出して読むところ、じんとします。厳しい姉の、妹に対する深い愛情が明らかになるところも、じんと来ます。


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