フェアリーフライ

毎日テレビを見て、ときどき感想を書いています。

『初恋』

2006年12月10日 | 映画
レンタルDVDにて。

◇解説
1968年。時代が熱くうねっていたあの頃。東京の府中で現金輸送車が襲われ三億円が強奪された。人ひとり傷つけずに、わずか数分で。それから40年近くもの月日が流れているのに、わたしの中の喪失感は今も消えない。心の傷に時効はないから・・・。「私は三億円事件の犯人かもしれない」と女子高生が語り出す衝撃の告白と、事件に隠された、どこまでも純粋でどこまでも切ない初恋の思い出。
監督・脚本、塙幸成。原作・金子みすず。出演・宮崎あおい、小出恵介、宮崎将、小嶺麗奈、柄本佑、青木崇高、松浦祐也、藤村俊二ほか。

◇ストーリー
高校生のみすずは、小さい頃から孤独だ。みすずの母親は小さい頃、兄を連れていなくなったきりだった。ある放課後、みすずはとある場所に足を運んでいた。目の前にはBというネオン看板。みすずの手に握られたマッチの名と同じだ。数日前、兄が突然現れ手渡したマッチだった。店内に進むと、彼らはいた。兄の亮、女優ユカ、浪人生タケシ、肉体派テツ、お調子者ヤス、そして東大生の岸。仲間に加わったみすずの生活は少しずつ変化していく。そして岸に対して生まれた切ない感情…。そんなある日、岸がみすずに驚くべき相談を持ちかける。

◇感想
というわけで、長々と解説とストーリーを引用しました。わかりにくい筋ではないし、検索すればわかることなのですが、後で読み返す自分のために、どっと載せております。
「あの3億円事件の犯人が女子高生だった」これは見たいと思いました。淡々と物憂げに進んでいきますが、やはり「実行場面」はスリリングで、手に汗にぎりました。宮崎あおいちゃん、可愛くて上手くて、よいです。荒唐無稽な話とは思えません。この展開、説得力ありました。いたく納得しました。「時代」をびしびし感じました。どの時代も、その時代特有のエネルギーが充満していると思いました。「初恋」はどうしようもなく切ない。痛切でした。