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8mm/Morroco/Joujouka 追記あり

2018-05-08 20:25:10 | 映画



CS放送というのはチャンネルがたくさんあって、
どの時間でもほとんどどこかで必ず映画をやっているので、
うっかり見始めると途中で止められず、時間が飛んでしまうことがよくある。

つい先日も、ちょっとニュースでも、とスイッチを入れたら、
画面にニコラス・ケイジのシリアスな顔が映し出され、
普段、私はニコラス・ケイジ主演の映画を進んで観ようとはしないのだが、
ところがその映画「8mm」のサウンドトラックと映像の空気感に心を掴まれ、
結局最後まで観てしまった。

サウンドトラックは上に貼った映画の予告編の通り、民俗音楽である。

どこの民俗かというと、アフリカはモロッコ、つまり「ジャジューカ」だと思う。

このトラックの音はだいぶ洗練されているので、
現地で採録した生音をリミックスしたのか、
本物のジャジューカ・ミュージシャンを連れてきてスタジオで録ったのか、それとも、
スタジオ・ミュージシャンがそれなりに弾いているのか、詳しくはわからないが、
とくにベースラインが良く、しかもかなり聴き易い。



ここから昨日のつづきだが、
昨日、モロッコのことを少し書いたら、今日の昼頃にまたCSで
モロッコを舞台にした映画「風とライオン」をやっていて、
こういった奇遇を暗合ともいうが、監督はジョン・ミリアムである。

ジョン・ミリアムというと私は映画「地獄の黙示録」しか思い浮かばない。
たしか「地獄の」の原案をコッポラに譲ったのではなかったか。

ミリアムはコンラッドの小説「闇の奥」の舞台アフリカを
ベトナム戦争に置き換えたアクション映画を作ろうとしたが、
企画が通らず、コッポラに譲ったと記憶している。

コッポラはそこから悩みに悩んで、
結局、自分でも理解しきれていない作品を世に出し、また観客もほとんど理解できず、
まだ悩み続けたコッポラは20年以上経ってから「完全版」を出して、
「まあこんなところだろう」と一応の結論を出したかにみえたが、
おそらくコッポラにはまだ心残りがあると私は思っている。

以前「闇の奥」も読んだが、よくわからなかった。
しかし、あの地味で暗く、わかりにくい小説の中に、
何か大事な、というか、「何かの入り口」があるということはなんとなく感じた。

そこに入らなくても普通にやっていけるのだが、
その門をくぐってみれば「わかる」何かがそこにある気がした。
まあ、この時代にはもう不要な、むしろ重荷になりかねない「何か」なのだが。

つづく。
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