しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <見ぬふりをすること>

2024-08-19 | 申命記
「彼のろばについても同じようにしなければならない。彼の衣についても同じようにしなければならない。すべてあなたの同族の者がなくした物をあなたが見つけたなら、同じようにしなければならない。見ぬふりをしていることはできない。」(申命記22:3新改訳)

同じ神を信じる者として、イスラエル人には同胞愛(どうほうあい)に生きることが義務づけられた。だれかが困っていたり、大事な物をなくしたりしたときは決して「見て見ぬふりをしている」ことはゆるされなかったのである。▼まして私たちキリスト者は神の愛を内に宿した者として、どれほど兄弟愛に生きなければならないことであろう。主イエスがお命じになったことばを深く心にきざみながら生きるべきである。「あなたがたが互いに愛し合うこと、わたしはこれを、あなたがたに命じます。」(ヨハネ15:17同)▼主が再臨されると、キリスト者たちは預かったタラントでどれだけ儲けたかを報告することになるだろう。いうまでもなくタラントの本質とは隣人愛に生きることだ、と私は思う。「さて、かなり時がたってから、しもべたちの主人が帰って来て彼らと清算をした。すると、5タラント預かった者が進み出て、もう5タラントを差し出して言った。『ご主人様。私に5タラント預けてくださいましたが、ご覧ください、私はほかに5タラントをもうけました。』主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。おまえはわずかな物に忠実だったから、多くの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』」(マタイ25:19~21同)