三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

降臨節第2主日の聖餐式

2013年12月14日 | 聖公会の礼拝
冬の気配が漂う立教大学モリス館
(住所:東京都豊島区西池袋3-34-1)

12月8日(日)、立教大学チャペル(日本聖公会)で降臨節第2主日の聖餐式に参列した。私が聖公会の礼拝に通い始めてから、この日で1周年となる。だが、安倍晋三にとっては真珠湾攻撃「72周年記念日」だ。次の戦争に向けて、与党は人権抑圧に暴走中。国連などが懸念した「秘密保護法」が強行採決されても、ニッポン人の半数は安倍を支持。この「ヘイトスピーチの温床」のような国は、どうしようもない。安倍がマンデラ元大統領の追悼式に参列しなかったのは当然だろう(注)

午前10時、振り香炉と行列用十字架を先頭に、司祭団が厳かに入堂。説教壇横のアドヴェントクランツに、2本目のローソクが灯されている。福音朗読は、洗礼者ヨハネが教えを宣べる場面(マタイ3・1-12)。今年4月に赴任された五十嵐正司主教(立教学院チャプレン長)は「イエス様は暗闇に住む人々に大きな光を与えられ(マタイ4・15)、積極的に弱い者の立場に関わってくださった。そして、いつも私たちに寄り添っておられます。そのことを思って、歩んでいきましょう」と話された。

この日もキャンパスを散策。思い起こせば、学生時代の私はチャペルの扉を開けようとしなかった。プロテスタント系高校時代の学年礼拝のような機会もなく、チャペルとは無縁の学生生活だった。だが、あの頃に一度でも扉を開ける勇気があったらと悔やまれてならない。今更ながら、私はコヘレトの次の言葉を重く受け止めている。「青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々が来ないうちに。『年を重ねることに喜びはない』と言う年齢にならないうちに」(コヘ12・1)。


立教学院諸聖徒礼拝堂
“ ヨルダンのほとり ヨハネは叫べり・・・(聖歌60) ”

(注):南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の追悼式に参列した主要国の元首は次の通り。オバマ米大統領、チャールズ皇太子、キャメロン英首相、オランド仏大統領、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長。もっとも、安倍のような「招かれざる客」が追悼式に参列しても、各国の首脳から相手にされず、弔問外交の「蚊帳の外」であったろう。その日、安倍一派は銀座の高級中華料理店で舌鼓を打っていた。

◆聖餐式で歌われた聖歌:
ミサ曲譜3a(キリエ、アニュス・デイ)、入堂聖歌:61「愛する民を」、続唱聖歌:60「ヨルダンのほとり」、奉献聖歌:62「谷間にとどろく」、陪餐アンセム(聖歌隊奉唱):「み子の民よ、目を覚ませよ」(レイヴンズクロフト作曲)、陪餐聖歌:248「くしき力」、派遣聖歌:57「闇は消えて」。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)
コメント
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