過日読んだ北原さんの「恋情の果て」が気に入って、今度は別のシリーズ物を始めから読んでみようと、町の図書室から借りて来た。昭和59年-63年「小説新潮」に適宜連載された短編8編を収容している。
これも人気シリーズのひとつだったようで、この先、5~6冊あるようだ。
物語(表題作)~火事場で負った火傷のため、纏を持つことができなくなった火消しの勝次は、ある夜、木戸番夫婦の夫、笑兵衛と共に夜回りで出て、偶然、つけ火を発見。これを消し止めて、再び、周囲の注目を集めるようになるのだが・・・。
江戸の下町に暮らす人々の日々の暮らしの様は、それらの人々への共感を下地に克明に綴られて行く。
思い通りにならない暮らしを送る人々は、いつか、その木戸番夫婦のもとを訪れて知恵を借り、生きる力を取り戻す。傷つきながらも、まっとうに生きようとつとめる市井の男女をこまやかに、暖かく見つめる佳作集。
これも人気シリーズのひとつだったようで、この先、5~6冊あるようだ。
物語(表題作)~火事場で負った火傷のため、纏を持つことができなくなった火消しの勝次は、ある夜、木戸番夫婦の夫、笑兵衛と共に夜回りで出て、偶然、つけ火を発見。これを消し止めて、再び、周囲の注目を集めるようになるのだが・・・。
江戸の下町に暮らす人々の日々の暮らしの様は、それらの人々への共感を下地に克明に綴られて行く。
思い通りにならない暮らしを送る人々は、いつか、その木戸番夫婦のもとを訪れて知恵を借り、生きる力を取り戻す。傷つきながらも、まっとうに生きようとつとめる市井の男女をこまやかに、暖かく見つめる佳作集。