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なぜかシャンソンを語る 6 美輪明宏

2015-08-01 09:21:28 | なぜかシャンソン
5のつづき。

(数年前の)
美輪明宏リサイタルの当日、車で行くのが一番楽で早いので、
環七を真っ直ぐ走り、すぐに着いた。

近くの店でコーヒーかなんかを飲んで、
すでに暗くなった人見記念講堂前で少しだけ並んで入場した。

たしかロビーに大きなふたつの花が飾られていた。
ひとつだったかな。
なにしろ、そのうちひとつの贈り主の名は「江原啓之」だった。
もちろん花からはオーラが噴き出していた、ような気がする。

…あの江原某という男、私ははっきりと嫌いだが、
歌はけっこう上手いんだよね。
上手そうに歌わなければもっといいのに、と思う。

会場ですぐに感じたのは、
「若い人が多いな」だった。
というよりも、
「若い人がいるな」か。

他のシャンソン歌手の会場では見られない光景だった。
とくに石井好子さんの時など、
「会場までは這って来ました」というほどに
危うい感じのお客さんが散見され、
まあ会場前の道路にはリムジンがズラーっと並んでいたが。

着席し、しばらくすると暗くなって公演が始まった。
なんというか、
「戦後の荒廃した街の夕焼け」のような演出照明の背景がよかった。
戦後の荒廃した、という部分は私の主観だけれど。

たしか2部構成で、
前半は日本の童謡など、
とくに伝承という意味を込めたに違いない曲構成を美輪は丹念に歌った。
圧倒的という形容がこれほど似合う人もいないだろう。

しかし、
美輪さんがラジオなんかの収録中に
ほんの鼻歌で歌う童謡のほうが、私としては好みかな。

つづく。
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