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Montage of heckを観て感想

2018-06-24 19:36:11 | 映画
つづき。

ここ最近、サッカーを観ていたら生活のリズムが崩れて、
このブログを更新するタイミングを失っていた。

何のつづきかというと、
カート・コバーンとミック・ジャガーの二人を対比させていた。

カート・コバーンという破滅型のアーティスト。
ミック・ジャガーというバランス型のアーティスト兼、Rストーンズの社長。

まあ社長かどうかは知らないが、リーダー的存在であることは間違いないだろう。

しかしRストーンズの創成期、最初のリーダーはブライアン・ジョーンズであった。

ミック・ジャガーとキース・リチャーズが当時まだ初心な青年であったのに較べて、
ブライアン・ジョーンズはすでに3人の子持ちで、いわばよく擦れていて、
言動、出で立ちはとくにエッジが効き、その後のRストーンズのイメージは、
このブライアン・ジョーンズによって決定されたといっても過言ではない。
というのが定説である。

ブライアン・ジョーンズは楽器の天才でマルチプレーヤーであったが、
しかし気分屋で、自分の都合でステージに穴を開けたりすることが度々あり、
そのうち力をつけてきたミック・ジャガーとキース・リチャーズたちが
作曲の才能も持っていたため、リーダーシップは彼らに移行されることになった。

キース・リチャーズのギターが上達したことも、
ブライアン・ジョーンズの存在を薄くさせることの原因になっただろう。

性格はかなり無責任。作曲は出来ない。信用も出来ない。そしてダミ声。
そんなブライアン・ジョーンズは存在感を取り戻そうと
民俗楽器をバンドに取り入れることを提案し、実際に演奏もした。
Rストーンズに新たな要素を注入することに成功はしたが、
本人はすでに薬漬けの毎日で、やがて自滅してしまう。

バンドの創設者の死の直前にミック・ジャガーとキース・リチャーズは
ブライアン・ジョーンズにバンドからの脱退を迫り、
すでに正気を失いかけていた彼を説得し同意を得て、記者会見も行っていた。

ブライアン・ジョーンズの脱退とその直後の死によるバンドのイメージの失墜という
バンドの歴史上最大の困難をミック・ジャガーは持ち前の経営感覚でうまく乗り切った。

ここでわかることは、ミック・ジャガーはあまり悩まない性格なのではないか、ということである。

バンドの存続がミック・ジャガーだけの力ではないことはもちろんなのだが、
それにしても、自分でクビにしたバンドの創設者の死をプールの底に見て、
少し弱い神経の人であれば解散に至ってしまったりするのだが、彼はそうはしなかった。

つづく。
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