何につけ、師を持つことが大切だ。
つまり、何かを極めようと思ったら、我流では決して「極意」の域に達することはできないと思うからだ。
小生のオーディオ趣味も、ネットで知り合った友人の知識や経験に負うところが極めて大である。
目下、掲題のアルバム(LPレコード)の録音、試聴を繰り返しているのだが、なかなか満足の行くものができない。
録音した音源をその友人に送って聴いてもらい、逐一アドバイスを受けている。(写真は、編集作業の様子)
さて、「幻想」である。
この曲では、以前録音したアンセルメ盤があるのだが、このショルティ・シカゴ響による録音も秀悦である。
広大なカンバスの上で、解像力の高い楽音が縦横無尽に飛び跳ねる。その様は、まるで大ホールの最上席にいるかのような錯覚に陥る。
第5楽章で打ちならされる鐘楼の鐘の音は、成仏できなかった主人公の魂を慰撫するかのようだ。
これほどすごいレコードが生み出されていた時代を羨む。