現政権が進める「アベノミクス」を、歯に衣着せず痛烈に批判する浜矩子教授の評論集。2013年1月~2015年10月毎日新聞連載「危機の真相」。
なぜ、「アホノミクス」なのか。
要は、現政権がすすめる「アベノミクス」は、経済政策の主たる目的である「均衡の維持」と「弱者救済」に合致していないからだという。
つまり、やれ異次元の金融緩和とか、公共事業中心の財政出動などで富者と大企業本位の政策を推し進め、果ては、軍事大国への道を歩もうとしている。
こんなアホらしい政策など、どうして「経済政策」と呼べようか。他に、EUの抱える問題点やギリシャ危機の本質など、マスコミ報道だけでは理解できない難問も平易に解き明かしてくれる。(お勧め度:★★★)