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夢の羅列<山と坂道の話>2年くらい前の夢

2016-12-14 21:23:45 | Dreams
夢の羅列<山と坂道の話>2年くらい前の夢

夢の中で、
私は山の道を歩き下っていた。

道は麓まで一直線にコンクリートで固められていた。
道幅が1.5メートルほどしかなく、
何かの競技用か工事用かの施設のようにも見えた。

その坂道をずいぶんと下ってしまってから、
そういえば頂上付近に自転車を置いてきたことを私は思い出した。
なんで乗ってこなかったのだろうか。
ここからまた戻るのはひどく難儀に思えた。

どうしようか。

そういえばこの辺りに<知り合い>が住んでいるな。
いや、私は勝手に知ってはいるが、
知り合ってはいないから、<知り合い>ではないな。
なんと呼ぶのか。知人か。これも違う気がする。
<知っている人>か。
つまり<他人>か。
まあどうでもよいが、
どうやら近くのようなので休憩がてら寄ってみようと私は結論した。

ずっと下ってきた直線の人工道を左脇に外れて山道を少し行くと、
視界が開け、ちょっとした広場で子供たちが遊んでいた。
ははあ。
その奥に<私が知っているだけの他人>の家があるようだった。

しかしいるのは子供だけか。
最近は子供に声をかけることも躊躇する時代である。
幼児がらみで面倒なことになるのは実に面倒である。
私は「また来よう」と元の道に戻ろうとした。すると、

人工道ではない生い茂った山道の上の方から人が来る<気配>がした。

その<気配>は先ほどの子供たちの家に向かっているようだった。

なにしろ人気も少ない山の中である。
私は子供たちの身を少し心配した。だから
私はじっと動かずその<気配>と子供たちの距離を測っていた。
微かな物音とともに<気配>が姿を現した。

「うっ」と私は息を止めた。
しかし呻りはしたが、私は危険はないことを一瞬で認知し、
自分の緊張を解いた。
呻ったのはその姿にである。
しかし子供たちにも危険はまったくないことも同時に理解した。

「うーん」
私はほんのわずかな時間に様々なことを考えたが、
ここで声をかけるのも面倒な気がしたので木陰にそっと隠れた。
そして静かに後ずさった。
そのまま来た道を戻った。
歩きながらつぶやいた。
なんだあれは。「夏の雪男かよ」

それなら私もミイラ男くらいにはならないとな。

そんなことを考えながら山を下った。

END
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