三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

秋空のもとで

2011年09月01日 | 雑記帳
晴天に恵まれたカトリック八王子教会
(住所:東京都八王子市本町16-3)

9月になった。この間、ポスト菅の破廉恥な争いが繰り広げられたが、やはり「脱原発」の議論は黙殺された。例によって、マスコミは「小沢氏問題」を再燃させ、巧みに「脱原発」の争点を回避することに成功。その背後には、原発利権に群がる官僚・財界人の思惑が見え隠れする。この結果、「大連立で大増税」を叫ぶ「肥った青年将校」に天下が転がりこんでしまった。いま現在も、世界で最も醜い日本の原発が放射性物質を飛散させ続けているというのに。

昨年の10月頃から、私は多摩地域のカトリック教会を訪ね歩き始めた。その後、伊豆諸島の大島教会を除き、今夏には都内すべてのカトリック教会を巡り終えたことになる(注)。四国遍路に例えれば、結願(けちがん)となろうか。もちろん、それが信仰に基づくものではなく、教会巡りの単なる「スタンプ・ラリー」の域を出ないことは承知している。 当初は「建物としての教会」に惹かれたが、今はそれだけではなく、ミサ聖祭の中に大きな喜びを見出すようになった。

各教会のミサを通して、多くの司祭の謦咳(けいがい)に接してきたが、八王子教会の稲川圭三神父、聖イグナチオ教会のハビエル・ガラルダ神父の説教からは、特に強い影響を受けた。9月からは秋空のもと、主日ミサに与ることを大きな目的として、再び多摩地域のカトリック教会を訪ねようと思う。もっとも、御ミサに与った個人的な体験を、嬉々として書き連ねるのは、信仰薄き者が「会堂や大通りの角に立って祈りたがる」(マタイ6・5)ようなものではあるけれども。


カトリック八王子教会聖堂
<楽廊から1階席を見おろす>

(注):9月以降、泉町上野毛下井草築地田園調布八王子各教会の記事を順次公開いたします。
コメント (6)
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