先に拝見した津村さんの対談集「遥かな道」で紹介されていた同氏の「紅梅」を読んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/16/ca7db4f194538c36baad66b83ea15e28.jpg)
「~道」が同氏の作家人生を振り返るものであったのに対し、この「紅梅」は、夫で著名な史実作家であった吉村昭氏の闘病生活と死を扱っている。
舌癌から膵臓癌へと発展し、つらい闘病生活を送る夫を支えながら、その実態と死を(作家という別の眼で)見つめ続けた稀有な記録文学である。
夫は、最後に「もういい!」と言いつつ、自らの延命処置を暴力的に引きちぎり死を迎えるのだが、これを驚きの眼でみつめる著者の心情を思うと、涙なしには読み終えることができなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/16/ca7db4f194538c36baad66b83ea15e28.jpg)
「~道」が同氏の作家人生を振り返るものであったのに対し、この「紅梅」は、夫で著名な史実作家であった吉村昭氏の闘病生活と死を扱っている。
舌癌から膵臓癌へと発展し、つらい闘病生活を送る夫を支えながら、その実態と死を(作家という別の眼で)見つめ続けた稀有な記録文学である。
夫は、最後に「もういい!」と言いつつ、自らの延命処置を暴力的に引きちぎり死を迎えるのだが、これを驚きの眼でみつめる著者の心情を思うと、涙なしには読み終えることができなかった。
「紅梅」は以前読みました。やっぱり涙、でしたねぇ。
「遥かな道」は先だって紹介されてましたので、図書館から借りてきました。今、読んでいます。
わが家の紅梅、色づき始めました。
ご無沙汰しております。
そうでしたか。
どんな経過をたどるにせよ、また、どんな場面にせよ、
人の死は厳粛なものです。
まして、夫の臨終に立ち会った津村さんの心境を思う
とき涙が止まりませんでした。
お庭に紅梅がおありになるようで、素敵ですね。