20221212
毎年、この時期になると、
なぜか突然に、
自分のスマートフォンが勝手に作動し、
毎年、この時期になると、
なぜか突然に、
自分のスマートフォンが勝手に作動し、
その仕組みやきっかけを知らないが、
感傷的な音楽とともに、
感傷的な音楽とともに、
この一年間に撮り溜めた画像が次々に映し出されることがある。
それはスマートフォンから私への贈り物といったふうである。
緑にむせる夏の風景。
湖。
傷のある野良猫の顔。
夕焼けの路地裏。
電線の空。
あざといくらいに効果的な画像の現れ方と
心の琴線に触れる音楽とに、
私は、この一年間の苦労とがんばりを思い出し、
思わず鼻腔と目頭が熱くなり、嗚咽さえしそうになるのだ。
涙と鼻水を手の甲で押さえながら、しかし、
よくよく考えたら、
私は、この一年間の苦労とがんばりを思い出し、
思わず鼻腔と目頭が熱くなり、嗚咽さえしそうになるのだ。
涙と鼻水を手の甲で押さえながら、しかし、
よくよく考えたら、
私はちっともがんばっていなかったことに気づき、
しかも苦労なんかまったくなかったので、
今度は苦笑いである。
しかも苦労なんかまったくなかったので、
今度は苦笑いである。
そして今からプリンを食べるのである。
本日も、おつかれさまでした。
さようなら。
ごきげんよう。
また明日。
E V O L U C I O
本日も、おつかれさまでした。
さようなら。
ごきげんよう。
また明日。
E V O L U C I O