三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

立教女学院聖マーガレット礼拝堂(日本聖公会)

2013年12月10日 | 聖公会の教会
日本聖公会 立教女学院聖マーガレット礼拝堂
(住所:東京都杉並区久我山4-29-60)

12月1日(日)、立教女学院聖マーガレット礼拝堂(日本聖公会)で降臨節第1主日の「唱詠晩祷」に参列した。「礼拝はアドベントクランツに火を灯す『灯火の祈り』から始まります。クリスマスを待ち望む≪降臨節≫のおとずれを聖公会の伝統的な夕べの音楽礼拝(Choral Evensong)でお祝いしましょう」(案内チラシ本文より)。京王井の頭線の三鷹台駅で下車。目の前に立教女学院の自然豊かなキャンパスが広がっており、この恵まれた環境に小学生から短大生の女子が学んでいる。

午後4時、行列用十字架を先頭に、司祭と聖歌隊が厳かに入堂。バーガミニ(注)設計の礼拝堂に、パイプオルガンの重厚な音色が響き渡る。先日の立教大学チャペルに於ける「歌による夕の祈り」と同じく、礼拝は歌によって進行する。聖書朗読と説教を除き、司祭と会衆の応唱、詩編、主の祈り、特祷などが、古い文語体の式文で歌われ、司式の上田亜樹子司祭(立教女学院チャプレン)がソプラノで先唱された。「栄光の頌(栄唱)」が歌われる度に、司祭と聖歌隊がお辞儀をした。

「シメオンの頌」が歌われた後、説教となる。下条裕章司祭(立教女学院チャプレン)は「毎年、降臨節を迎える時のメッセージは『目を覚ましていなさい』。神様は信頼する力、愛する勇気、そして希望を与え続けられています。私たちは暗闇の中にあっても、そのことに目を覚ましていましょう」と話された。この後、聖歌隊の美しい歌声で4つのアンセムを聴く。バロック期のラモー、そして現在活躍中のJ・ラッターによる気高い調べに包まれ、心静かに主を待ち望む祈りの夕べとなった。


礼拝堂内観(1932年竣工)

(注):John van Wie Bergamini(1888-1975年)。アメリカ出身の建築家。代表作に聖路加国際病院聖ルカ礼拝堂(日本聖公会)、東京諸聖徒教会聖堂(日本聖公会)、立教学院旧宣教師館など。

◆唱詠晩祷で歌われた聖歌とアンセム:
オルガン前奏:「来たれ、異邦人の救い主よ」(バッハ)、入堂聖歌:59「おいでください 世の救い主」、詩編:第67編(ウォラック)、第一日課(イザヤ1・1-9)後:「聖なるおとめマリヤの頌」(ホプキンス)、第二日課(一テサ5・1-11)後:「シメオンの頌」(ターナー)、4つのアンセム(聖歌隊奉唱):「来たれ、待ちに待ちしイエスよ」(ラモー)、「降誕のキャロル」(ラッター)、「星のキャロル」(ラッター)、「クリスマス・ララバイ」(ラッター)、退堂聖歌:64「久しく待ちにし」、オルガン後奏:「起きよ、夜は明けぬ」(バッハ)。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)
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