しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <私たちの武器>

2024-08-09 | Ⅱコリント
「私たちの戦いの武器は肉のものではなく、神のために要塞(ようさい)を打ち倒す力があるものです。」(Ⅱコリント10:4新改訳)

ここから13章までは、パウロを批判するコリント教会への弁明で、彼がどんなに誠実、率直(そっちょく)に行動してきたかをありのまま告白した箇所。▼彼は自分を使徒へと召されたキリストのために、忠実な働きを続けた。その生涯は自分を飾(かざ)らず、人に何を言われようと意に介(かい)さず、ただ聖霊の力によって福音を宣べ伝えて来たのであり、生まれつき持っている「肉の力」などに頼って来たのではない。大体、私が宣教の武器としているのは神から与えられた天来の力であり、要塞すら打ち倒す力を持っている。コリント教会の皆さん、そのことを理解してほしい・・・パウロはそう主張してやまない。▼それから二千年、使徒が伝えた福音はローマ帝国を倒し、続いてヨーロッパからアジア、アフリカ、全米に広がり、まもなく世界に満ちようとしている。要塞どころか全世界が一人の信仰者に打ち倒されようとしているこの歴史の現実を見よ。コリントの信者たちがあなどったひとりの老使徒が、キリストにより世界を制覇(せいは)しつつある。イエス・キリストが天からふたたびおいでになるとき、世界はパウロの言っていたことが正しかったことを知るであろう。▼「主が立ち上がり、地をおびやかすとき、人々は主の恐るべき御顔を、その威光(いこう)のかがやきを避けて、岩のほら穴や土の穴に入る。その日、人は、自分が拝むために造った銀のいつわりの神々と金のいつわりの神々を、もぐらや、こうもりに投げやる。主が立ち上がり、地をおびやかすとき、人々は、主の恐るべき御顔を、その威光(いこう)のかがやきを避けて、岩の割れ目や、巌(いわお)の裂け目に入る。」(イザヤ2:19~21同)