一昨日、ネットニュースを見ていて驚いた。
こんなヘッドラインが踊っていたのだ。
「普通預金も金利引き下げ=マイナス金利で過去最低~三井住友銀」
つまり、メガバンク3行のトップを切って、三井住友銀行が普通預金の金利を現行の年0.020%から年0.001%へと20分の1に下げたのだ。
日銀によるマイナス金利の導入によって、銀行が、自らの採算性に自信を失った結果、少しでも利ザヤを稼ごうと、あろうことか庶民の生活に密接した普通預金の金利までも引き下げたのだ。他の都市銀行や地方銀行もこれに倣うようだ。
この金利引き下げの心理的効果は大きく、庶民の財布の紐は一層締まるから、日銀の狙いとは逆の結果が出てしまうだろう。
勿論、住宅融資の金利なども連動して下げるとしているが、これを利用する層は限られるから、その恩恵はそう大きくはあるまい。
ところで、あなたは、0.001%という数字をみて実感がわきますか。
0.001%=0.00001倍ということだから、仮に、100万円をを1年預けておいて、1年後に受け取る利子がたったの10円ということです。
こんなことまでして景気浮揚を図ることにどれだけの意味があるというのか、現政権の掲げる経済政策が名実ともに「アホノミクス」と呼ばれる所以である。