三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

降臨節前主日の聖餐式

2013年12月02日 | 聖公会の礼拝
秋の気配が深まる立教大学モリス館
(住所:東京都豊島区西池袋3-34-1)

11月24日(日)、立教大学チャペル(日本聖公会)で降臨節前主日(聖霊降臨後最終主日)の聖餐式に参列した。この日で聖霊降臨後の主日が終わり、いよいよ主のご降誕を待ち望む降臨節(アドヴェント)を迎える。午前10時、振り香炉と行列用十字架を先頭に、司祭団が厳かに入堂。大量に漂う乳香の煙で、私は燻製状態に。なお、この日は立教新座中学校・高等学校の聖歌隊(男子23名)が大学の聖歌隊とともに奉唱することになり、大編成のクワイアが2階席に登場。

福音朗読は、十字架上のイエスが「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と言われた場面(ルカ23・35-43)。八木正言チャプレンは「もう一人の犯罪人は自分の罪を認め、『闇から光へ』という豊かな生への転換があった。私たちも『主よ、わたしを思い出してください』と謙虚に、しかし確かに主に向かう姿勢が求められます」と話された。陪餐時、立教新座中高聖歌隊がアンセム「光かかげよ、主のみ民よ」(讃美歌21)を奉唱。それは若枝のように瑞々しい歌声であった。

この日もキャンパスを散策。秋になると、苦い思い出が甦る。学園祭の期間中、私は再受験の勉強に勤しんでいた。「模擬店とパフォーマンスだけ」の学園祭に関心は無く、また私が所属していた音楽クラブは定期演奏会の練習で忙しく、最初から不参加だった。しかし、現在の若者が「生きづらい」と感じる社会情勢では、むしろ「ハレ」の機会が必要となろう。特に安倍晋三による「品性下劣な軍国主義ニッポン」に眩惑された「圧倒的多数のテレビ中毒世代」に囲まれていては。


立教大学の学園祭、The 29th St. Paul's Festival

◆聖餐式で歌われた聖歌:
新ミサ曲譜2(キリエ、大栄光の歌、サンクトゥス、アニュス・デイ)、入堂聖歌:207「主イェスの名に」、続唱聖歌:208「主の民よ 目を覚ませ」、奉献アンセム:「ジェリコの戦い」(聖歌隊奉唱)、奉献聖歌:307「ほめたたえよ 王なる主を」、陪餐アンセム:「光かかげよ、主のみ民よ(讃美歌21)」(立教新座中高聖歌隊奉唱)、「心に主イエスを(バッハ)」(聖歌隊奉唱)、陪餐聖歌:252「見えぬとも近く います神よ」、派遣聖歌:378「勝利の王なるキリストよ」。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)
コメント
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