フェアリーフライ

毎日テレビを見て、ときどき感想を書いています。

映画『テッド2』

2015年08月29日 | 映画
TOHOシネマズ市原にて「日本語吹替版」鑑賞。

まず劇場販売パンフレットより引用

ユニバーサル映画提供
原題:ted2
2015年/アメリカ映画/スコープサイズ/ドルビーデジタルSRD/上映時間1時間56分
字幕翻訳:種市譲二/日本語吹替版翻訳:税田春介
監修:町山智浩/配給:東宝東和

◇キャスト
ジョン:マーク・ウォールバーグ
テッド:セス・マクファーレン
サマンサ:アマンダ・セイフライド
ドニー・ジョヴァンニ・リビシ
シェップ・ワイルド:ジョン・スラッテリー
タミ=リン:ジェシカ・バース
トム・ジェサップ:ジョン・キャロル・リンチ
パトリック・ミーガン:モーガン・フリーマン
天の声:パトリック・スチュワート
サム・J・ジョーンズ(本人役)
トム・ブレイディ(本人役)

◇スタッフ
監督:セス・マクファーレン
脚本:セス・マクファーレン&アレック・サルキン&ウェルズリー・ワイルド
制作:スコット・ステューバー、セス・マクファーレン、ジェイソン・クラーク、ジョン・ジェイコブス

◇日本語吹替版
テッド:有吉弘行
ジョン:咲野俊介
サマンサ:清水理沙
タミ=リン:小島幸子


続いて「シネマトゥデイ」より引用。

◇チェック
命を宿したテディベアのテッドと親友のジョンが巻き起こす騒動を描いた、大ヒットコメディーのシリーズ第2弾。結婚して子供が欲しいと願うものの、それをかなえるには人間であることを証明しなくてはいけなくなったテッドたちが奔走する。前作に引き続いて、セス・マクファーレンが監督と脚本、テッドの声を務め、マーク・ウォールバーグがジョン役で再登場。『マンマ・ミーア!』などのアマンダ・セイフライド、オスカー俳優のモーガン・フリーマンらが共演する。下ネタを織り交ぜたギャグの数々に笑いがこみ上げる。

◇ストーリー
アルバイト先で出会った恋人タミ・リン(ジェシカ・バース)と愛を育み続け、ついに結婚を果たしたテッド。幼いころからの親友ジョン(マーク・ウォールバーグ)との悪ふざけと新婚生活を楽しむ中、彼はタミ・リンとの子供を欲しいと思うように。だが、自分が縫いぐるみではなくて人間であることを証明しなければ子供を持てないと知った彼は、女性弁護士サマンサ(アマンダ・セイフライド)のもとへ相談に。そして、彼女とジョンの協力を得ながら、法廷に立って自分は人間だと証明しようとするテッドだったが……。


また映画『ted2』公式サイトより

◇日本語吹替キャスト
テッド 有吉弘行
ジョン 咲野俊介
サマンサ 清水理沙
タミ・リン 小島幸子
ドニー 落合弘治
パトリック 坂口芳貞 
ワイルド 大塚芳忠
ガイ 立木文彦
リック 銀河万丈
フランク 飯塚昭三
ジョイ 神代知衣
トム・ジェサップ 岩崎ひろし
裁判長 屋良良作
アリソン ちふゆ
ダンザー 中島ヨシキ
看護師1 藤野泰子
養子係 女 宮沢きよこ
コメディアン 赤坂柾之
看護師2 東内マリ子
おもちゃのテッド 釘宮理恵
サム・J・ジョーンズ 羽佐間道夫
トム・ブレイディ 金城大和
医師1 福田信昭
ジェイ・レノ 遠藤純一
渋男 石塚運昇
ナレーター 富田耕生


◇というわけで

公開初日に見てきました。前作に比べてスケールアップ! 華やかなダンスシーンあり、海に潜ったり、派手なカーアクションを繰り広げたり、裁判あり、ニューヨークに行ったり、にぎやかなコミコン会場の乱闘あり。

アメリカ映画に詳しければ詳しいほど面白さがわかるのだと思います。クンタキンテ(ルーツ)はわかりましたけど。あとで、パンフレットの解説を読んで、お勉強になりました。

その愛らしい外見にもかかわらず、「お下品」な中年テディベアのテッド。下ネタ連発です。が、ここまで徹底してくれると見事です。ドタバタコメディの本領発揮。久しぶりに、呆れるほどの滅茶苦茶な展開に心地よさを感じました。

「R15+」指定に違わず、言葉そのものは下品なのですが、スピード感のある台詞の応酬や、メリハリのある場面転換にひきつけられました。これぞ映画の醍醐味。

声優陣がとても豪華です。映画本体も本人役が豪華な配役です。ベテラン声優さんたちを堪能。その中で、主役の有吉さんは声優が本業ではありませんが、テレビなどに映画宣伝も兼ねて出演して、かなりの活躍ぶり。決して下品になりきらない、その声質と、テッドとの出会いは、天の配剤とも言うべきものです。どこまでもアクティブで、いつも自分自身を失わないテッドに、有吉さんの意志の強さと柔軟な対応力を見ることができます。

パンフレットの有吉弘行紹介欄に、「独自の視点で語られる話芸で再ブレイク」と載っていました。「あだ名」や「毒舌」や「センスあるコメント」はよく指摘されてきましたが、「話芸」として簡潔に評価されているのが新鮮です。

吹替前の意気込みを訊かれて、「がんばります!それくらいしか言いようがありません」と答えた有吉さん。そのシンプルで謙虚なところも、おのれをよく知るテッドの醒めた境地に通じるものだと思いました。


映画『テッド』

2013年01月18日 | 映画
千葉京成ローザにて「日本語吹替版」鑑賞。


まず劇場販売パンフレットより引用。

R15+ 映倫
ユニバーサル映画提供
原題:Ted/2012年/アメリカ/カラー作品/ドルビーSRD/上映時間:1時間46分
配給:東宝東和


◇スタッフ

監督:セス・マクファーレン
脚本:セス・マクファーレン&アレク・サルキン&ウェルズリー・ワイルド
原案;セス・マクファーレン
制作:スコット・ステューバー、セス・マクファーレン
 ジョン・ジェイコブス、ジェイソン・クラーク


◇キャスト

ジョン・ベネット:マーク・ウォールバーグ
ロリー・コリンズ:ミラ・クニス
テッド:セス・マクファーレン
レックス:ジョエル・マクヘイル
ドニー:ジョヴァンニ・リビシ
ガイ:パトリック・ウォーバートン
トーマス:マット・ウォルシュ
タミ・リン:ジェシカ・バース
天の声:パトリック・スチュアート
ノラ・ジョーンズ(本人役)
サム・ジョーンズ(本人役)
トム・スケリット(本人役)


◇日本語吹替版

テッド:有吉弘行
ジョン:咲野俊介
ロニー:斎藤恵理



続いて「シネマトゥデイ」より引用。

◇チェック

『ザ・ファイター』のマーク・ウォールバーグ主演のドタバタ異色コメディー。命が宿ったテディベアのテッドと自立しきれていない中年男のコンビが巻き起こす騒動を、にぎやかなタッチで映し出していく。監督とテッドの声を務めるのは、テレビアニメ「ファミリー・ガイ(原題) / Family Guy」などの製作に名を連ねるセス・マクファーレン。固い絆で結ばれたテッドと主人公に嫉妬するヒロインを、『ブラック・スワン』のミラ・クニスが演じる。かわいいルックスとは裏腹に、言動すべてがオッサンなテッドには爆笑必至だ。


◇ストーリー

いじめられっ子からも無視される孤独なジョンは、クリスマスプレゼントとして贈られたテディベアと友人になれるように祈る。彼の願いが通じたのか、テディベアに魂が宿り、ジョンにとって唯一無二の親友テッドとなる。それから27年の月日が経ち、中年となっても親友同士であるジョン(マーク・ウォールバーグ)とテッド。一緒にソファでくつろいでは、マリファナをくゆらし、映画を楽しんでいる彼らにジョンの恋人ロリー(ミラ・クニス)はあきれ気味。ジョンに、自分とテッドのどちらかを選べと迫る。


◇というわけで

公開初日に見て来ました。「R15」なのでハードなものを予想していたのですが、大人のブラックジョークという感じで、嫌なところはなかったです。でも、下ネタやマリファナがすんなりと登場するので、まあ「15歳以上」に限定したほうが無難だとは思います。

笑って泣きました。カーアクションあり、ハラハラドキドキの場面あり。楽天的でアクティブで、しっかり個性の定まったキャラクターたちが織りなす、底抜け映画。私の好きなアメリカンコメディ映画の王道です。

吹替版を見たのは、有吉さんの声を聞きたかったからです。テレビのバラエティ番組では、あまり聞くことのない声の出し方ですが、私は好きなトーンです。途中、ラジオでメールを読む時のような感じになる箇所がありまして、ニヤリとしました。

また「ウィキペディア」サイトの「テッド」の項目に、声の出演者が紹介されているので、引用させていただきます。

テッド(声) 有吉弘行
ジョン・ベネット 咲野俊介
ロリ・コリンズ 斎藤恵理
レックス 三木眞一郎
ドニー 落合弘治
ロバート 沢城みゆき
ガイ 立木文彦
トーマス 大塚芳忠
フランク 飯塚昭三
若年期のテッド(声) 釘宮理恵
トレイシー 福田桃代
サム・J・ジョーンズ 羽佐間道夫
ノラ・ジョーンズ 松本梨香 
ナレーター 富田耕生

映画の最後の最後に声の出演がクレジットされましたが、覚えきれず、上記の他には、てんちむ、田村睦心の名前が確認できました。

それから本日のニュースで、「R指定テディベア、早くも続編製作決定!」とありました。ワクワクします!!





映画『BECK』

2011年11月13日 | 映画
レンタルDVDにて。

2010年/日本映画/カラー/本編約145分

全国劇場公開作品


◇キャスト

水嶋ヒロ 佐藤健 桐谷健太 忽那汐里 中村蒼 向井理
カンニング竹山 倉内沙莉 水上剣星 古川雄大 桜田通 河野直輝 竹中直人
(特別出演)桂南光 有吉弘行 品川裕 蝶野正洋 もたいまさこ
Cinque Lee 松下由樹 中村獅童


◇主題歌

OPENING THEME:「Around The World」RED HOT CHILI PEPPERS
ENDING THEME:「Don't Look Back In Anger」OASIS


◇スタッフ

原作:ハロルド作石「BECK」(講談社コミックス所載)
監督:堤幸彦
脚本:大石哲也

制作:2010「BECK」制作委員会
制作プロダクション:モンスター☆ウルトラ
配給:松竹

松竹・日本テレビ提携作品


◇解説

バンドマン、フェス好きに観ておいてほしい映画『BECK』のご紹介!

1500万部発行の人気ハロルド作石の漫画『BECK』を原作とした青春映画。原作1巻から10巻までの内容を元に映像化。監督は『20世紀少年』や『TRICK』の堤幸彦、主演は『ドロップ』の水嶋ヒロ、『ROOKIES』の佐藤健や桐谷健太ら映画やドラマで高く注目されている俳優を起用。

劇中「グレイトフル・サウンド」野外ライブシーンは、フジロックフェスティバルの舞台監督や照明・音響他技術スタッフの協力のもと、2009年フジロック終了翌日に苗場スキー場フィールドオブヘブンで撮影されている。また堤幸彦は「楽器の描写はもちろんのこと登場人物が身につける服や靴も、無いものは作って原作に忠実に再現した」と小道具や衣装へのこだわりを語っている。

最後の、峯田がかき鳴らすギターシーンは、鳥肌ものの感動です。原作者のハロルド作石の意向によりコユキ(佐藤 健)のボーカルパートが別の音に挿げ替えられる、あるいは無音で処理されて聴くことができないので観覧の際には注意が必要である。また竜介と栄二のバンドであるシリアルママのボーカルも聴くことができない。ハロルド作石自身は「何回観ても発見があるし、それぞれのキャラクターに物語があっていろんな形で感情移入できるのがすごい」と映画の出来を評価している。


◇ストーリー

平凡な毎日を送っていたごく普通の高校生・コユキ。ふとした偶然から、ニューヨーク帰りの帰国子女で天才ギタリスト竜介と出会い、音楽の魅力にのめりこんでいく。
竜介の下、最高の音楽を目指して結成されたバンド・BECK。
だが、皆が胸に抱いていた夢、日本最大のロックフェス出演が実現しかけた矢先、竜介は、愛用のギター・ルシールと共に突如失踪してしまう。
さらに、敏腕の音楽プロデューサーによる妨害で、バンドの存続にかかわる大きな危機が訪れる。
BECKの運命は ――。



◆というわけで

以上、レンタルDVDと、映画の公式サイトより引用させていただきました。

2010年9月に公開された映画。実は私、2011年2月にレンタルが開始されてすぐにDVDを借りたのですが、なんやかんやと忙しくて未見のまま返却してしまいまして、テレビ放映の時に見ようと思っていました。そして先日、テレビ初放映。

 『BECK』
 日本テレビ『金曜ロードショー』
 2011年11月11日(金)21:00-23:24

えー、144分の作品を144分の枠で放送となると、CMがありますから、どこかカットになるのは予想していましたが、それが有吉さんの登場シーンとは!

事前に最初の方のシーンらしいという情報があったので、見ていましたが、発見できず。あとで録画チェックをしても、やはり出ていません。通常より30分拡大しての放送でしたが、うーん、3時間の枠がほしかったです。

で、遅ればせながら翌日レンタル屋へ走りました。旧作1週間100円。我ながら執念深いなあと思いつつ借りて鑑賞。出ておりました有吉さん。

DVDのチャプター全「20」のうち、ちょうど真ん中。「09」(シークレットライブ)がテレビでは丸々カット。つまり「08」から「10」につながっちゃっていたわけで、有吉さん出演を別にしても、ギターを燃やしたり、主人公コユキくんの素晴らしさがわかるライブシーンでしたので、放送されず残念。

有吉さんはビバチョイ役です。パンク野郎です。ビジュアル系です。この映画はコユキの歌声が「無音」という特殊なものでありまして、観客の想像力の働かせどころですが、そんなライブの真っ最中に「なんだ、このボーカル…」と、ちょっと震えるように唖然と声を発するパンク有吉さん。このセリフによって、コユキの歌が聴衆を感動させる最高のものと決定づけるわけです。

このシーンが印象的で一瞬、別撮りかと思わせるほど際立っていたのですが、続いて有吉さんが客席でワッショイされていました。どうやらダイビングしたようです。すごい盛り上がりでした。せっかくなんで繰り返して見ました。ばっちりメイクの非日常ぶりは、はるか昔WOWOWの『セブンズフェイス』のクレイジー野郎を思い起こさせるのに十分でした。どこまでも幅広く、無限の可能性。

私、『BECK』は漫画もアニメも見たことがないので、原作とイメージが合ってるとか違ってるとかということもなく、映画を楽しめました。みなさん良かったです。

レンタル屋の棚には、『BECK』の隣に『ねこタクシー』がありました。俳優竹山さんエリア。今度、借りて見ようと思います。


有吉映画祭

2009年09月03日 | 映画
◇上映

公式サイトは、こちら↓
http://avex-pix.co.jp/movies/ariyoshi.php

さらに、詳しくは↓
http://avex-pix.co.jp/news/post_16.php

シネマート新宿 トピックス↓
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/topics/index.html



◇DVD

『我々は有吉を再び訴える』のDVDは10月21日(水)発売です。


ほかにも、有吉さんが出演したテレビ番組のDVDの発売が予定されています。


◎アリケン◎ 9月18日(金)発売

vol.1 しゃべり場シリーズ
vol.2 vol.3 オーディション・情熱大陸風インタビューなど


◎さまぁ~ず式◎ 10月14日(水)発売

vol.1
1 大竹パーク1、2
2 風船ファイト
3 ダジャレ1
4 NOポロリ国体

vol.2
1 大・大竹パーク1
2 キャッツアイ
3 vsセイセイブラザース

vol.3
1 大竹湯~とぴあ
2 リンリンクイズ
3 手島自動車
*特典映像

まぼろしの邪馬台国

2009年06月16日 | 映画
レンタルDVDにて。

◇キャスト
吉永小百合 竹中直人
窪塚洋介 風間トオル 平田満 柳原可奈子 黒谷友香 麻生祐未
綾小路きみまろ 不破万作 大仁田厚 宮崎香蓮
岡本信人 大槻義彦 草野仁 井川比佐志 石橋蓮司 ベンガル
江守徹 大杉漣 余貴美子 由紀さおり

◇スタッフ
原案 宮崎康平「新装版 まぼろしの邪馬台国」
監督 堤幸彦
脚本 大石静
音楽 大島ミチル

◇公開日
2008年11月1日 全国ロードショー

◇時間
118分

◇解説
「あなたと過ごした毎日は、本当に幸せだった」
宮崎和子は、昭和40年代に全国に邪馬台国ブームを起した盲目の文学者・宮崎康平の妻である。康平と過ごした日々は、周囲からは辛いと思われていたかも知れない。だが、和子はその執念を守り、いっしょに育てていった。
宮崎康平。その名は島原の人間なら知らないものはいない。長崎県・島原鉄道の元役員であり、素人離れした郷土史研究家、文学家、また「島原の子守唄」などの詩作者でもあった。さだまさしの「関白宣言」に、影響を与えた人物ともいわれる。しかし、学者というよりも独断的な行動や、突飛な言動から破天荒な男として名が通っていた。和子は、福岡の放送局で康平と出会い、変わり者といわれてはいても、どこか憎めない人物像に誘われるまま、島原へ向かい康平の手伝いをするようになる。昭和32年、災害の際に土器の破片を見つけたことを機に、康平の郷土愛は、「邪馬台国」探求の熱になる。和子は、目の見えない康平に古代の史書・魏志倭人伝、日本書紀、古事記などを読み聞かせ、九州各地に康平の目となり、杖となり、共同で「まぼろしの邪馬台国」を著した。この本はベストセラーとなり、後年、第一回吉川英治文化賞を受賞する。


◆というわけで

観ました。とにかく風景が良いです。息をのむような美しい九州の大自然です。えもいわれぬ「空」の数々。監督の堤さんは自身のブログで、さまざまな「空写真」を載せていたりしまして、見ごたえあります。中でも、宇土半島の干潟の美しさは感動です。

そしてストーリーも、集中豪雨など緊迫した場面に引き込まれます。夫婦愛あり、家族愛あり。心に沁み入る物語です。吉永小百合さんはやはり素晴らしいです。どちらかといえば地味な役どころで、さりげなく存在感を維持し続け、最後のほうの幻想シーンの卑弥呼は、毅然と透明感のある美しさで見事です。竹中直人さんは例のごとくエネルギッシュに我が道を邁進する男で、ハマリ役だと思いました。

脇役陣も豪華です。私がヒイキにしてる窪塚洋介さん、ビバ!チョイ役の有吉弘行さんも登場して楽しめました。


◆おまけ

この映画とは関係ありませんが、本日発売の「週刊朝日」に、作家の林真理子さんと有吉さんの対談が載っています。ちょっと「紹介文」のみ引用させていただきます。

 マリコのゲストコレクション 471 ★タレント 有吉弘行

 8年間、仕事がなかったそうですが、
 いまやバラエティーに引っ張りだこ。
 はるな愛は〝コスプレおじさん〟
 山本一太議員は〝ハッタリくん〟
 絶妙の「あだ名づけ」で大人気です。
 一度どん底を見た〝崖っぷち芸人〟
 だからこそ語れる、芸能界のすべて!!

有吉さんの仕事がなかった時期が「8年間」だそうで、どうもどんどん「仕事ゼロ」の期間が長くなってる気がします。どこまで延びるんだろうか。ちなみに、幸か不幸か、林真理子先生の「あだ名づけ」はありません。

上島ジェーン

2009年05月25日 | 映画
夏の海に愛された男 上島竜兵が駆け抜けた、
この夏一番甘く切ないサーフドキュメンタリー

上島竜兵初主演!
鬼才マッコイ斉藤が贈る青春サーフドキュメンタリー映画!


◇INTRODUCTION

リアクション芸人の第一人者として数々の芸人からリスペクトされ、2005年には自伝「これが俺の芸風だ」を執筆、2008年2月には舞台「わらしべ夫婦双六旅」に出演するなど、TVバラエティーの枠に収まらず、多方面でその才能をいかんなく発揮してきた上島竜兵が、ついに映画初主演を果たし、等身大の自分をありのままに演じている。さらに、現在大ブレイク中の毒舌芸人・有吉弘行が助演男優として、無謀な挑戦をする上島を強力バックアップ!「PLAYBALL」「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」に続き、“深夜番組のカリスマ”マッコイ斉藤監督が挑む、この夏最強のサーフィンドキュメンタリー。ハイビジョン撮影による迫力のサーフライディングシーンと、青春の一幕を飾る千葉の海を舞台に繰り広げられる真実の物語に笑いと涙なくしては観られない。


◇CAST

上島竜兵 有吉弘行
清宮佑美 渡辺奈緒子 南まりか
鵜澤清永 森山鉄兵 深沢直樹 徳田昌久


◇STAFF

監督 マッコイ斉藤
脚本 藤谷弥生
企画 マッコイ斉藤
プロデューサー 重成静香・家子満・井本直樹・鈴木寿裕
エグゼクティブプロデューサー 大柳英樹

製作・配給 ポニーキャニオン
2009年 日本映画 99分


(以上、『上島ジェーン★公式サイト』より)



◆というわけで

映画『上島ジェーン』、6月5日(金)まで「シアターN 渋谷」におきまして、絶賛レイトショー中でございます。

私、誠に遺憾ながらまだ観ることができませんで、したがって感想も書けません。そこで、この映画の公開記念記事を一部引用させていただきます。はい、『週刊プレイボーイ』です。主役の上島さん、相棒の有吉さん、監督のマッコイ斉藤さんのお三方によるスペシャル座談会です。最初と最後の部分を少し引用します。映画公開、雑誌発売から2週間以上、日にちが経ってしまっていて、スイマセンです。


『週刊プレイボーイ 21号』
 2009年5月25日号(5/9発売)

ギューカイ騒然!観客ボー然!竜兵会憤然!
“今年度最大の問題作”
映画『上島ジェーン』公開記念トーク
座談会 上島竜兵 有吉弘行 マッコイ斉藤


◇編集部も騒然となった初主演ムービーとは?

ーー上島さん! 映画初主演おめでとうございます!

上島 〝主演〟といっても、最初から映画って聞いてなかったんだよね。ホントに(笑)。

斉藤 そもそもDVDオリジナル作品の『その時…上島が動いた』『ノーマニフェスト for UESHIMA』に続く第3弾として企画したんです。でも、いざ作ってみたらすごく良くて、「これ、映画館で公開しないでどうすんです!」ってポニーキャニオンに言っちゃった。サーフシーンなどでは水中カメラを使いましたし、劇中にサーフ用語をふんだんに取り入れて、『Fine』みたいなサーフ雑誌に載っちゃうようなドキュメンタリーなったかなと。

ーーあのー、映画を見てみますと、確かにサーフシーンなどはカッコいいですけど、どーしても『Fine』な雰囲気より上島さんのキャラばかり目立ってるような気がするんですが…。

有吉 人の話を聞かない。ウソをつく。すぐ言い訳をするなどですよね(笑)。

上島 おい、有吉! バカヤロー! オマエ、いい加減なこと言うなよ!(帽子を叩きつけながら)

有吉 だって、そうでしょう。カメラ回ってるとすぐカッコつけるし。

上島 だいたい俺さ、撮影前に監督に言ったんですよ。「俺、泳げないし水嫌いだし、いいんですか?」って。

斉藤 僕は「それでOKです」と言いました(笑)。この映画は47歳の芸人・上島竜兵が地元のサーファーと交流しつつサーフィンに挑戦するというドキュメンタリーですから。80%が真実の上島竜兵の姿で、20%が演出的な部分なんです。


◇えーっ!!次回作もあるんですか!

ーーところで次回作の構想などあったりするんでしょうか?

斉藤 …あと、映画だけじゃなくって上島さんの生誕50周年をやらなきゃいけないんですよ。これも、もうプランはできています。『上島竜兵の大脱走』です。竜兵会が全員で女子刑務所へ慰問に行くんですよ。そこで上島さんが「モテたいから」という理由だけで囚人全員を脱走させると(笑)。

一同 (爆笑)

上島 マッコイさんはさ、こうやって俺のすべてを映像に出してくれるんですよ。ま、迷惑な部分も多いんですけど(笑)。

ーーでは最後に、『上島ジェーン』の注目ポイントなどを!

斉藤 どこが演出で、どこが本気なのか? これを見極めて楽しんでくれたらうれしいです。

上島 ドキュメンタリーなんで、俺の嫌な部分ばっかりなんですけど…。

有吉 これ見て、たいていは上島さんを大ッ嫌いになりますよ(笑)。

上島 おい!

有吉 でも、なかには上島ファンになる方もいるかもしれませんよ。

上島 そーだよ! だから、映画を何度も見に行って、DVDも買ってください。よろしくお願いします!

相棒-劇場版-

2008年11月08日 | 映画
レンタルDVDにて。

『相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 』

◇スタッフ
監督 和泉聖治
脚本 戸田山雅司
音楽 池頼広

◇キャスト 
水谷豊 寺脇康文 鈴木砂羽 高樹沙耶
川原和久 大谷亮介 山中崇史 山西惇
六角精児 片桐竜次 小野了 神保悟志
岸部一徳 木村佳乃 西村雅彦 原田龍二
松下由樹 津川雅彦 本仮屋ユイカ 柏原崇
小野寺昭 細山田隆人 有森裕子 岸谷五朗
平幹二朗 西田敏行

◇解説
東京郊外の巨大なテレビ塔で、元・人気ニュースキャスターの仲島孝臣が死体で発見された。現場に残されていたのは、「f6」という不可解な記号。警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は、小包爆弾のターゲットとなった衆議院議員・片山雛子の護衛を命じられた。雛子は爆発物で襲われるも、襲撃現場にはまたしても「d4」という謎の記号が。右京と薫は、会員制WEBサイトに「処刑リスト」と名づけられた掲示板があることを知り、仲島と雛子の事件が予告殺人だったことを突き止め、一連の事件は連続殺人であると確信する。そして右京は「処刑リスト」サイトを乗っ取ったという正体不明の人物と真剣勝負の対局へ。その投了図から驚愕の事実が発覚、未曾有の大事件の始まりを告げる! 右京と薫が史上最大の難問に挑む、人気TVドラマ「相棒」待望の劇場版。



◇というわけで
久しぶりにDVDを借りて見ました。映画は、封切り当時話題になって、レンタルになったら見ようと思っていても、半年ぐらいたつと興味が薄れてしまったりします。が、この『相棒』は、テレビシリーズが再開されたこともあって、見たい気持ちが高まりました。うまいなあ。で、期待どおり面白かったです。骨太で社会派。ズシリと重いテーマで、問題意識をかき立てられます。誰もが己を振りかえらずにはいられない。そして手に汗握る緊張と、おなじみ面々の個性も随所に現れて、楽しいです。右京さんの推理、亀山さんのアクション。あと、元内閣総理大臣御厨(平幹二朗)さんの風貌は笑えます。

ピューと吹く!ジャガーTHE MOVIE

2008年01月17日 | 映画
シネプレックス幕張にて。

◇ストーリー
ギタリストを目指す酒留清彦は、オーディションの結果、ある芸能人養成所に籍を置くことになる。しかし、連れてこられたのはギター科ではなく“ふえ科”。教室で待っていたのは、オーディションでたてぶえを持ち暴れていたジャガージュン市だった。しかし、そのふえ科も資金難で存続できないことになってしまう。そんな時、世界中で注目されている珍笛が日本に上陸。ふえ科のメンバーはその高価な珍笛を奪ってお金を稼ごうとするが…。

◇解説
週刊少年ジャンプで連載中の巻末ギャグマンガ「ピューと吹く!ジャガー」を実写映画化!映像化不可能といわれた原作を“深夜番組のカリスマ”と呼ばれ、数多くのバラエティを手がけてきたマッコイ斉藤が監督。主人公ジャガージュン市には、制作者サイドの「彼以外ではジャガー役は不可能」と熱いラブコールによって実現した要潤。フツーの青年・酒留清彦を演じるのは大村学。謎のヒップホップ忍者・浜渡浩満役におぎやはぎの小木博明。アイドル志望のブチ切れ少女・白川高菜役は高橋真唯。また、なぎら健壱、酒井敏也、板尾創路、カルーセル麻紀の4人が個性的なキャラクターでサイドを固める。これは、奇跡のコラボレーションによって生まれた“最強のがっかりムービー”である。(作品資料より)


公開 1月12日(土) より
製作年 2008年
製作国・地域 日本
配給 ハピネット
上映時間 99分
監督 マッコイ斉藤
製作 林純司/梅林宗宏/鳥嶋和彦
原作 うすた京介
脚本 オークラ
ジャンル コメディ


◇感想

昨日、見に行って来ました。私、原作は読んでいません。うすた先生の「すごいよマサルさん」はテレビアニメで見ていて、好きでした。映画を見る前から、「脱力系コメディムービー」というキャッチはわかるような気がしました。でも監督がマッコイさんですから、一筋縄ではいかない予感。

面白かったです。ジャガーの要さんはとにかくカッコイイし、ハマーの小木さんは何をやっても小木さんです。ピヨ彦の大村さんは銀魂の新八みたいに必死にツッコむとこがよかったし、真唯ちゃんはかわいい。なぎらさんと酒井くんはいつもながらの怪演で、そこにいるだけで笑っちゃいます。板尾さんはクロマティ高校やこういうぶっ飛び作品に無理なくハマリます。カルーセルさんは101匹わんちゃんの悪女みたいで、ド迫力でした。

そしてパンチパーマと金髪、この二人組の登場によって後半が俄然面白くなりました。ほんとに『愚』です。私はずっと笑い転げていました。もう一回見たいです。原作にない、映画オリジナルキャラです。ボワボワしたシュールなお気楽世界に、ゾクっとするワルだけどガクっとくるマヌケなコンビで、緊迫感と脱力感が溶け合って、ラストまでグイグイ引き込まれました。静の安田さんと動の有吉さんという印象です。見たまんま恐い安田さんと、イっちゃってる感ありありの有吉さん。バイオレンスの向こうにキュートな輝きが見えます。そこには、私が昔から好きなB級アメリカ娯楽コメディアクション映画の味わいがありました。

『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』

2007年10月31日 | 映画
レンタルDVDにて。

◇紹介
戦国よりも幕末よりもハイテンションな、あの時代へ――
ニッポンを救う! タイムスリップ・ラブコメディ!!

◇解説
バブルを知らないヒロインがタイムマシンに乗って1990年に戻り、バブル崩壊を食い止めるために奔走するタイムスリップ・コメディ。
『私をスキーに連れてって』などを作ったホイチョイ・プロダクションズ制作となる本作は、バブルの絶頂期の東京を舞台に日本経済史上最も盛り上がっていた時代を追体験する。
主人公の財務官僚に阿部寛、洗濯機タイムマシンに乗って旅する娘に広末涼子。バブル期の風俗文化を完全再現した映像も必見。

◇ストーリー
2007年―現在。800兆円の借金をかかえ破綻の危機に瀕した日本を救うため、財務省大臣官房経済政策課の下川路(阿部寛)は、ある計画を進めていた。それは1990年にタイムスリップし、"バブル破壊"を止め、歴史を作り変えるという仰天プラン!
その極秘プロジェクトが白羽の矢をたてたのは借金返済に追われるフリーターの真弓(広末涼子)だった。真弓はタイムマシンの開発者であった真理子(薬師丸ひろ子)の一人娘。一足先にタイムスリップした母親の真里子が90年の東京で失踪したことを知った真弓は、借金から逃れるため、そして母親を救うためドラム式洗濯機に乗り込み、タイムスリップを決行する!
果たして下川路と真弓は真理子を無事救出することができるのか!?
下川路と真弓が繰り広げる恋のゲームの行方は!?
バブル破壊は食い止められるのか!?

◇スタッフ
製作・亀山千広 原作・ホイチョイプロダクションズ 脚本・君塚良一
監督・馬場康夫 音楽・本間勇輔 主題歌「Eyes on you」加藤ミリヤ

◇キャスト
阿部寛 広末涼子 薬師丸ひろ子
吹石一恵 伊藤裕子 劇団ひとり 小木茂光 森口博子 伊武雅刀
愛川ゆず季 鈴木一功 有吉弘行 山岸拓生 杉崎真宏
小野ヤスシ 露木茂 松山香織 木幡美子 ラモス瑠偉 
飯島愛 八木亜希子 飯島直子 ほか



◇感想
おとぎ話です。17年前の日本という実感がいまひとつ希薄でした。1990年、私は子育て真っ最中で、華やかなりし「バブル」は、テレビや雑誌の情報で、遠い世界でした。過ぎ去って懐かしむにしても、そんなにいい時代だったとは思えないわけです。
フィクションと割り切ると、肩の凝らない劇画チックな、気軽に楽しめる映画です。阿部ちゃんはかっこいいし、広末ちゃんは可愛いし、薬師丸さんは貫禄です。お葬式のシーンから始まり、一転、奇想天外な活劇が繰り広げられます。現実の中から派手なパーツをいくつかピックアップして、再構築しています。現実に似た、もうひとつの日本のお話です。

そして、「ビバ!チョイ役」の有吉さんは、映画の序盤、現在の東京の場面で、キャバクラのお客さんとして登場します。スーツ姿の普通のサラリーマンです。銀髪おかっぱのカツラの広末さんが隣りに座ります。よかったよかった。お店に飾られた縁起物の熊手の大きさで、景気の具合が表現されていて、うまいシーンだと思いました。

『プルコギ -THE焼肉MOVIE-』

2007年10月11日 | 映画
レンタルDVDにて。

◇紹介
おなかも心も満たされる食エンタテインメント。
“食”を題材にしたエンタテインメントは数多くあるが、遂に、
人々に親しまれ愛される“焼肉”をテーマにした映画が誕生した!
伝説の焼肉の達人“プルコギ食堂” vs 巨大焼肉チェーン店“虎王”
究極の焼肉をめぐる宿命の対決が、今始まる!

◇ストーリー
人気TV番組“焼肉バトルロワイヤル”で連戦連勝の王者に君臨しているトラオ。巨大焼肉チェーン店<トラ王>御曹司の彼は一躍有名人となり、全国に次々と開店した店も軒並み大繁盛!だが唯一、北九州市だけは業績不振に陥っていた。なぜならそこには、“焼肉の達人”と呼ばれる韓老人と孫娘ヨリ、そして修行中のタツジが営む<プルコギ食堂>があったのだ。偵察に訪れたトラオはその味に驚き、番組での対決を申し出るが…。

◇解説
赤肉派(カルビ・ロースなど)の大手焼肉チェーン店御曹司と、白肉派(ホルモン)の達人の味を受け継ぐ弟子の料理バトルを描く。超ハイテンションなMC(竹内力が怪演!)が仕切る焼肉バトル番組や、<トラ王>の桃井かおり&田口トモロヲの腹黒コンビなどコミカルな要素満載だが、料理の描写はいたってマジメで、蘊蓄もたっぷり。何より網の上でジュウジュウと焼き上がる、焼肉の大写しカットにはノックアウト寸前…!関西出身の監督だけに、特に白肉の魅力を大々的に紹介しているのが興味深い。さらに主演の松田龍平、ARATA、山田優らの繊細な人間ドラマも大きな見どころ。伝説の焼肉料理人・韓老人役で出演した田村高廣の遺作となった。

◇スタッフ
監督・具秀然 脚本・具光然 撮影・無州英行 照明・小山田智
美術・仲前智治 録音・安藤邦男 編集・橋和久 料理監修・服部幸應

◇キャスト
松田龍平 山田優 田村高廣 ムッシュかまやつ
ARATA 田口トモロヲ 桃井かおり 矢沢心
竹内力 前田愛 津川雅彦 倍賞美津子 ほか


◇感想
焼肉が食べたくなる映画です。とにかく美味そう!ジュージューという音と映像の圧倒的迫力で、確実に「におい」を意識できます。肉は赤肉じゃなくて白肉を!そしてケンニップ(えごまの葉のキムチ)を食べたい!
幼い頃のエピソードから、修業の場面、幼なじみの女の子とのやりとり、巨大チェーン店の横暴などなど、テンポよく展開します。ときにしっとりと、ときに大袈裟に、細やかに、こってりと、メリハリある描写です。笑わせて、泣かせます。ちょっとマンガチックな感じだったので、原作はマンガかなと思ったら、オリジナルストーリーで、原作本とスピンアウト漫画が出ています。
北九州小倉でロケの「プルコギ食堂」、こちらに有吉さんが登場します。「ビバ!チョイ役」ということで、見逃すまいと目をこらしていたわけですが、そんな心配は無用でした。出番は短いですが、序盤で、しっかりした存在感を放っていました。もう十八番となった感のある「気弱で真面目な青年」です。伝説の焼肉の達人の田村高廣さんに挑戦する若き料理人です。仙台からコンロやら何やらいっぱい携えてやって来ました。ふっと頬の緩むような、いい味でした。

『シュガー&スパイス 風味絶佳』

2007年05月10日 | 映画
レンタルDVDにて

◇ストーリー
毎日平凡に暮らす青年・志郎と、バイトで知り合った女の子・及里子との
揺れ動く淡く切ない恋模様。
“初めての恋”を知った志郎が好きになった相手・及里子には、
今だ微妙な距離を置いた元彼・矢野がいた。
ある日、矢野とケリをつけたいという彼女に頼まれ、
志郎は一緒に矢野のもとに行くことになる。
それがきっかけとなり、お互いに惹かれあっていくのだが…。

◇キャスト
柳楽優弥 沢尻エリカ 大泉洋 チェン・ボーリン
木村了 濱田岳 岩佐真悠子 サエコ 佐藤二朗 板倉俊之
光石研 奥貫薫 金田明夫 高倉蒼甫 夏木マリ

◇スタッフ
原作 山田詠美『風味絶佳』(文藝春秋刊)より「風味絶佳」
主題歌 「LYLA」OASIS(ソニーミュージックジャパンインターナショナル)
製作 亀山千広
企画・プロデュース 大多亮
脚本 水橋文美江
監督 中江 功

◇感想
ガソリンスタンド、グランマのバー、志郎の部屋、雰囲気あふれる映像が心地よいです。
男の子は普通に素朴で、女の子は綺麗で、二人の日々が美しいです。
深刻過ぎず、適度に甘酸っぱい痛み。
また新たな恋の予感も示唆して、わかりやすさがよいと思いました。

『初恋』

2006年12月10日 | 映画
レンタルDVDにて。

◇解説
1968年。時代が熱くうねっていたあの頃。東京の府中で現金輸送車が襲われ三億円が強奪された。人ひとり傷つけずに、わずか数分で。それから40年近くもの月日が流れているのに、わたしの中の喪失感は今も消えない。心の傷に時効はないから・・・。「私は三億円事件の犯人かもしれない」と女子高生が語り出す衝撃の告白と、事件に隠された、どこまでも純粋でどこまでも切ない初恋の思い出。
監督・脚本、塙幸成。原作・金子みすず。出演・宮崎あおい、小出恵介、宮崎将、小嶺麗奈、柄本佑、青木崇高、松浦祐也、藤村俊二ほか。

◇ストーリー
高校生のみすずは、小さい頃から孤独だ。みすずの母親は小さい頃、兄を連れていなくなったきりだった。ある放課後、みすずはとある場所に足を運んでいた。目の前にはBというネオン看板。みすずの手に握られたマッチの名と同じだ。数日前、兄が突然現れ手渡したマッチだった。店内に進むと、彼らはいた。兄の亮、女優ユカ、浪人生タケシ、肉体派テツ、お調子者ヤス、そして東大生の岸。仲間に加わったみすずの生活は少しずつ変化していく。そして岸に対して生まれた切ない感情…。そんなある日、岸がみすずに驚くべき相談を持ちかける。

◇感想
というわけで、長々と解説とストーリーを引用しました。わかりにくい筋ではないし、検索すればわかることなのですが、後で読み返す自分のために、どっと載せております。
「あの3億円事件の犯人が女子高生だった」これは見たいと思いました。淡々と物憂げに進んでいきますが、やはり「実行場面」はスリリングで、手に汗にぎりました。宮崎あおいちゃん、可愛くて上手くて、よいです。荒唐無稽な話とは思えません。この展開、説得力ありました。いたく納得しました。「時代」をびしびし感じました。どの時代も、その時代特有のエネルギーが充満していると思いました。「初恋」はどうしようもなく切ない。痛切でした。

『花よりもなほ』

2006年11月27日 | 映画
レンタルDVDにて。

◇解説
原案・脚本・編集・監督、是枝裕和。という是枝作品。音楽、タブラトゥーラ。
出演は、岡田准一、宮沢りえ、古田新太、香川照之、田畑智子、上島竜兵、木村祐一、加瀬亮、千原靖史、平泉成、絵沢萠子、夏川結衣、國村隼、中村嘉葎雄、田中祥平、田中碧海、石橋蓮司、寺島進、遠藤憲一、田中哲司、中村有志、勝地涼、石堂夏央、トミーズ雅、南方英二、浅野忠信、原田芳雄など。

◇ストーリー
元禄15年の江戸で、青木宗左衛門(宗左)は父の仇を追って、信州から上京した若侍。しかし、剣の腕は立たず、寺子屋で算術を教えていた。そんなある日、仇を見つけた。しかし、長屋の人々のとの心地よい暮らしになじんでしまった彼は、仇が妻子と幸せな生活を送っているのを見て“仇討ちとは何だろう”と考え始める。そして、彼が出した結論は長屋の人々を巻き込む騒動に発展していく。

◇感想
とにかく貞さん(古田新太)と乙吉さん(上島竜兵)に、目がいって仕方ありませんでした。たのしかったです。音楽が日だまりのように明るく軽快で、全体を優しく包んでいました。従来の時代劇とは毛色の変わった肌触りを感じました。豪華出演陣はそれぞれ一癖も二癖もあり。長屋が舞台で無茶苦茶な連中が多いわけですが、いちばん可笑しかったのは、討ち入りをする赤穂浪士たち。もちろん彼らは彼らなりに真剣なんですけどね。いかに美しく死ぬかよりも、いかに無様に生きるかということで。どんな状況でも生き抜いて楽しさを見出そうとする人々のたくましさ、しぶとさ。好きです。

『TAKI183』

2006年11月25日 | 映画
レンタルDVDにて。

◇解説
ヒップホップ・カルチャーの象徴であるグラフィティ・アートをテーマに、現代の若者の葛藤や成長を描く青春群像劇。 監督、小林正樹。脚本、一色伸幸。グラフィティ、TOMI-E。出演、塚本高史、忍成修吾、窪塚俊介、村田充、加藤ローサなど。

◇ストーリー
グラフィティに熱中するトミーら5人は、渋谷のあばら家に巨大なグラフィティ・アートを完成させるが、それを機にバラバラに。2年後、それぞれの人生を歩んでいた5人は、あばら家が壊されることを知り、再びグラフィティを描き出す。

◇感想
5人の若者のエピソードが並列して展開していきます。謎の男の西村雅彦、オカマの手塚とおる、スルメ婆の風見章子が確かな存在感を放っています。ラスト、夜が明けた後、大いなるカタルシスを迎えます。「無」となる爽快感。すべて徹底して取り組んだ後に、本当の終わりと始まりがやって来るのでした。

『ピーナッツ』

2006年08月08日 | 映画
レンタルDVDにて。

◆解説
ずっとずっとずっと前に、忘れていた勇気。いま、取り戻してみたい。内村光良監督による草野球チームの感動ストーリー。お笑いコンビ“ウッチャンナンチャン”のウッチャンこと内村光良が、自らオリジナル・ストーリーを書き下ろし、劇場用映画の監督に初挑戦!“さまぁ~ず”、“TIM”ら、人気番組『内村プロデュース』の出演者をキャストに加えた、大人の青春ストーリー!

◆ストーリー
商店街の仲間で結成された草野球チーム「ピーナッツ」。10年前は地元最強チームとしてその名を轟かせていたが、今や当時のメンバーはチームを離れ、メンバーが9人にも満たない状態。今日の試合もグラウンドに現れたのは、酒店の店主・相良(三村マサカズ)を始め、レコード店の店長・宮本(ふかわりょう)、クリーニング店の3兄弟の5人だけ…。
そんなとき、東京でスポーツライターとして成功し、久しぶりに地元に戻ってきた秋吉(内村光良)は、「新生ピーナッツ」を立ち上げるべくチームから遠ざかっていたメンバーとも再会を果たす。かつての4番で幼稚園の保父・赤岩(レッド吉田)、元エースで小料理屋を営んでいる一鉄(ゴルゴ松本)、借金の取立てから逃げその日暮しの文野(大竹一樹)。そして、監督草野(ベンガル)の娘、みゆき(佐藤めぐみ)も新メンバーとして加わった。
10年前とは違い、さまざまな事情を抱えるチームメイトたち…。そんな矢先、監督の草野がメンバーたちに黙って友好試合の話を決めてきた。しかしそれは再開発の是非を賭けた“賭け試合”だった…。どうする、ピーナッツ!? どうなる、商店街!?


◆感想
商店街の草野球のお話です。そして内Pメンバーです。野球は好きですし、生まれ育った実家は小さな商店でしたし、もちろん内Pも好きですから、レンタル開始となって、返却待ちをして借りました。
大人の映画です。渋いです。奇をてらったりコケおどしといったところのない、正統派の日本映画。しっとりと落ち着きがあって、笑いも感動も抑制が利いていて、品があります。地味といえば地味な話なんですが、押しつけがましさや狡さがない。監督内村さんの人柄が感じられるようです。じんわり優しくて、ちょっと孤独なカゲがあって、不器用なこだわりがある。
内Pメンバーはそれぞれ個性豊かです。みんな、なるほどと思わせる役を演じています。そんな中で、ベンガルさん、違和感ないです。お話自体が笑いのある人情もので、昔見た東京乾電池の芝居と重なりました。そして、有田さんをはじめチョイと顔を見せるかたがたも、よいアクセントで、印象に残ります。
秋吉という役には内村さんの願望が表れていると思いました。どこかに実在していてほしいような、リアルな人です。また、野球のシーンは文句なく楽しいです。