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20220728 書道博物館その2

2022-07-28 17:40:54 | お出かけ
20220728

昨日のつづき。

昨日、私が行った書道博物館では「美しい楷書」というタイトルの展示でした。
創設者、中村不折の書もありましたが、もちろん他の素晴らしい書の数々もありました。
楷書の成立までを目で確かめることが出来ます。

四大家、欧陽詢、虞世南、褚遂良、顔真卿らの拓本も並び、比較ができることは大変に勉強になりました。

四大家比較は、東京国立博物館ブログリンク

常設展示では中村が中国で収集した石碑がたくさんあり、金属に字を彫る仕事をしている私にとって「字を彫った石」を見ることは、なんともいえない感慨がありました。

展示方法もガラス越しではなく、そのままどーんと置いてあるので、触ることは禁止ですが、間近でしっかりと石と彫刻の表情を確かめることが出来ました。

このような体験はなかなか出来ないことです。

もしかすると創設時に中村から展示方法への指示があり、それを守っているのかもしれません。

ガラス越しに見るのと、生で直に見るのとではまったく違うことなので、何事もなくこのままの展示を続けていただきたい。この石碑の数々はまた見に来たいと思いました。

しかしあんな重いものをよく日本に持ち帰ったなと感心したことに加え、東京の大空襲で紙類も含めて焼けなかったことはまさに奇跡でした。

カレーとあんぱんで有名な「新宿 中村屋」の社名ロゴは中村不折の揮毫だと私は生まれて初めて知りました。お酒の日本盛もです。

要するに中村不折は洋画家、書家、書道研究家、蒐集家でありながら、グラフィックデザイナーの走りの人という理解でいいのでしょう。書は良寛に通ずる感じもありますね。

中村不折のことは、彼のデッサンを見るだけで並みの人ではないとわかります。

おつかれさまでした。
E V O L U C I O
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