伝説の名ピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツのラストレコーディングです。
彼の死(1989年11月5日85歳)の4日前まで、彼の自宅に録音機材を持ち込んで録音された文字通りの「ラストレコーデング」です。
1. ハイドン:ソナタ第59番 変ホ長調
2. ショパン:マズルカ第35番 ハ短調 作品56-3
3. ショパン:ノクターン第16番 変ホ長調 作品55-2
4. ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
5. ショパン:エチュード 変イ長調 作品25-1
6. ショパン:エチュード ホ短調 作品25-5
7. ショパン:ノクターン第17番 ロ長調 作品62-1
8. リスト:バッハのカンタータ第12番の主題による前奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」
9. ワーグナー・リスト編曲:トリスタンとイゾルデより「イゾルデの愛の死」
これはまさに、人類遺産的な演奏と言ってよいでしょう。
特に、晩年、彼自身も愛したハイドンのソナタの出来は天下一品で、その簡素さと邪心のなさにおいて、人生を達観したものにしか表現しえないものでしょう。
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