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夢の羅列<エメラルド・チロル> 20170918

2017-09-21 20:26:18 | Dreams
夢の羅列<エメラルド・チロル> 20170918


今夜は、あるスナック主催のカラオケ大会である。
何人かの後に私にも番が回ってきてしまい、とうとう歌うことになった。

歌うのは「エメラルドの伝説」である。名曲である。しかし、
選曲が古すぎて、もうここに書くのも恥ずかしいが、夢の中の事実である。
ところが、現実なら外れ気味に声が出るのに、夢の今夜はすごく上手く歌えている気がした。
自分の声がよく聴こえて、思うがままにコントロール出来ているのだ。

何だよ。オレってけっこう歌ウマいじゃねぃか。フッフッフッ。
そんな夢の中での真実を知ったこともあり、私はいい気持ちで1番を終えた。
ところが2番に入ったところで急に演奏が止み、アカペラで歌うことになった。

さすがに実力が発揮されてきて、自分でもシャープ気味に声が出ているなと思ったら、
もうどこも何も外れ始めて、周りも苦笑気味に首をかしげているのが見えた。
しまいに歌詞カードの歌っている箇所が剥がれて見えなくなっていて、
ついに私はこれ幸いと歌うのを止め、店員にそれを告げた。

店員は、そうですか。そうしましたら、この二つサイフの中のそれぞれ一万円札を、
下のコンビニで全部百円玉に両替してきて下さい。と私に指示をした。

私は、まあ現実ならそんな指示に従ったりはしないが、ここは夢の中のこと、
これがもう一度やり直しが出来るシステムなのかと、サイフを手に階段を降りた。
もちろん、これが夢の中だとはわかっていない。

ネオンの繁華街は人の往来も多く、私は立ち止まり、コンビニの方向を確かめた。
あの方向だが、こっちから回らないと行けないな。

そんなことを考えていたら、向かいのビルの一階のスナックのママが客を送り出すために外に出てきた。

スナックといっても、しっかりとした料理を出す店で、ガラス張りのため外から明るく見通せて、今夜は貸し切りだったのか、客が出払って空いたテーブルに皿やグラスが散らかっているのが見えた。

太めのママは、送る客に何かを言いながら、今日はいい稼ぎだったのか上機嫌に微笑んでいる。

私はママの後ろ姿を見ながら、あの薄いブラウスでは今夜は寒いだろうな。いや、客を送るだけだからそんなことはないか。というより、あの貫禄の後ろ姿から推測すると、まだまだ寒くはないか。そんな余計なお世話なことをふと考えたりした。

そういえばコンビニか。

いやしかし、コンビニで2万円を両替して、何も買わずにというのも無理な話だな。
とはいっても自分のサイフを持って出てこなかったし。

このサイフの金で何かを買って、かつ両替を頼み、いや違うな、両替はコンビニでは断られるはずだし、店員に無理強いするのも恥ずかしいし、だから店員の立場を保ちつつ希望を叶えるとすれば、各一万円札でそれぞれ買い物をすればいいわけだ。しかし何を買うか。

まあこんなことは難しく考えても仕方がない。あれだ。チロルチョコ。
チロルチョコを二つ買って、サイフに小銭と一緒に入れてあのボーイに返せばいいんじゃないか。

もうこのへんで夢から覚めつつあり、結局、両替もせず、チロルチョコも買わず、
2階のスナックへも戻らなかったから私はそのうち完全にうだうだと目が覚めたわけだが、
さすがに二つのサイフは枕元になかった。

おわり。
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