夢の羅列<駐車場にて・part8・最終話> 20180922 採取
夢の中の暗い駐車場で小用を足そうとするも、工事関係者たちが現れ小用は中断し、
半ケツのまま自分の車に逃げ込み安堵するも尿意は未だ激しく、
しかも暗い車内の私を目敏く見つけ窓を叩く知り合いや、
屋台の女将らからのコンタクトが続けてあったが、ようやくそれをかわし、
やっと外に出て、トイレを探し明るいビルの入り口から入るとなぜか先が壁で、
足下に通れそうな隙間はあったが、そこを滑り落ちる勇気もなく憤慨し、しかし
回りをよく見てみると、あっさり下り専用のエスカレーターがあった。
よし、降りるか。
危険は感じられなかったので、私はエスカレーターの動くステップに足をかけ乗った。
足下に微かな振動を感じながら階下へ降りてゆく。
このエスカレーターは短いから、すぐに地下のコンコースが見渡せるようになった。
エスカレーターの最後でステップが飲み込まれてゆくと同時に私は地下に降り立った。
ところが、行く手にはなぜかトランクや旅行バッグなどが2〜30ほど進行方向へと雑に並び、
まるでここが空港の荷物受け取りの場所であるかのようなことになっていた。
エスカレーターの下る勢いがついたまま床に降り立った私はそのトランクやバッグを
「はっ、ほっ、はっ、」と障害物競争のように右に左に、そして跳んで躱して進んだ。
最後のバッグを無事通過したときには、両手をV字に挙げてみたかったが、
さすがに人目につくことを避けたい年頃なのでそれはやめて、
何気なく、さりげなく、ごく自然に、地下の雑踏に紛れた。
音はざわめきに静か。夢は光に昏く。歩けど、あてどもない。
おわり。
夢の中の暗い駐車場で小用を足そうとするも、工事関係者たちが現れ小用は中断し、
半ケツのまま自分の車に逃げ込み安堵するも尿意は未だ激しく、
しかも暗い車内の私を目敏く見つけ窓を叩く知り合いや、
屋台の女将らからのコンタクトが続けてあったが、ようやくそれをかわし、
やっと外に出て、トイレを探し明るいビルの入り口から入るとなぜか先が壁で、
足下に通れそうな隙間はあったが、そこを滑り落ちる勇気もなく憤慨し、しかし
回りをよく見てみると、あっさり下り専用のエスカレーターがあった。
よし、降りるか。
危険は感じられなかったので、私はエスカレーターの動くステップに足をかけ乗った。
足下に微かな振動を感じながら階下へ降りてゆく。
このエスカレーターは短いから、すぐに地下のコンコースが見渡せるようになった。
エスカレーターの最後でステップが飲み込まれてゆくと同時に私は地下に降り立った。
ところが、行く手にはなぜかトランクや旅行バッグなどが2〜30ほど進行方向へと雑に並び、
まるでここが空港の荷物受け取りの場所であるかのようなことになっていた。
エスカレーターの下る勢いがついたまま床に降り立った私はそのトランクやバッグを
「はっ、ほっ、はっ、」と障害物競争のように右に左に、そして跳んで躱して進んだ。
最後のバッグを無事通過したときには、両手をV字に挙げてみたかったが、
さすがに人目につくことを避けたい年頃なのでそれはやめて、
何気なく、さりげなく、ごく自然に、地下の雑踏に紛れた。
音はざわめきに静か。夢は光に昏く。歩けど、あてどもない。
おわり。