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マクマーフィー

2016-11-14 20:11:00 | Diary
テレビをつけたまま何か作業をしたりするのだが、そんな時に
けっこう良い映画なんかが始まると手が止まり見入ったりしてしまう。

昨夜も「カッコーの巣の上で」が始まってしまい、
内容もほとんど憶えていなかったので、結局最後まで観てしまった。

刑務所の強制労働を逃れるために仮病の精神異常で病院に入院したマクマーフィーが、
管理主義的な病院の体制と婦長に反発し、他の患者仲間たちに少しずつ「楽しみ」を
見せ感じさせ、団結によって管理体制を崩そうとするのだが、
頭の不安定な仲間たちは面白い仲間ではあるが、なかなか一致団結とはいかず、
マクマーフィーはやがて病院からの脱走を計画する。

なにはともあれ、70年代のアメリカの空気感が映像によく映されていて、
それだけで「観よう」という気にさせる。

私は映画をほとんどの場合、この空気感で判断することが多いので、
逆にいえば、空気感が馴染めないと思ったら、もう先を観ることができない。

けっこう重いテーマと舞台設定と登場人物であるのに、エンターテイメント性を
失うことなく、最後まで面白く観ることが出来たのは素晴らしいという他ない。

マクマーフィーを演じたジャック・ニコルソンは文句なしだが、他に
先住民の患者、チーフを演じたウィル・サンプソンがとてもよかった。

存在感がすごくて、そこにいるだけで映像がぐっと締まるという感じであった。
それに、はっきりとした意思を見せ始めてからの表情のそれまでとの違いが
まさに賢者と狂人との違いといってもよく、その彼の最後の行動に悲しさと希望が
混ざり合い、あれ以外は考えられないエンディングであった気がした。

まだ若いダニー・デヴィート(映画ツインズのシュワルツェネッガーの双子のお兄さん)
が出演していて、ああこの人、と思った。

怖い婦長役のルイーズ・フレッチャーという女優は誰なのかと調べたら、
おお、「ボウイ&キーチ」に出ているのか。

「ボウイ&キーチ」はもう一度観たい映画で、
ボニーアンドクライドに似ている話なのだが、詳しくは忘れた。
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