しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
よかったら見てください。

朝の露 <ナジル人>

2024-05-13 | 民数記
「祭司はこれらを奉献物として主の前で揺り動かす。これは聖なるものであって、奉献物の胸肉、奉納物のもも肉とともに祭司のものとなる。その後で、このナジル人はぶどう酒を飲むことができる。」(民数記6:20新改訳)

神の前に何らかの誓願(せいがん)を立て、ある期間を特別に聖別して生活することを決心した人はナジル人と呼ばれた。そして期間中は頭髪(とうはつ)を伸ばしておくこと、死人に接触(せっしょく)しないこと、ぶどう酒やその実を決して食べないことが命じられた。ここで思い浮かぶのは主のおことばである。「あなたがたに言います。今から神の国が来る時まで、わたしがぶどうの実からできた物を飲むことは、決してありません。」(ルカ22:18同)▼つまり、復活して天におられる大祭司イエスはナジル人として特別な誓願に生きておられる、と言うことができるだろう。その誓願とは花嫁なる教会の完成と神の国出現である。ナジル人が自分を聖別し、いっさいをささげて誓願が成就(じょうじゅ)するのを願ったように、主は再臨のときが来ることを切に望んでおられる。そのお心をわが心とし、祷告(とうこく)の生涯を送る私たちも新約のナジル人と言ってよい。