20220801
通らねばならぬ真夏の残像の私はいつも幸せでした
──岡しのぶ / もし君と結ばれなければ──より
(ネスコ発行 / 1996文芸春秋発売)
17歳でこの一冊を残して消えた歌人、岡しのぶ。
(訂正。発刊は19歳の時らしい)
夏を思い引き摺る歌が多く、夏というとこの歌集を捲る。
しかしもちろん私に17歳の恋心など、すでにわかるはずもなく、わかろうと思うこともなく、まして追体験をしたいわけでもなく、では何をしたいのか、何をこの歌などに求めているのか、それをふと考えてみると、歌われた文字の鮮やかさである。喉越しである。清冽さである。それを私は冷えて香りの良い麦茶を飲むように味わいたいのだ。
しかしもちろん私に17歳の恋心など、すでにわかるはずもなく、わかろうと思うこともなく、まして追体験をしたいわけでもなく、では何をしたいのか、何をこの歌などに求めているのか、それをふと考えてみると、歌われた文字の鮮やかさである。喉越しである。清冽さである。それを私は冷えて香りの良い麦茶を飲むように味わいたいのだ。
本当に暑いのですが。
E V O L U C I O
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