フェアリーフライ

毎日テレビを見て、ときどき感想を書いています。

『姑獲鳥の夏』

2005年11月30日 | 映画
レンタルDVDにて。「うぶめのなつ」です。レンタル屋さんの棚で、同系列の作品として「八つ墓村」や「悪魔の手毬唄」などと共にあるのを発見しました。時にはこんな不気味で禍々しい世界に浸って、いっとき現実を忘れるのもよいものです。

京極夏彦原作。実相寺昭雄監督。出演が堤真一、永瀬正敏、阿部寛・・いい男ぞろい。ほかにも、原田知世、田中麗奈、清水美砂、篠原涼子、宮迫博之、松尾スズキ、恵俊彰、寺島進、堀部圭亮、三輪ひとみ、原知佐子、荒川良々、すまけい、いしだあゆみ、など豪華キャスト。

テレビでお馴染みの人も多く、他の作品の役とダブって見えたり、現代的で昭和27年のころの人には見えない人もいたりしますが、それゆえ、これは平成の最新作なんだなと実感できます。

怪奇ミステリの探偵役は飄々とした風貌で、物語の緩和剤的な役割であることが多いのですが、堤真一も涼しげで魅力的です。独特の世界観を語り、不可思議な現象も合理的に解き明かします。阿部寛は出番が少ないながら、大立ち回りを演じて存在感あります。いちばん難しそうで意外な役どころの永瀬正敏。事件とかかわって驚き戸惑う彼の姿は、謎に翻弄される観客の視点と重なります。

解説:“妖怪”という現象を切り口に、民俗学をベースにした過剰なほどの蘊蓄と大胆不敵な仕掛けでミステリー界に革命をもたらした京極夏彦衝撃のデビュー作にして、いまや数多くの熱狂的ファンを持つ“京極堂シリーズ”の第1作目でもある同名小説を実写映画化した怪奇ミステリー。戦後間もない東京を舞台に、“憑物落とし”の古書店主・京極堂とその仲間たちが、大病院を営む名家をめぐる奇々怪々な事件に挑んでいく。

日本情緒が色濃く、あやしく美しい画面です。ゆったりと恐ろしくも、わりと現実感が希薄な印象で、楽しめます。

ゴールデンスロット3・2回戦

2005年11月26日 | テレビ
ゴールデンスロット
11月23日(水)23:00-23:30(ちばテレビ)

パチスロ番組です。私、スロットは、テレビゲームのドラクエのカジノでやったのみで、同じ絵柄を3つ揃えればいいという知識しかありませんが、見ていて面白いです。

シリーズ3。2回戦の第1試合「有吉弘行vs花井美里」。プロモーター(司会)は萩原流行。バトル機種「デビルマン3」。デビルマンの動きに興奮します。水戸黄門で戦うのも意外な楽しさですが、デビルキックで敵を倒すのはスカッとします。両者、どんどんビッグが出て盛り上がりました。有吉さんと萩原さんのやりとりもよかったです。

ながれさん、昔は物静かな人という印象で、舞台では「ヒモのはなし」で華麗に踊ってましたし、「蒲田行進曲」では立ち姿がきれいで、絵になる人というイメージでした。

それが、花井美里ちゃんを応援して、有吉さんがリードしていると「そろそろ電源でも抜きますか」なんてサラっと言ったりするわけで、おトボケの人なんですね。有吉さんも低姿勢だったり、傍若無人ふうだったり。自信なげに見えても、「流れが悪いんで」と「ながれ」を強調したりして、笑いを誘いました。準決勝はスロットバトルはもちろん、この二人のやりとりも楽しみです。

落葉

2005年11月24日 | 日記
どうも。落葉の季節です。ブログのデザインを「落葉」に変えました。赤と黄色の葉が一枚また一枚ひらひら落ちていき、やがてハダカになった木・・と、ささやかに楽しめるgooさんの仕掛けです。

では紅葉の話題をひとつ。


紅葉渋滞 バスでパス 養老渓谷

紅葉シーズンを迎え、市原市と大多喜町にまたがる養老渓谷で、交通渋滞を緩和するための「パークアンドバスライド」実験が始まった。車での観光客は駅近くの臨時駐車場に車を止め、無料の循環バスで目的地に向かう。23日は毎年約3千人が訪れるという恒例の「もみじまつり」。自治体などはスムーズに観光が楽しめるよう利用を呼びかけている。
バスは、小湊鉄道養老渓谷駅近くに設けた約300台収容できる臨時駐車場(1日300円)から運行する。大多喜町の粟又の滝自然遊歩道入り口(約6・5キロ、15分間隔)行きと、市原市の梅ケ瀬渓谷入り口(約2・5キロ、30分間隔)行きがある。鉄道で来た客も利用できる。(朝日新聞 11/23)


養老渓谷は、関東でいちばん遅く紅葉が楽しめる場所と言われています。交通の便がよくなくて、行きにくいところが穴場のようで、プチ秘境でした。紅葉シーズンが終わると、本格的な冬。来月はクリスマステンプレートの予定です。

行進

2005年11月22日 | 日記
『怒りのヒツジ』

昨日、夕刊を広げると、こんな見出しが目に飛び込んできました。な、なんなんだ、ランボーな鉄拳ヒツジか? いやいや、そうではありません。記事を引用しますと、

20日、マドリード中心部のアルカラ門近くを行く数百頭のヒツジの群れ。スペインでは、夏には高地にヒツジを追いやり、秋に低地に戻していたが、その移動ルートが破壊されたことに抗議して例年、ヒツジを行進させている=AP (朝日新聞 11/21夕刊)

ヒツジさんも集団でご苦労なことです。

行進でも、「パレード」と呼ばれるものは華やかです。そう、20日、ロッテの優勝パレードがありました。千葉駅前とマリンスタジアム周辺の2ヵ所で行われました。約24万人が集まり、31年ぶりの快挙を成し遂げた選手らを祝福しました。

幕張ベイタウン地区では、マンションのベランダに数々の垂れ幕。選手が乗った2階建てのオープンバスが通過すると、浜風に乗って住民手作りの紙吹雪が舞いました。ちょっとマンハッタンふうな幕張です。

秋深し

2005年11月20日 | 
写真はケイトウ(3本300円)。

鶏頭はニワトリのトサカに似た赤い花が咲くので、鶏の頭、ケイトウと呼ばれるわけですが、毛糸を連想します。暖かそうな質感です。

形は、車のホコリをはらうパタパタみたいで、また赤いキリタンポという感じもします。

おいもの絵本

2005年11月18日 | 
どうも。寒くなりました。部屋の暖房の調子がよくなくて、暖炉がほしい今日このごろ。「火」が恋しいです。火→たきび→やきいも→さつまいも→おいもの絵本、というわけで絵本の紹介です。

『おおきなおおきなおいも』
市村久子原案 赤羽末吉作・絵 福音館書店刊 88p サイズ22×16㎝ 初版1972/10/1

<幼稚園の子どもたちが共同で描いたとてつもなく大きなさつまいもをめぐって、子どもたちの空想が無限に広がっていく愉快なお話。実際の園での遊びからヒントを得て作られました。>

ページをめくるのが楽しくて、あまり本に関心のない子供も夢中になります。仕掛け絵本的おもしろさがあります。おいも色のワクワク世界が素晴らしいです。

最強の占い師を探せ

2005年11月16日 | テレビ
TRICK新作スペシャル放送記念
『最強の占い師を探せ!!』
11月13日(日)14:00-15:55 テレビ朝日
出演 きたろう 島崎和歌子 有吉弘行 最強の占い師のかたがた

N「いま日本は空前の占いブーム。当たるも八卦、当たらぬも八卦、とはいうものの、テレビ番組で有名占い師が出演すれば、軒並み高視聴率を叩きだしている。それだけ私たちの興味を引く占い師」

*・・ということで始まりました。

N「今夜放送される仲間由紀恵、阿部寛主演の大人気ドラマ『トリック』にもすごい占い師が登場。果たしてどんな謎が二人を襲うのか!」

*・・『トリック新作スペシャル』の放送当日、7時間前に占い師めぐりの旅です。今回の重要人物の占い師にちなんで、占い師特集。こうして『トリック』への関心をひきつけます。

N「だが、ここで一つの疑問が。巷に数多く存在する占い師たち。その中で世界最強の占い師は一体誰なのか? われわれはいま最もよく当たる占い師として評判の、ある人物のもとを訪れた。タロットカードや西洋占星術など、あらゆる占いに精通する占い師、弦エニシ。財界や芸能界にも彼女の支持者は多く、現代の日本を代表する占い師といっても過言ではない人物である」

ーー「あのー今回、世界最強の占い師を探そうとしているんですけども、世界最強の占い師っていうのは、どこ行けば見つかりますか?」
弦エニシ「ま、わたくしも世界最強の占い師として信じてやっておりますけれども。たくさんいらっしゃると思います、世界中には。で、特にアメリカ、台湾、香港などにいらっしゃる可能性が高いですね。ですけども、お薦めなのは台湾にいらっしゃることですね」

N「世界で最も占いが盛んな国、台湾。果たしてこの地に世界最強に占い師は存在するのか」

<占い王国 台湾>

家相占い 台湾の風水おばさん登場!
恋愛占い 台湾最強の恋愛術師!
金運仕事運 政財界を動かす大物占い師!
黒魔術 恐怖呪いの儀式に潜入!
伝説の占い師 人の寿命が見える老人?!

<世界最強の占い師を探せ!!>

島崎「というわけで台湾にやって来ましたー!」(拍手)
きたろう「でも、台湾まで来る必要あったの? 日本でよかったんじゃないの」


*・・なんて、ここまで書いてきましたが、この調子で書いていくと完結するまでに早くても3ヶ月くらいかかりそうなので、<以下略>です。とりあえず思いつく感想を、覚えている範囲でいくつか記しておきます。

□衣裳
有吉さんのお召し物がゼンジー北京ふう。インチキおもしろ手品師みたいです。青と赤の丸いお椀みたいな帽子に、テカテカ素材で青い地にチャイナ模様の上着。同行のきたろうさんが小柄なので、並ぶと有吉さんは逞しく、腕っぷしの強い用心棒に見えました。

□スケッチブック
有吉さんは、『一番スゴいと思う占い師を教えて下さい』という意味の中国語が横書きされたスケッチブックを持って、占い師探しをします。外国の街で外国人相手にズンズン訊ねて行くところは、電波少年を思い出させます。ヒッチハイクのとき、行き先を書いた紙を持っていたのは、主に森脇さんでしたね。言葉も通じない異国でドンドン進んで行くのが好きです。

□風水
さまざまな占いが展開し、どれも面白かったのですが、「風水」は徹底していました。島崎さんもきたろうさんも、間取りや家具の配置などにダメ出しされていましたが、極めつきは有吉さん。もう全否定。部屋の形がギザギザなのがダメ、キッチンに仕切りがないのがダメ、部屋のドアの正面にベランダがあるのがダメ。水より火がいいのだから水槽はダメ、暖炉にしなさい。暖炉って・・。ダメダメすぎて大笑い。

□黒魔術
暗い部屋で火を焚いて行う呪い返しの儀式の様子は、おどろおどろしく、『TRICK』の一場面のようでした。

*・・この日の夜、『トリック新作スペシャル』で、独特のトリックワールドを堪能しました。めでたく高視聴率を獲得しました。あとは、来年6/10から公開予定の最新映画『トリック劇場版2』を楽しみに待ちます。あと7ヶ月先になりますが、今年の4月から6月あたりにロケが敢行されました。ちょうど1年後、風景など季節的に違和感なく鑑賞できる期待の作品だと思います。

落花生の日

2005年11月12日 | 日記
写真は千葉県八街市のキャラクターのピーちゃんとナッちゃん。

11月11日は「落花生の日」です。落花生のサヤの中には、実が1個1個並んで入っているからなんだそうです。ということで、この日、千葉駅前で新製品が披露されました。

県落花生協会が、JR千葉駅前で新製品のゆで落花生「千葉のかほり」の試食品2千パックを配りました。むき身で自然な甘みが特徴。殻付きのゆで落花生のレトルト技術を応用し、5年かけて開発しました。むき身の落花生を塩水につけて水を切り、生のままパックして高温、高圧処理。食品添加物や保存料を使っていません。3カ月間、常温保存が可能。八街市八街の落花生製造・販売業、増田繁さんは「水加減や時間を調整し、皮が口の中に残らないようにするのが難しかった。好評でよかった」と笑顔でした。

中国では古くから、落花生を「千歳子」、「万寿果」と呼んで人に贈る習わしがあります。「寿桃」(誕生祝いに用いるモモ)「寿麺」(誕生日に食べるうどん)と同じように長寿を象徴するものとして尊重されているのです。落花生には食欲増進をはじめ、せき、慢性胃炎、腹水のたまり、水虫、声のしわがれを緩和し、さらに高血圧、貧血などにも効果があるといわれています。

水虫に効くんですね。発見です。

立冬すぎて

2005年11月09日 | 
写真はポインセチア。
千葉市花の美術館の今月の見頃の花。
はやクリスマスムード。

きのう、おとといと、やや暖かい日でしたが、風が吹いて木の葉がごっそり舞い落ちました。本来、庭は手入れが行き届いていれば、「落ち葉の絨毯」というロマンチックな風情を醸し出すのでありましょう。いかんせん荒れ放題のウチの庭は、枯れ葉の吹きだまりと化し、どんより茶色にガサガサたそがれております。

24-TWENTY-FOUR-シーズン4

2005年11月07日 | 日記
レンタルDVDにて。

全24話、見ました!面白かったです!回を追うごとにお馴染みの人々が登場して嬉しいやあねえ。『シーズン3』よりは、よかったですよお。ここまでやっちゃうのか、ジャック・バウアー!と叫びました。ヒーローは孤独だわ。

解説:見る人を不眠不休にさせる究極のハマり系リアルタイム・サスペンス・アクションのシリーズ第4弾。今度のテロの標的は、アメリカ国内の原子力発電所のメルトダウンを狙うテロが発生!ジャックのいないCTUでは、このテロを阻止できるのか!?

見終わると、ああ終わっちゃって寂しい~と思うのですが、『シーズン6』まで制作決定だそうです。

Winners!

2005年11月05日 | サッカー
写真は初優勝を喜ぶジェフのマスコットのユニティくん。

Jリーグのヤマザキナビスコカップの決勝が本日午後、東京国立競技場で行われました。ジェフ千葉がガンバ大阪をPK戦で制し、初タイトルを獲得しました。
おめでとう JEF UNITED 市原・千葉!

『トニー滝谷』

2005年11月04日 | 映画
レンタルDVDにて。

解説: 村上春樹の短編「トニー滝谷」を市川準監督が映画化した作品。第57回ロカルノ国際映画祭で、審査員特別賞、国際批評家連盟賞、ヤング審査員賞とトリプル受賞をはたした。

ストーリー: 美大で芸術を学んだトニーは、デザイン会社へ就職、その後独立してイラストレーターになり、自宅のアトリエで仕事をこなすようになる。そして一人の女性に恋をする…。


村上春樹の小説の映画化というのは珍しい。しかも主役がイッセー尾形と宮沢りえ。演技に関しては申し分ありません。全体を通して静かな映画です。水平移動のカメラ、横スクロール、ローアングル。音楽、坂本龍一。格調高く丁寧に描かれています。私はこの短編を読んだとき、もっとポップでオフビートでトボけた世界を想像しました。でも、こんなふうに綺麗にゆったり流れる画面に見入るのも、心地よいです。

ヒロイン宮沢りえが優美です。二役で、どちらもチャーミング。洗練されて有能だけど不安を抱えた女性と、思わぬ事態に戸惑う普通の女性。イッセー尾形も二役、父親の波瀾万丈なところが彼らしい。こつこつとイラストを描き続ける主人公トニーの存在感も、凄いです。

孤独と喪失。いろいろ解釈できて、深く広がりがあります。人はどんなに美しい思い出を持とうと、いまある現実がいちばん重いのではないか。時間は人を変えてゆくのだ。ふとした瞬間に、そのことに気づかされる。唐突な幕切れが余韻深いです。

猫菓子

2005年11月03日 | 日記
写真はネコのcake(380円)。

といっても、ネコが食べるケーキじゃなくて、人間用のケーキです。したがってカツオブシ味ではなく、耳と目と鼻とヒゲがチョコ、中のスポンジがイチゴ風味です。お店で見つけて、わあーネコだネコだニャンニャンケーキだ!と騒いで、店員さんに笑われました。家に持ち帰ると、少し崩れて疲れたネコ顔になっていました。これをガブッと食べるのはカワイソウというかタメライがありましたが、紅茶とともに美味しくいただきました。

霜月

2005年11月01日 | 日記
11月になりました。あたたかい飲み物がほしくなります。コーヒーは痩せる効果があるあるとかで、ブラックでホットで浅煎りを食後に飲むといいそうです。

昨日、病院へ。ただいま院内は工事中で、さながらRPG状態。戦闘はしませんが、迷路に挑まなければなりません。ホスピタルクエストです。まず建物の入り口に「仮診察室は地下1階」とあるので、とりあえず階段を下ります。すると矢印が。そのまま真っ直ぐ進むと非常口にぶち当たります。途中で標識を見落としていたのでした。少し戻って、第1看護士さん発見。お訊ねして廊下を曲がります。続いて他科の受付の第2看護士さんにも訊ねて、ようやく目的の待合室へ。担当のアナグマ先生(仮名)は、熱帯魚の飼育が趣味。メダカが増え続けて、きのうは10コの水槽のうち3コしか水が替えられなかったと残念そうでした。

きょうもコーヒーを飲みます。ブログタイトルを「カフェアリーフライ」にしようかな。