夢の羅列<エンジン>
夢の中で、
私は歩いていた。
それは起伏の多い、
たとえば横浜の保土ヶ谷あたりのような国道沿いの歩道だった。
「パン、パパン、ドパン、………、パン、…パン、ペシッ」
まるで規則正しくない単発のエンジン音が
歩く私の後方から聞こえてきた。
爆竹をあたりに投げ散らかしながら走ってきたかのようだった。
私は上り下りのちょうど頂きにいたらしく、
ガラクタバイクは私がずっと歩いてきた坂の下から上ってきた。
私の右側を通り過ぎた。
おお、サイドカーか。
ゴーグルにヒゲ、
GB的な革の上下というクラッシックな出で立ちの男二人が、
悪戦苦闘しながら私のすぐ横を通っていった時にはもう
エンジンがすでに死んでしまっていたのか、
「カシャーーーーー」というチェーンの乾いた音だけで、
あの不規則な爆発音はしなかった。
走りながら二人が怒鳴るように会話しているのが一瞬聞こえた。
ああ、わかった。
すぐに下り坂だから、そこでエンジンをかけ直そうというわけだな。
緩い右カーブをバイクは余力で下っていった。
そして勢いがついたように見えた時「カチャッ」と音がした。
ギアが入ったな。たぶん3速だろう。
僅かな間をおいて、「パンっ」
さらに、「パン、パパパパン、パンパン、ドパンパン」
お、かかった。
楽しそうだ。
夢の中で、
私は歩いていた。
それは起伏の多い、
たとえば横浜の保土ヶ谷あたりのような国道沿いの歩道だった。
「パン、パパン、ドパン、………、パン、…パン、ペシッ」
まるで規則正しくない単発のエンジン音が
歩く私の後方から聞こえてきた。
爆竹をあたりに投げ散らかしながら走ってきたかのようだった。
私は上り下りのちょうど頂きにいたらしく、
ガラクタバイクは私がずっと歩いてきた坂の下から上ってきた。
私の右側を通り過ぎた。
おお、サイドカーか。
ゴーグルにヒゲ、
GB的な革の上下というクラッシックな出で立ちの男二人が、
悪戦苦闘しながら私のすぐ横を通っていった時にはもう
エンジンがすでに死んでしまっていたのか、
「カシャーーーーー」というチェーンの乾いた音だけで、
あの不規則な爆発音はしなかった。
走りながら二人が怒鳴るように会話しているのが一瞬聞こえた。
ああ、わかった。
すぐに下り坂だから、そこでエンジンをかけ直そうというわけだな。
緩い右カーブをバイクは余力で下っていった。
そして勢いがついたように見えた時「カチャッ」と音がした。
ギアが入ったな。たぶん3速だろう。
僅かな間をおいて、「パンっ」
さらに、「パン、パパパパン、パンパン、ドパンパン」
お、かかった。
楽しそうだ。