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映画「FURY」あらすじ

2018-12-23 13:31:30 | 映画
昨日の朝、コーヒーを淹れて、ニュースを見るかとCSのテレビをつけたら、
映画「FURY」を放映していて、
前の晩にこの映画のことを少しこのブログに書いたものだから少しだけ驚いて、
そのまま朝の雑事の片手間に観てしまった。

前日の私の━━この映画には何が描かれているか━━結論では、
描写された多くの事柄を削ぎ、芯を見出すならそれは「戦いの意味」である、としたが、
今日になり全部を観て、少し違ったかなと思い始めた。

などと書いても観ていない人には何もわからないだろうから、
軽くあらすじを追うと、

━━第二次世界大戦中の欧州における連合軍戦車部隊の兵士たちの、
理想と現実の狭間に身を置いた心の葛藤の物語である━━

1945年ドイツ━━━━━━━━
連合軍のドン・コリアー軍曹(ブラッド・ピット)率いる戦車には、
北アフリカ戦線を共に戦い抜いた歴戦の猛者たちが乗り込んでいた。

彼らはドイツ軍への最後の攻勢ため進軍中だったが、副操縦士が戦死し、
その代わりに配属されたのは若く戦闘の経験はおろか、戦車に乗ったこともないノーマンだった。

その若者を乗せて戦車は進むが、ノーマンの未だ戦争に馴染めていない未熟さからのミスで、
他の戦車の乗組員を死なせてしまう。

ミスが重なり、ドンはノーマンに捕らえたドイツ軍兵士の射殺を命じる。
それなら自分を殺せと言うノーマンの手に銃を握らせたまま力づくで引き金を引かせ、
ドイツ軍兵士を殺してしまう。
その時、回りで見物していた他の兵士たちは、日常茶飯事を見たくらいの反応で散開する。

若いノーマンは、戦場の現実と殺人とに精神状態が追いつめられたまま戦車に乗り、
一団は制圧したある町に辿り着く。

戦闘から解放されたひと時の乱痴気騒ぎを繰り広げる他の乗組員を尻目に、
ドンはノーマンを伴い、ある建物の階上へ上がってゆく。
そこにはドイツ人女性のイルマとエマが隠れていて、
ドンは持っていた卵を出し、食事を作るように年上のイルマに命じる。

手持ち無沙汰のノーマンは居間にあったピアノで目の前の楽譜の曲を弾き始める。
台所でそれを聴いたエマは驚きと嬉しさを隠さずにピアノを弾くノーマンに近づき、
楽譜を捲り、その曲をたどたどしく歌い始める。それが「マリアの子守唄」である。

湯で頭を洗い髭を剃っていたドンはノーマンにエマと寝ることを命じる。
そうでなければ自分がエマと寝ると半ば脅す。

親近感をノーマンに持ったエマは、ドンを避けるようにノーマンの手を取り寝室に誘う。

それを見て戸惑うイルマにドンは言う。「二人は若い」

寝室から出てきた恥ずかしそうな二人とドンとイルマで昼食を食べようとすると、
外で騒いでいた他の乗組員たちが新たな獲物を探して目敏くこの部屋に上がってきて、
ノーマンに下で待つ他の女との交渉をさせるべく闖入してくるが、
彼らの野卑な姿とは対照的に、清潔なテーブルで昼食を囲もうとしている4人を見つけると、
ドンやノーマンにある種の子供染みた嫉妬を覚え、場の雰囲気を壊そうとする。

テーブルに白い皿、ナイフ、フォークが並ぶこの場にまったくそぐわない荒くれ者たちに、
ドンは冷静に対応し、どちらかというと相手にしない。ところが、
開戦当初のことを兵士が語り出すと、それがドンの心の引き金を引いたのか、
ドンは怒りテーブルを強く叩き、場は緊張に包まれるが、その時、
伝令が飛び込んできて、新しい任務をドンに告げた。

束の間の休息は終り、対決姿勢であったドンと乗組員たちも遊びが済んだかのように、
もう兵士の顔に戻り、部屋を出て行く。
ノーマンはエマに住所を訊こうとするが、それを一番野蛮そうなクーンアスが、
戦場でくだらねぇことをするなと言わんばかりに強引に連れて行く。

町を出発直前に敵機が来襲し、爆弾を落とされ、イルマとエマの住居が破壊される。
瓦礫の中にエマの死体をノーマンは見つけ慟哭する。

泣き叫ぶノーマンをクーンアスがエマから引き剥がし、その野卑なクーンアスの嗤っているような声が町に響く。
「これが戦争だ。これが戦場だ」

無人の道を進軍すると、退却するドイツ軍に焼かれた町や、
裏切り者扱いされた市民の死体が木に吊り下げられた光景をノーマンは目にする。

戦車4輛の部隊はさらに進む。
この先の十字路で進軍してくるドイツ軍を待ち伏せ攻撃する任務である。
ところが、突然に現れた高性能のドイツ・ティーガー戦車の猛攻撃に遭う。
ノーマンも何か吹っ切れたように戦闘に参加する。
やっとのことで敵を撃破したドンたちの1輛だけを残し、他は全て破壊されてしまう。
一致団結の勝利に、乗組員たちはノーマンの健闘を讃え、彼を認める。

一台だけになったドン一行は戦略地点の十字路には着いたが、
戦車は無線装置が壊れ、状況の報告も援軍の要請も出来ず、
しかも地雷によって動くことも出来なくなってしまっていた。

徒歩で偵察に出たノーマンは、
歌いながら進軍してくる士気の高いドイツ軍精鋭300人の部隊を発見し、十字路の戦車に戻る。

動かない戦車では勝ち目がないことは明白で、乗組員たちは森への避難を選択する。
しかしドンだけは、この地点で迎え撃つことが最重要であることを悟り、
独りでも戦う意志を示し戦車に乗るが、乗組員たちには森に隠れろと指示を出す。

そして若いノーマンも残ると言い出す。
逡巡の時にも十字路に迫るドイツ精鋭300人。
他の乗組員たちの選択は……、

つづく。
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